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Charlie and Lola

昨日は、70年代のレトロな話題だったので・・・

今日は、2009年のお子様最新情報!といきたいと思います♪

先日、ドイツの子供番組(KIKA)を子供と観ていたら、偶然にも、あの"Charlie and Lola(チャーリー アンド ローラ)"が放映中でした!!!
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↑向って左がお兄ちゃんのチャーリーで、右が妹のローラ。ご存知の方いらっしゃいますか?

この一回見たら忘れられないようなキャラクターに初めて出合ったのは、かれこれ約2年前、義弟の結婚式に出席するため、イギリスのロンドンに、家族と滞在中の時でした。ホテルのテレビをつけると、ちょうど、もちろん英語で"Charlie and Lola"がやっていたのです。

大人も思わず釘づけの、斬新な今どきっぽいおしゃれなキャラクターと、切り絵のようなつくりの構成に、文字も文章としてでなく、まるでデザインのように、組み込まれているのです。

そして、とっても現実的なキャラクター。兄妹の日常生活を巡って、いろんなお話が展開するのですが、基本的は、ちょっと生意気で冷めていて、皮肉っぽく、でもやっぱり幼くて、頭にファンタジーを一杯持っている妹のローラと、面倒見の良い年上のお兄ちゃんに、他の登場人物や物事が現れて、毎回色々身近な冒険をしていくというストーリーです。

これをイギリスで見た時、日本やドイツに持ち込んだら、きっとヒットするだろうな~とふと思ってたのですが・・・。今回のドイツでのKIKAでの放映で、「やっぱり!」という感じでした。日本へももう行ってるかな~と、グーグルで検索してみましたが、まだみたいです。お子様をお持ちの方、マーケッターの方、要チェックです♪

ドイツでは確実に、人気が出てきてます。特に、ちょっとローラとキャラがかぶるところのある長女は、大のCharlie and Lolaファン。幼稚園の図書館で借りてくる本はいつもこのシリーズです。たまに他の本を借りてくる週があって、「今日は違う本にしたの?」と聞くと、Charlie and Lolaは人気で、すぐに他の子供に借りられてしまうとのこと。。。

そんな長女のうわさが流れてか、彼女の誕生日には、同じクラスの男の子から、最新のCharlie and Lolaの本をゲット!
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題は、「My extremely good Charlie and Lola Annual 2009/私のサイコー・グッドな、チャーリー&ローラーのアニュアルブック2009」

「Charlie and Lolaの全て」って感じの本ですね。このCharlie and Lolaの本、Lolaを生意気なお子様キャラに仕立て上げているのは、彼女の、英語の副詞使いです。とにかく、「extremely」とか、「absolutely」とか、「especially」とか、大人使いの副詞を沢山入れて、でもお子様なので、やっぱり使い方や文章に無理があって、そこが彼女のキャラを立たせているのです。

・・・と、オリジナル英語バージョンを見ていた時に思っていたので、ドイツ語や日本語訳は、ビジュアル的にはユニバーサルな感じだし、まずすぐに受け入れられると思ったのですが、文章の上手い翻訳が難しいだろうな~と思っていました。

で、やはりドイツ語訳↓は、いまいちでした。
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翻訳はそれ自体で難しいですが、この本の場合特に、文章のフォントやつくり自体がデザイン化しているし、英語ならではの表現も沢山、特に韻を用いた表現は、翻訳がやはり難しいですね・・・。

長女が誕生日に頂いた本は、英語のオリジナルバージョンでした。

ゲームなんかも組み込まれていて、やはり従来の絵本とタイプが違います。
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↑例えば、この右上の「The Super Dooper Loop the Looper game」なんて、英語の韻を踏んだ文章、どうやってドイツ語や日本語に訳すんでしょうか?日本語だと、このままカタカナ訳が一番スムーズな気もしますが・・・。
色々な、お子様心をつく「魅力的なモノ」が登場するのもこの本の特徴。例えば、「pink milk/ピンクのミルク」など↓
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他にも、切り取って遊ぶページ・・・
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ページ左側↓のローラのセリフ「...Iam as big as one of those EXTREMELY TALLEST buildings」↓
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ちなみに、「TALLEST/高い」という文字は、縦書きになっていて、高さを表しています

・・・ドイツの素朴な絵本にはない面白さ、スタイリッシュさがあるので、しばらくブームは続きそうですが・・・。ドイツでは、おしゃれを自認する若いママ、英語の早期教育に関心のある層などを中心に、トレンドが広がってきています。

辛口で本音を言わせて頂けば、確かに構成はユニークで、新しい絵本の可能性を開いているけれども、内容が薄いなあとも思います(今どきのお子様に合わせて、そこも狙いなのかもしれませんが。)。私はドイツの素朴なお話、日本のお話も大好き。要は、バランスよく、いろんなものを子供に触れさせてあげたいと思います。
by mikiogatawestberg | 2009-06-16 15:58 | インターカルチュラル
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