もうすぐ2人に1人が“未婚”のドイツ社会

先日ガソリンスタンドに行った際、支払いで隣のキヨスクで並んでいた時、レジ前にあった、コンテンツたっぷりのドイツWELT AM SONNTAG(世界・日曜日)新聞の一面トップ記事に思わず目を奪われ、即購入。
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今、ドイツ社会では急速に「結婚」の意味が薄れ、離婚率も急上昇、もうすぐ2人に1人が未婚という状態になるという特集記事でした。

1950年から2008年までの結婚数のグラフ↓。きれいな右肩下がりです。
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記事には、色々と興味深いデータが目白押しでしたが、中でも、現在ドイツ全体のシングル世帯(1人暮らし率)は39,5%、そしてシングル率トップの大都市ベルリンでは、なんと54%が1人暮らし世帯なのだそうです。

籍を入れずとも、安定的な関係を築き子供を持つパートナーシップや、パッチワークファミリー、同性愛者のカップルなど色んなかたちが出てきているのが現状で、従来型の結婚という枠組みが、社会や現状に合わなくなってきているという現実。それでも、伝統的な結婚を選択した人々にとっては、結婚生活を続けたり、終止符を打ったりする上で、決断に一番影響を及ぼすのは、やはり「子供」の存在。

こちらのデータ↓も非常に興味深かったです。
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旧西ドイツ(West)、旧東ドイツ(Ost)を分けての20代の男女の未婚確率の1980年(薄オレンジ)と現在(濃いオレンジ)の比較。特に、右側男性(Maenner)の旧東ドイツの未婚確率は、41.5%。失業率が高く、財政基盤が不安定なため、この数字が出ているということですが、衝撃的な数字です。旧東ドイツは、社会主義国だったので、ベルリンの壁が崩壊する20年前までは、殆どが「20代に結婚し、子供を持ち、すぐに保育園に預け、共働き」というスタイルが普通だったので(社会主義思想は、結局失敗に終わったわけですが・・・)、20年たった今、急速な西化とグローバリゼーション、金融・経済危機などいろんな要素が絡まり、大変な過渡期であり、様々な価値観が混合している状態ということでしょう。社会主義の時代を生きてきた親世代と子供世代など、世代間の大きな衝突もあるでしょう。ネオナチなどの活動も、殆どが旧東ドイツがベースです。

急速に変化している国際経済・社会の背景で、パートナーシップ、結婚、家族の価値観が変容を迫られてきている現況は、日本とドイツは、本当に似ていると思います(ドイツは分断国家だったという事実は、二国間の大きな違いですが・・・)。

日本は、「婚活」とか、結婚をブームにしようと、新しい流行語やコンセプトを打ち出して、社会現象として楽しみながら、それにちなんだビジネスなんかも出てきて、また人もそれにあわせて動く一体性やノリがありますが、超個人主義で、ノリが悪く、流行に鈍感な(むしろそういうものを馬鹿にする)ドイツ人は、これからどうなってくるんだろうな~なんて思います。きっと、こういう社会の動きも単なる「他人事」として、自分は自分でマイペースを続ける・・・という人が大部分ではないかと思います。

ドイツには唯一、「婚活」に相当?!するのは、“30歳以上”というのが条件で、参加できるパートナー探しのパーティーがありますが。。。最近、この年齢が、33歳に引き上げられました・・・。この3歳は、どんな意味を持つのでしょう???

・・・私自身、結婚の意味について、色々と考える日々です。

それにしても、ビジネス界(特に車!)は、ご結婚がお盛んです。結婚しないと、こちらは、生き残れない?・・・現代版政略結婚。

「Ja-Wort・ヤーヴォルト/イエス!」
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と、笑顔のゴーンさんとダイムラー社。

10年くらい前まで、誰が、日本とフランスとドイツのカーメーカーが統合するような世の中になると予想したでしょう。スゴイ世の中です、本当に。。。
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by mikiogatawestberg | 2010-04-11 05:33 | ドイツ的価値観・German Value
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