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トレードの心得

ドイツ・ヘッセン州の学校は、来週から新学期がスタートということで、子供たちと沢山の時間を過ごしています。

外は、雪は止み、気温も少し上がったものの、それでも散歩をしたり、公園へ行ったりなどが出来るような天気ではなく、インドアの外出をしない限りはずっと家にいるので、毎日遊びもネタに尽きてしまいます。

こんな状態の中、大活躍しているのが、クリスマスに日本の祖父母から送ってもらった、日本語のかるたです!
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ほぼ毎日、朝食後、昼食後、夕食後、最低3回は、子供たち全員が集まって、大喜びしたり、「だれがずるした」とか、「どっちが本当は先だった」とか、「手で叩かれた」とか、泣いたり、大声を出しながら遊んでいます。私はもちろん、もっぱら読み役。日本語のレベルは、8歳の息子はひらがなを既に全部マスター、6歳の長女はなんとなく一通りの読みと書きが出来る程度、そして5歳の次女はまだ読みも書きも全くオフィシャルには勉強してないレベルなので、ハンディとして、私の横に陣取りして、かるたを読む一秒前に、読みの文章のカードを見ることが許されています。・・・これだけで、まあけんかはあるものの、3人の中でほぼ互角のバランスの取れた勝負、勝敗結果になっているのが面白いです。でももちろん、遊び中は、かるたを見つけようと、集中力はもちろん、全文章や内容でなく、一番先のひらがなの文字だけを聞き取ることに集中してしまっていますが、これは私も昔かるた遊びをした時も、同じだったよな~と思い出しました。きっと日本の子供たちも、大抵そうですよね?!・・・でもでも、やっぱり遊びを通しての学びは、机にかじりつく勉強の仕方よりも、こんな感じであっても、身につくものですね。次女は実際、毎日ひらがなを、ぐんぐん覚えてきています。今週末までには、かなり読めるようになっている可能性大です♪

ぐりとぐらのかるた、日本一周かるた、あんぱんまんかるた、ディズニーかるた、どれも好きですが、特に今週うちの子供たちに人気なのは、ディズニーかるた。中でも、次女はおしゃれキャットの猫ちゃんが大好きで、数年前から、就寝する時に抱いて眠るテディベアならぬテディぬいぐるみは、この猫ちゃんのぬいぐるみなのです。
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なのでもちろん、おしゃれキャットの「か」のカードは、最初から場所をチェックしたり、ばれないように自分の前にカードを置いてみたり、足の下に隠したり、色々と手立てを尽くして、なんとしても取ろうとします。そんな次女を見ると、小さな妹たちとのかるた遊びを楽しみつつも、ちょっと幼稚だなあと、複雑な気持ちで斜め目で見ている長男のいじわる心が刺激され、、、そして、ひらがな・年齢とも一番優位の長男が、注意力と集中力を取り戻し、、、次女のおしゃれキャットカードを一番取りしてしまうなんてことが起こった暁には・・・・

次女の、ヒステリーのような泣き叫びが、家中に響き渡るのでした。

今日は、でもここで私は、サンドイッチ長女の、ビジネスセンスを垣間見るという、うれしいびっくりハプニングに遭遇したのです。長女は、おしゃれキャットカードが長男に取られ、次女がヒステリーならぬ叫び声で我を失いそうになっているのを、すかさず一旦なだめ、その後すぐに自分が既に取ったかるたをさささっと全てチェック。そうしておにいちゃんが気に入りそうな絵やキャラクターのかるたを2枚取りだして、お兄ちゃんに交渉に赴いたのです。

「この2枚と、おしゃれキャットかるたを替えて!」

度肝を抜かれたお兄ちゃん。2枚ももらえるし、二つ返事で、すぐにOKサイン。2秒間で交渉成立です。

そして、取り返したおしゃれキャットかるたをすぐに妹に与えて、

「もう大丈夫だよ~、Suesse」(*ジューセ【ドイツ語】:英語だと、Sweety【スウィーティー】、愛らしい子という意味の愛情のこもった呼び方)

と、妹の額に、チュッとキス。

で、かるたを取り逃した怒りで我を失いそうになっている妹を、みごと数秒でなだめたのでした!甘えん坊の末っ子は、更に甘えん坊の顔をして、お姉ちゃんに向かって、わざとらしく、恥ずかしそうな笑みを浮かべるのでした(これも末っ子の典型的な生き残り戦略)。

3人兄弟の2番目の子は、社会的に一番活躍したり、出世したりする傾向があると聞きましたが、うちももしかしたら、長女が大物になってくれるかも♪・・・という予感。。。。。

そう私が、感動して長女を眺めているうちに、、、

かるたゲームのこの回は終了し、大人気のディズニーかるたは、またすぐに最初から繰り返されることに・・・

そして、万全の策をとったにも関わらず(笑)、またもや次女は、おしゃれキャットかるたを逃してしまい、先のトレーディングで味を占め、参加欲が高まり、勝負欲を得た、長男の掌中に・・・

そして次に続くのは、もちろん、次女の辺りを揺るがす、悲鳴。

先回と同じように行動する長女。でも今度は、長男も、たった2枚では動きません。「2枚なんかじゃ、いやだよ~」と言い返し、そのうちどんどん叫び声が大きくなる次女を後ろに、冷静さを失ってしまった長女は、かるたのカードの中身、絵柄もきちんと確認せずに、自分の持ってるカードを、がさっと7枚近く、長男に引き渡してしまったのです。

・・・これは、ビジネスで、絶対に陥ってはいけないワナですね~。

「感情」で動いた時点で、負け。

いやあ、本当に、いい場面を見せてもらいました。最後は感情で動いてしまった長女は、それでも、母親からみると、かなりのビジネスのセンスがあるんじゃないかなあ~と思わせる、6歳ならぬ行動でした。これから鍛え甲斐がありそうです(笑)。

長くなりましたが、かるたブーム、しばらく続きそうです。

あとは、やはり日本の祖父母に送ってもらった、これ↓でもよく遊んでいます。
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冠とか、バックとかいろいろなものが作れて、柔らかく自由自在に動かせるカラフルなおもちゃ。きらきらのシールを貼ったりもできる文房具風で、メーカーさんはコクヨでした。
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偶然にも、ドイツの小学校でも、似ているものが流行っているのです。ゴムで出来たカラフルなバンド。色々な形があって、これを沢山腕に巻いて、友達同士で交換したりして遊びます。
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付加価値をつけるため、うちの子供たちは、これにキラキラタトゥーのキラキラパウダーを付けていました。
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プラスチック、ゴム、カラフル、キラキラ、、、、、幼稚園、小学校低学年の乙女たちに響くキーワードで、似たようなものが、遠く離れた日独で、同時に流行っているのは、偶然でしょうか・・・・・?どちらも、サステイナブルとは程遠い素材で、「製造、流通、販売、価格、全て、異議あり!」と文句を言いたくなってしまう、私の嫌いなタイプのおもちゃのタイプなのですが、友達がみんな持っていて、本人たちも楽しんでいる・・・・・中々、「NO!」が言えません・・・。

他には、ドイツ側の祖父母からクリスマスに貰った、運動・肉体派系プレゼントが大活躍。
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(トランポリン)
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などで、家の中をぐるぐる、ぴょんぴょん、どんどん・・・しています。

嗚呼、早く学校始まってほしい~~~
by mikiogatawestberg | 2011-01-07 07:34 | 子育て・Erziehung
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