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カタカナの“のばし”文字

ドイツ・ヘッセン州は、秋休み真っ只中。

次女は毎朝、中々まだ覚えることの出来ないカタカナの練習に格闘中です。
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ダブルの子の日本語学習の場合、ひらがなについては一文字ずつ丁寧に(あいうえお・・・の順でなく、例えば「へ」「く」「り」等、1~2画で書ける簡単なものからスタートします)、書順にも気をつけ、ノートに繰り返し何度も書きながら時間をかけて学ぶ場合が多いですが、カタカナについては、学校や教室からカタカナに焦点を置いた宿題を多めにもらって、夏休みや秋休みなどのまとまった休みを利用して、主に家で自分で(+母親)と集中的に身につける・・・という感じです。漢字については、ひらがな学習のように、やはり学校や教室で一字ずつ、また丁寧に習います。

確かにまずはひらがなを一通り習った後で、子供たちは西洋のアルファベット以外の文字にだいぶ慣れ、また、カタカナは漢字に比べれば、形はずっと単純なので、ダブルの子たちの日常の限られた日本語学習時間の中では、何とか自分で自宅で見に付ける・・・というのは理には叶ってはいるのですが、それでも中々難しい・・・。

色々試みていますが、今回は、ひらがなと一緒にカタカナが載っているひらがな表を用意して、「自分でカタカナを見つけながら書いてごらん」と、自主的に自分で「探し」、しっかり「目」でキャッチすることで、より長く脳に記憶が残れば・・・と考えました。
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このやり方、決して悪くはなかったのですが、「びにいる」「げえむ」・・・というひらがなをカタカナ変換する時に、問題が発生・・・・。そのまま「ビニイル」、「ゲエム」と書いてしまうのですね。。。私はひらがなを書く時、深く考えずに「びにーる」「げーむ」と無意識に書いていたのですが、「ー」というのは、実はひらがなにはないので、厳密にはこれは、×だったということ。でも同時に、「びにいる」「げえむ」と書いても、実際は、「びにーる」「げーむ」と、「い」「え」の代わりに「ー」の当て字として、読まなければならないという矛盾。・・・まあ、だから「カタカナ」が存在する、そして「カタカナ」が役立つということでもあるのですが、この背景を小学校1年生に上手く説明するのは、至難の業です。とりあえず、カタカナはひらがなをそのまま変えるのではなくて、「そのモノが呼ばれている通りに書くものなのよ」と説明しました。びにいるは、「ビニイル」とは言わず、「ビニール」って言うでしょう!っと・・・。自分もよく訳が分からなくなってきましたが、娘の方が不思議にも、これについては割と簡単に納得し、腑に落ちたようでした。

と、感心しながら横で見ていると、「ヨーグルト」を「ヨーダ・・」と、間違いて書いている娘。まあでも、「ー」については理解し、間違わずに書けたので良いとしましょう。
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ちなみに、スターウォーズファンの彼女が一番好きなキャラクターは「Yoda(ヨーダ)」。
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あまりに好きなあまり、無意識に書いてしまったのかもしれません♪(分析しすぎ?!)・・・でも、自分でも「ヨーダって書いちゃったよ~!!!」とケラケラ笑い、お姉ちゃんにも見せびらかしていました。
by mikiogatawestberg | 2012-10-19 22:14 | 継承語・HeritageLanguage
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