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大きな夢は、未来を救う力

今朝CNNを観ていたら、ケニアのスラム街出身の男性が、イギリスのマンチェスター大学で、国際開発(International development)の修士号を取得したということで、満面の笑顔で卒業証書を手にした、彼の卒業式の場面が放映されていました。

サミーというこの男性は、ケニアの中でも一番貧しいスラム街の出身で、13歳で11人の家族を支えるためにドラックディーラーとなった経歴の持ち主。父親は、ギャングに殺され、彼自身も重症のドラック中毒で、一時は生死を彷徨ったこともあるそうです。

そんな彼が、10年ほど前のある日、ケニアの街でふと知ることになった、ヨーロッパの大学についてのインフォメーション。無謀にも、「ヨーロッパで勉強したい」という熱意を示すと、運よく奨学金を得て、イギリス留学を果たした...という、うま過ぎる?運良すぎ?と思うラッキーストーリーですが、彼曰く、

貧しいスラム街では、“you don't dream big(大きな夢を持たない)”のが、一番の問題であるとのこと。そんな状況のなかで、「大きな夢を持った」彼は、それだけでも、大きな一歩を踏み出した異質の存在であり、その希少性ゆえに、夢のような大きなチャンスを手にすることが出来たのでしょう。

「大きく夢を持つ」・・・一見、誰でも出来そうですが、なかなか素直に出来る人って、恵まれた先進国の人でも、稀有だと思うのです。自分を卑下したり、どうせ無理って最初から諦めてしまったり、、、。一番難しいことって、現状がどうであれ、過去がどうであれ、「自分の可能性を信じることが出来るか」ということなんだと思います。未来は誰にも分からないから、例えば過去や現在に栄光のある人が、自分の可能性を信じられるかというと、そうとは限らないというのも事実。そんな現実を、正に身をもって体現化したのが、今回のケニア出身のサミーの存在、というふうに私は取りました。

自分の可能性を信じ、夢を叶えた彼は、今後は、自分に続く人々を、Educate、支援していくと、意気満々でした。彼の輝く存在自体が、多くの人に「大きな夢」を持ち、一歩を踏み出すために、大きなパワーを与えるのだと思います。

それでも、自分の可能性を信じるのは、他人でなく、結局は、自分自身。

もっと、大きく考えるために・・・。日々研鑽を積まなくては、、、と思うのでした。
by mikiogatawestberg | 2007-12-14 19:21 | 教育・Edu・Erziehung
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