とってもドイツな、大晦日の晩~新年の過ごし方

ドイツの大晦日は、荘厳なクリスマスとはうって変わって、うるさく、ちらかり、ちょっとチープな感じのお祝いの仕方をします。クリスマスは、神聖な世界を意識しますが、大晦日は言ってみれば、現世・現実100%。その違いが顕著すぎですが、ドイツ人は、どちらも思い切り楽しみます。浮世離れしすぎず、現実に戻りながら、ちょうど精神的なバランスが取れるのかもしれません。

日本と似ていて、大晦日の日は、子供たちも遅くまで起きていることが許されます。日本で冬に家族や友人で鍋を囲むように、我が家では31日の夕食は、わいわい食べれるチーズフォンデュなどが恒例なのですが、今年は義父母が大晦日の日だけ、友人とお祝いすると言って、ベルリンに2日間行ってしまったので、私たち小さな家族は、普通の夕食をとりました。

0時までは、皆でゲーム(ドイツ人は、ボードゲーム、カードゲーム、チェスなどが、大好きなのです。最近は囲碁も人気!)をしたりして、年が明けると同時に、コートを着込んで外へ出て、花火を打ち上げたり爆竹をしたりして、シャンパンでお祝いします。「Berliner(ベルリナー)」と呼ばれるお菓子パン(砂糖をまぶした揚げドーナツの中に、プラム・ストロペリージャムや、カスタードクリームなんかが入っています)も、31日にパン屋に一斉に並び、多くのドイツ人が買い、年明けに食べます。確かに普通に美味しいお菓子パンなのですが、なぜシャンパンと組み合わせ???と、私には未だに謎です。

うちは子供たちが小さく、0時までまず起きていることは不可能なことから、9時くらいには花火と爆竹をスタートしました。8時くらいから、外からポツンポツンと花火が打ちあがる音が聞こえていました。きっと、やはり小さな子供のいる家なのでしょう。

今日のために用意した花火と爆竹、遊びセット。年末になるとこのようなものが店頭に、どさっと並びます。うちは少ししか買いませんが、若者や、パーティーや騒ぎの大好きなドイツ人は、ここぞとばかりに沢山買い込みます。
c0156907_685346.jpg

外に出て、まずは小さな手持ち花火から。日本でも子供に定番のこの花火、ドイツ語でWunderkerzen(ワンダー【不思議】キャンドル)という名前です。・・・なんだか不思議なネーミングです。ちなみに花火文化は、やはり中国から入ってきていて、花火もほぼ100%、Made in Chinaです。
c0156907_612205.jpg

同じく花火文化の大御所、日本国出身の私にとっては、なんてことない花火も、5歳、3歳、2歳の子供、そしてドイツ人の大人(??)にとっては、興奮の世界!
c0156907_6133818.jpg

この後は、家へ戻って、クラッカーを鳴らしたり、お菓子を食べたりした後、主人の好きな遊び「Bleigiessen(メタル溶かし)」をスタート。
c0156907_6174696.jpg

まず6種類のメタルで、好きなカタチのものを、1人ひとつづつ選びます。そして付属のスプーンに入れ、ろうそくの火にかけ、液状になるまで溶かします。
c0156907_6211532.jpg

c0156907_6214589.jpg

全部溶けたら、予め水を張ったボールに、液体を入れます。これが占いになるので、本人がやることが大切ですが、小さい子供の場合は、やけどなどが危ないので、大人が少し手伝います。
c0156907_624823.jpg

水の中で、新たな形を持ち、固まったメタルを再び手に取り、直観で、何のカタチが出来上がったかを、自分で考えます。↓これは、私の作品(?!)です。
c0156907_6255482.jpg

この遊びの入っている箱の裏が、リストになっていて、200種類くらいのモノの名前と、それが意味する今年の運勢が書かれています。私は一目見て、直観で「なす!」と思ったのですが、残念ながら、「なす」はそのリストになく、他に何に見えるだろうか~と、もう一度よく見てみると、今度はパンプスのような「靴」に見えてきました。

靴はリストにありました!気になる、靴が意味する私の今年の運勢は、ずばり「Heiteres Leben(輝かしい生活&人生)!」素晴らしいではないですか!!!

他にどんなモノがリストに載っているんだろうと、リストを見てみると、動物や果物や生活道具などが主。面白いところでは、ブレッツェル(!)・・・なんていうのもありました。・・とても、ドイツですね(笑)。ドイツ人にとって、とても大事な「靴」がリストに入っているのも、当然です。そもそも、メタルを溶かす遊び、なんていう発想も、手工業・マイスターの国のイメージそのものですし、占いが示す詩的な内容も、ドイツらしいです。

食べたり遊んだりしているうちに、あっという間に年が明けました!いよいよ2008年のスタートです。疲れて結局10時くらいには、寝てしまった子供たちですが、0時に本格的に外で始まった花火や爆竹の音で、一番下の娘は起きてきてしまいました。

ドイツで、新年のGlueck(幸運)を意味する、四葉のクローバーと、煙突掃除屋さん。ちなみに、この煙突掃除屋さんは、ドイツではまだ現存しているれっきっとした職業。たまに、本当にこの黒い服を着て、帽子を被って歩いています。
c0156907_77474.jpg

「ニーズは一体あるの?食べて行けるの~?」と思われるでしょうが、今の時代、実は彼らはとても人気者になってきているのです。・・・観光の見世物、としてではなく、煙突掃除屋としての、本来の職業として。ドイツには煙突のある家がまだまだとても多く、環境意識の高い家主、大家さんは、彼らに掃除を依頼します。また噂によると、煙突掃除屋さんの縄張りなどもしっかりと網羅されている独占状態ということで、他のビジネスが介入出来ないくらい、強固なものなんだそうです。・・・失業を恐れるドイツ人にとっては、煙突掃除屋さんは、文字通り、本当にあやかりたい「幸運」の象徴かもしれません!
マジパンでできた、豚のオブジェ。豚も、ドイツでは新しい年の幸運を意味します。
c0156907_794676.jpg

皆様に沢山の幸運がやってきますように!

今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
[PR]
by mikiogatawestberg | 2008-01-02 06:40 | ドイツ的価値観・German Value
<< 2008年、今年の抱負 カナダ発 Green dating >>