ドイツのCSR(企業の社会的責任)事情

今、日本でも話題になっているCSRという言葉(Corporate Social Responsibilityの頭文字を取ったもので、日本語だと“企業の社会的責任”という訳になります)。

以前に比べて頻繁に聞くようになった言葉だけど、一体具体的には何を意味するの?と、疑問に思われている方も多いと思うのですが、この“CSR”と“環境”に特化した、日本で初のビジネス情報誌「オルタナ」を昨年4月に創刊、副編集長として大活躍されている、私の友人でもある木村麻紀さんという、素敵なジャーナリストがいらっしゃいます。

実は麻紀さんは、2006年までドイツのミュンヘンに3年滞在されていたのです。輝かしいキャリアの持ち主であり、日・米・独生活を軸にした“世界のロハス”の動きについて、総括的に日本に紹介した第一人者でもあります。著書の「ロハス・ワールドレポート」は何と台湾でも翻訳されるという人気ぶり。アマゾンでの書評もバッチリです。また趣味と実益を兼ねたとおっしゃられる「ドイツビール おいしさの原点」では、ドイツビールを通したドイツの地産地消について深く紹介されています。私は両書とも、大変興味深く読ませていただきました。

ドイツを去られ、日本でこの分野のパイオニアとしてご活躍されている今、ドイツの環境・オーガニック・CSR事情について、私が情報収集や調査などを、微力ながらお手伝いさせていただいています。

今回はオルタナが、祝一周年を迎えるということで、ドイツのサステイナブルカンパニーについて調査、リストアップするというご依頼を受けました。

以下、オルタナが規定する“サステイナブルカンパニーであること”の基準・条件です。CSRについて今まで良く分からなかった方も、これを一読いただけると、すうっと頭に入り、理解し易いのではないかと思います。

・創業者や経営者自身が、環境問題や社会貢献などについて、高い意識を持ち、使命感がある。
・ブームや時流に流されず、独自の活動を続けている。他社に出来ない決断をしている。
・環境や社会貢献の取り組みを社是やミッションで明文化している。

(以上、オルタナ Apr.2007 No.1創刊号「環境・健康・社会貢献‐他とは違う51社。良心が経営を変えた」より抜粋)

私は環境とオーガニック、特にオーガニックコスメを専門にしていることもあり、オーガニックコスメブランドは、この条件を満たすブランドが沢山あり、すぐにリストアップ出来る状態なのですが、折角なので、コスメ業界という狭い領域だけでなく、ドイツでのあらゆる業界でのCSRな企業を是非リストアップして、ご報告したいと思ったのですが、やはり私だけでの力では限界・・・
(ちなみに昨年のオルタナ創刊号で、ドイツを中心としたヨーロッパからはヴェレダタウトロッフェンオンテックス【エコオムツ】、ヴェルナー&メルツ【お馴染みかえるマークのフロッシュの洗剤】、ベーシック【オーガニックチェーンスーパー】などが、既に紹介されました)

どうしようかと・・・悩んでいたところ、ふと思い出したのが、昨年12月、ドイツで働く女性のネットワーク J-Frauの忘年会で、初めてお会いしたアスカさんのことでした。

アスカさんは、高校卒業後中国へ渡り、現地の大学で勉強・お仕事をされていて、現在はドイツ人のご主人のアンドレさんと共に、フランクフルト在住で、日本企業にお勤めされているという、ユニークで光る経歴の持ち主。スマートで意識が高い方、という初印象でした。彼女のドイツ移住に至るまでのお話も楽しかったのですが、中国で出会い、後に結婚されることになったご主人は、実は中国滞在中、政府系の組織で「中国にCSRを認知させ、広めるお仕事をされていた」とお話しされてたのを思い出したのです。

思い立ったらすぐ連絡!ということで、メールでご連絡したのですが、私の急で勝手なお願いにもかかわらず、そしてご主人はちょうど風邪をひかれていてダウンされていたにも関わらず、すぐに沢山のアドバイスとヒントを頂くことが出来ました!この場をかりて、もう一度御礼を言わせていただきます。

その後、ご主人は、アスカさんの、風邪用ティー、漢方薬、風邪用バス・・・という愛情一杯の手看護を受け、復活されたとの事。安心しました!

オルタナの麻紀さんにも無事リストを提出することが出来ました。気になるCSRなドイツ企業についての詳細は、ぜひ1周年記念号のオルタナで見ていただくことにして、一社だけ、ヨーロッパでオーガニックファッション・ナチュラルモードのリーダーで、市場を引っ張っている存在のドイツ企業「Hessnatur」のリンクをご紹介します。オンラインショップもあるので、ドイツ・ヨーロッパに在住の方は、必見!・・・残念ながらサイトはドイツ語のみですが、同トップページを下にスクロールすると、無料カタログをオーダーすることもできます!

以下は、アンドレさんから更にご紹介頂いた、ドイツのCSR関連のサイト。ドイツ企業の環境・CSRにご興味のある方は、是非ご覧下さい。(英語版があるところは、英語バージョンをリンクしました)

Deutsche Gesellschaft fuer Technische Zusammenarbeit(GTZ)
Runder Tisch Sozialstandards
Bertelsman Stiftung/GTZ
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by mikiogatawestberg | 2008-02-14 18:58 | ビジネス・Business
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