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vielfalt(ダイバーシティー・多様性)

日本でも、少子化による将来的な人口・労働力不足の延長で考えられている“移民”、その線上にある“ダイバーシティー(多様性)”という考え方は、グローバル企業等では、大分聞かれるようになりました。

元々陸続きで国境を越えた人の流れが盛んで、更に移民政策、歴史に関しては、日本よりも長い経験を持つヨーロッパ、ドイツでも最近また、更に盛んにダイバーシティー(ドイツ語ではvielfalt/フィールファルト)という言葉が聞かれるようになり、色々な公共プロジェクトにも予算が沢山流れています。

「外国人(Aulaender/アウスレンダー)」というドイツ語は、あまり良い印象でない言葉でしたが、最近はドイツでも経済のグローバル化が進み、vielfalt(多様性)という言葉は、「違いや異なる文化(つまり多様性)からこそ、価値のある何かを学ぶことが出来、クリエイティビティーが生まれ、それが人生や仕事上の成功につながる」というポジティブなニュアンスを持ってきました。

最近、ドイツの中学校・高校見学に行くことが多いのですが、10代半ばの若いドイツの子供たちに、このvielfaltという概念をアピールしている姿勢がとても目に付きます。そして、子供たちの反応もいたってポジティブです。イギリス、アメリカ、オーストらラリアなど、英語能力取得を目的とした従来的な海外体験・ステイ・留学を超えて、
ロシア、インド、中東、日本や韓国、中国などの東アジアなど、文化的にも地理的にも遠くを目指す、他人とは違う何かを求め、行動に移しているドイツの子供たちがとても多く、内向化、国内志向が進んでいると聞く日本の子供たちも、ぜひ、早いうちから、海外を目指して欲しいなあと思ってしまいます。そして、それは単に子供たちに期待をするだけでなく、政府や企業がしっかり予算を組んでバックアップしてこそ、そういう流れをつくることが出来るということを、最近のドイツの多彩な国際プログラムの存在を知り、ますます確信します。

「Einheit in Vielfalt(多様性の結束【ユニティー】)
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外国人でも、ミス・ジャーマニーになれるかも?!
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日本でいう、ワーホリ、海外企業研修プログラムの募集広告。
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東大へのお誘い(4年間の学士過程、講義は全英語)。
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ふむふむ。若者に期待っ!ですね。
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by mikiogatawestberg | 2012-12-19 00:30 | インターカルチュラル

nichts ist unmoeglich Toyota(不可能なものは何もない!)

独ハンデルスブラッド紙、一面広告。(元バレリーナ・草刈民代さんの一面広告まではセンセーショナルではありませんが・・・ご勘弁を!)
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日本が誇るグローバル企業、トヨタの広告。

笑顔の彼女は、イギリスのトヨタの工場で働く女性、ブリディ・タッカーさん。

「Ihr Toyota ist auch mein Toyota/あなたのトヨタは、私のトヨタ」

とのキャッチコピーで、その下には、

「仕事中、何かに気づいたら、私でも、誰でも、どんな部署のどんな個人であっても、ラインのストップを実行することができる。ここ(トヨタ)では、誰もがクオリティー(品質)に対して、責任を持っている。それが、生産ライン(プロダクション)であっても、経営(マネジメント)であっても」

と、トヨタのTQM(Total Quality Management)のことを、易しく、詳しく分かりやすい言葉で読者にアピールしています。

日本で生まれ育った日本人の感覚からすると、TQMや、改善精神(KAIZEN)なども、特に経営・ビジネスとして勉強しなくても、育ってくる段階で、学校や習い事やクラブ活動なんかで、自然に身についてくるので、何をいまさら、そんなの普通の感覚じゃないの?と思ってしまうのですが、そういう文化背景がないヨーロッパでは、

「今の状態に満足してはいけない。もっと良くなるべき、改善されるべき、改善するべき」

とは、誰もが自然に考えるような発想ではないのです。勿論優秀な経営者などは、ずっとヨーロッパで生まれ育っていても、なぜか改善のような思想を持ち合わせていることが多いですが(生きていくうちの経験やセンス、または読書などによって“改善”に匹敵するような、ビジネスを向上、飛躍させるコンセプトに自分の力で気づいたということ)、ごく普通の人は、持ち合わせていないスピリットなのです。

日本人と国際化というと、何かと、日本人は英語が苦手で交渉ベタとか、ネガティブなことが先に語られがちですが、実は「このKAIZENスピリットを持っている・・・というだけで、日本人は、個人として既にかなりの国際競争力がある」と考えてよいのではないかと思います。

ちなみに、

「Nichts ist ummoeglich. Toyota.(英語で、nothing is impossible!)不可能なことは何もない」

というフレーズも、かっこいいですね!

でも、このフレーズは、アメリカやイギリス、アジアなど、他の地域でもそうなのでしょうか?

もしかしたら、この部分のキャッチコピーは、英語圏では、

「everything is possible!何でも可能!」

かもしれません。

というのは、ドイツ人(ドイツ語)は、ニヒルなパーソナリティー文化のせいか、否定形の否定で、ポジティブな事柄を表現することが非常に多いのです。

例えば他には、

「stelle...nicht ohne Stolz vor/誇りなしではなく、ご紹介します」

という、日本語にしても否定形でわけの分からないドイツ語の表現は、つまりは、

「 I proudly represent.../誇り一杯にご紹介します」

と、英語だと非常にシンプルで、ポジティブで、ストレートです。

私は英語の単刀直入さ、自分も周りも元気付ける太陽のような明るい表現も、ちょっと斜めり、控えめな中に、強い喜びと自負の念を込めるドイツ語もどちらも好きです。

日本語で言うと、どんな感じになるでしょうかね~。表現一つをとっても、キャラクターや文化が、面白いくらい鏡となって現れますね。

そしてグローバルビジネスでは、ローカルマーケティングとして、その国の人々に一番訴える表現をキャッチコピーとして使わなければならない。

トヨタの場合は、ドイツでは、

「Nichts ist unmoeglich/不可能なことは何もない」

という、否定形の否定が、一番多くの潜在客の心を掴む・・・ということでしょう。
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by mikiogatawestberg | 2010-04-25 07:17 | インターカルチュラル

オーガニックシュピナート(ほうれん草)調理法と異文化

オーガニック最高峰デメター認証のフレッシュなほうれん草が手に入ったので、
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おひたしをつくりました。

元気な緑色、弾力と力のある葉と茎部分、普通ドイツのほうれん草は、ゆでるとすぐにしなっとなってしまうのですが、このほうれん草は、少ししなりとするまで、普通よりも時間が長くかかりました。
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貴重なビタミンが失われないように、もちろん調理時間は可能な限り短く!少し固さが残るぐらいのレベルで、ゆでは完了。GOMASIO(ごま塩)+お醤油のシンプルドレッシングで、すぐに頂きました。紫色の根の部分のほのかで、でも深みのある苦味が、なんとも素晴らしく、健康的♪植物の栄養素をそのまま頂いている、幸せ感一杯です。

・・・なあんて、普通の日本人の感覚では、全く普通のほうれん草のおひたしじゃないか~、と思われるかもしれませんが、ここドイツでは、なぜか、ほうれん草はくたくたになるまで似て、更にバター和えして食べるという、恐ろしい調理法が一般的(ビタミン、ビタミン、とうるさいドイツ義母も、この調理方法に疑問を全く抱いていません。習慣、慣れというのはそんなもの)なので、ほうれん草のおひたしは、とっても革命的な調理方法なのです。

でも、少し食に関してセンスがあって、新しいものに心がオープンに開かれたドイツ人の場合は、皆、お寿司に負けず、このほうれん草のおひたしにも感動してくれます。

食べ物に含まれる栄養素、特にビタミン、ミネラルの配合量を気にするドイツ人が、平気でほうれん草をくたくたになるまで煮ている・・・これも、食における、灯台下暗しでしょうか?

他にもドイツ人は、きゅうりも、皮も必ず剥いて、サラダにしたり、調理にしたりするのです。こちらのきゅうりは日本のきゅうりより数倍大きなビックサイズのきゅうりが標準形ですが、私たち日本人は、「皮の色が深いところ、皮と中身の間のところに一番ビタミンが入っている」と、教えられて育ってきましたよね。

最初の頃はいつも、私の育った日本での論理をいちいち説明して、皮付ききゅうりを食卓に出したり、持ち寄りパーティー用のサラダに加えたりしていましたが、質問が多くなってきたり、中には皮付ききゅうりに違和感(新しいものへの抵抗)で一口も食べてもらえない・・・なんてことも多くなってきて、最近では、気づくと、きゅうりの皮を剥いて調理している自分自身に気づき、愕然・・・・。

子供へ日本語で話しかけることを徹底しなければならないのに、状況によって、ドイツ語で話しかけてしまいそうになる・・・そんなドイツに住む、日本人ママの弱さと葛藤とも、ちょっと繋がりそうです。

異文化は強要も駄目だけど、尻込みも駄目、最初からあきらめても駄目だけど、複雑展開や衝突など、想定できる面倒くささを敬遠して、逃げに入っても駄目。

さじ加減は、お料理でも、言葉でも、非常に難しいですが、、、

最後、人を説得するものは、どんなやり方であっても、

「それが、美味しいと思ってもらえるか?」(食べ物の場合)

「その人が、興味深いと思ってもらえるか?」(人の場合)

が、最終目的ポイントなのだと思います。

そう思ってもらえるように、

「経験や知識、心理学などを駆使して“戦略”をたて、相手の出方を見ながら、微調整して、好感と親近感を抱いてもらいつつ、自分の主張を押し付けでなくアピールする」

国際コミュニケーションにおける真髄ではないでしょうか?
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by mikiogatawestberg | 2010-04-21 20:34 | インターカルチュラル

何かを語るために必要な、credibility(信頼性)

昨日のトヨタについての記事で、色々な方から、反響やご意見を頂きました。ありがとうございます。

ブログ記事の中で、

東京でこの取材をした同誌の記者が、どれだけ日本の文化に精通しているのか分かりませんが、豊田氏の言動の意味を、ドイツ人の読者に分かりやすく伝えようとしている意思は感じます

と、私は書きましたが、ドイツ国内でも、このテーマが大変繊細で重大なだけに、

「一体、誰がこの記事を書いたのか?」

という疑問が、記事自体の反響以上に、読者から多くハンデルスブラット紙に寄せられたのかもしれません。

・・・というのは、次に続いて出た記事に、記者についてのプロフィールが大きく載っていたからです↓
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私自身、興味津々だったので、すぐに読みましたが、なんと冒頭部分に

「Anfang des Jahres(今年初めから!!!)、東京でハンデルスブラット紙の特派員」

とあり、思わず、大ショック。日本に来て、さっ3ヶ月未満ですか・・・?!?!?!

もとは弁護士で、ハンデルスブラッド紙には1999年から勤務、政治分野に通じている・・・・・ということですが、これだけでは、彼が、3ヶ月に満たない在日から、「日本」や「日本人の文化」について、大御所の経済紙ハンデルスブラッド(日経に相当)で、語れる信頼性(英語でcredibility)を持つとは、どんな素人も思いませんし、大切で厳しい目を持つ読者から、同紙自体の信頼性を、失う可能性だってあります。

一つプロフィールの中で、大きな輝きを放っていたのは、

「・・・ist einer Japanerin verheiratet/日本人女性と結婚している」

という部分でした。この事実が、彼に、豊田氏の言動について語る100%の信頼性を与えてしまうのか???というのは、はっきり言ってとってもショックでした(きっとお辞儀についての解釈も、奥様の見解などが大いに入っているのでしょう)。でも同時に、天下の独ハンデルスブラット紙でも、経済・ビジネス・政治に通じ、ジャーナリストとしてのしっかりとしたキャリアがあり、その上でその国の言語や慣習に理解がある人材を見つけるのが、いかに困難であるかということでしょう。ことにやっぱり、ヨーロッパ内でなく、「日本」という、地理的にも文化的にも、言語的にも遠くはなれた国だと、それが現実なんだと思います。でも、逆を考えると、日本人で、ドイツについて通じている人材は、ドイツで日本に通じている人材より、ずっと多く、質も高いのではないでしょうか?・・・「ドイツ人男性と結婚しているというだけで、ドイツに来て3ヶ月の日本人女性が、日経新聞に、ドイツのメルセデスベンツの記事を書く」・・・とは、まず現実的に考えられないでしょう。・・・でもまあ、日本の日経新聞で、経済関連の長いキャリアを積んでいた女性だとしたら、まあありうる(?)話になるのかもしれません。

・・・しかしもう一方で、、、ことにインターカルチュラルな事項に関しては、「誰が、語る権利を持つのか?」ということについて、一筋縄でいかないことがあることも事実。にこの記者の方も、もしかしたら、ドイツにいるうちから、日本人の奥様に、日本について、正しく、最新の情報を集中的に得ていたのかもしれないし、もしそうだった場合は、在日がたとえ長くても、日本社会に交わることなく、日本語を学ぶこともなく、東京のドイツ人サークルの中にとどまっているような人材なんかよりは、よっぽど、日本について「語る」権利を持っているとも言えるかもしれません。

簡単に回答が出るような、テーマじゃないのですが・・・

1点だけ、とても良いな~と思ったのは、
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同ケウヒェル記者の描く日本についての記事、彼の日本への視点自体が、とてもポジティブであること。

情報が少なく、遠い国のこととなると、一方的に批判的に書く記者が残念ながら多い中(こういう人たちは、自分たち自身にその国への知識や敬意がないため、批判的な文章にした方が、自分がインテリに、特別に映ると勘違いしているのです)、

同記者の場合、愛する奥様の国は、知識のレベルに関係なく、中傷するのでなく、同じ愛情を持って眺めることが出来るんだと思います。

同時に、ポジティブにしろ、ネガティブにしろ、偏見が記事なんていうのは、一つもないというのも事実で、これは読者としては、いつもそれを忘れないようにしないといけません。

・・・今回のこのトヨタについてのように、イメージが今後の同社の未来を決定してしまうような場合は、事態についてポジティブに書かれるということが、ビジネスマンや投資家が読者であるハンデルスブラット紙なんかの場合は特に(!)、億、兆レベルの、経済に与える影響になりうるといっても、過言ではないのではないかと思うのです。

そう考えると、日本人として、日本の会社の発展や日本の未来のために、何ができるのか?と言えば、、、

「人間対人間(一対一の個人レベル)の関係性に於いて、着実に良いイメージや信頼や、愛を育んでいくこと」

地味で長い道のりですが、、、、、結局最後は、これしか、ないのでしょう。
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by mikiogatawestberg | 2010-02-21 23:59 | インターカルチュラル

ドイツも大注目の、トヨタ自動車米公聴会

トヨタ自動車の大規模リコール問題で、来週アメリカの公聴会に出席することになった豊田社長の一挙一動に、ドイツも大注目しています。

先日のドイツの経済紙・ハンデルスブラット↓では、
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「Toyoda macht Schluss mit Demut/豊田氏は、へりくだり(謙譲)に終止符を打った」

という見出しのもと、

今月9日に深く頭を下げる豊田氏(向かって左の写真)と、昨日の豊田氏(右の写真)を比べ、右側(現在)を、「口を固く結び、ほんの軽く体を前に傾けた姿勢は、彼の自信と自負心(Selbstbewusstsein)を示している」と分析しています。(東京でこの取材をした同誌の記者が、どれだけ日本の文化に精通しているのか分かりませんが、豊田氏の言動の意味を、ドイツ人の読者に分かりやすく伝えようとしている意思は感じます)

日本ではこの件について、報道はされていますが、ニュートラルな記事ばかりで、日本人として皆、どうして怒らないのか?私は不思議でたまりません。もちろん、死傷者がでたという事実は事実ですが、それ以上に、これは、環境自動車のトレンドに完全乗り遅れ、トヨタの成功や名声を羨んでいて、今回ここぞとばかりに、この事件で、可能なところまでトヨタのイメージや財政を打ちのめそうとたくらんでいる、アメリカの自動車メーカーやアメリカ人のいじめとも言える行為ではないかと思うのです。ロビー政府まで大きく関わっているところが、アメリカらしい汚さと非情さです(ちなみに私はアメリカに留学したこともあり、アメリカのポジティブさやパワーは基本的には好きですが、政府関連の欺瞞と保守性が嫌いです)。

ドイツをはじめヨーロッパ諸国は、基本的には(特に、戦争や環境問題に関して)、アンチアメリカですが、ドイツは、日本に続いて環境自動車の世界マーケットを率いているものの、同時に、まだ保守的な自動車産業のロビー活動が、アメリカと同様に大きな力を持っています

今回のこのハンデルスブラットの記事もそうですが、そんな背景もあって、トヨタを応援したい気持ちと、やはりやっかみの気持ち、そして、世界一の実力とステータスと名声を持つトヨタ社が、この問題に関してどういう行動を取り、今後どう舵取りをしていくのか?ということに対する純粋な興味・・・etc、複雑に絡み合った感情を持ちながらも、少し離れたヨーロッパ大陸から、斜め目線でこの一連の事態を冷静に観察しようとしているというのが、ドイツの姿勢という印象です。

豊田社長が背負っているものは大きいですが、この記事の写真を見ても、今の自分の一挙一動に、世界中の注目が集まっていて、それは、一歩間違えると、今後のトヨタのポジションや未来を大きく左右し兼ねないというリスクと責任を、十分理解しているように見えました。敢えて、アメリカ人のいじわるに触れず、卑屈にもならず、恐怖感や不安も決して出さず、

~名古屋市内で記者団に対して、「喜んで公聴会に伺い、誠心誠意答える。全世界に向けて、しっかりと原因究明への協力体制、安全性、顧客への安心感、信頼回復を訴えていきたい。(公聴会に)全面的に協力したい」(*YOMIURIより抜粋)~

と、言及したのは、とても戦略的に正しく、背負っているものはとてつもなく重いけれど、流石、世界一のトヨタの社長だと思いました。

今後の進展も目が話せません・・・。
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by mikiogatawestberg | 2010-02-20 06:30 | インターカルチュラル

世界のTaro Gomi

長い冬休み、子供たちとの遊びもネタがつきてしまうことが多いのですが・・・・・

今年は、義父母が孫たちに用意してくれていた、これ↓が、助け役になってくれました!
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五味太郎氏のMalbuch(塗り絵)!
義娘が日本人なので、日本と聞けば、なにかと親近感を持ってくれているドイツ人の義母が、日本人の絵本作家のものと分かって買ってくれていたのかと思いきや、全然日本人作家だとは気づかずに、ドイツの新聞に掲載されていた良い評価を見つけて、すぐに近くの本屋さんで取り寄せをしたとのこと。その新聞のレビューでは、「日本の本の翻訳」ということは、一切触れていず、「子供のクリエイティビティーを伸ばす、お勧めの塗り絵帳」として、絶賛されていたのだそうです。

例えばこんな↓ニュートラルなものは、特に翻訳もなくても、問題なし。
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誕生日ケーキも、日独共通。直訳可。
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ページをめくっていくと、直訳OKなものと、ちょっと異訳が必要なものなどあって、とても興味深いのです。

例えばこのお椀(お椀というのが、もう日本のもので、ドイツにはありません!)
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・・・お味噌汁みたいですが、ドイツ語では、「Gemuesesuppe(ゲミューゼズッペ:野菜スープ)の具を描いてみましょう!」となっています。

「えほん」、「壱万円札」は、そのまま。
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車道は左通行の日本、右通行のドイツ。この塗り絵は、正真正銘、日本の道路です。
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・・・たとえ、文字が一文字も使われてなくても、文化によって、真反対のものもあるのです。

かと思えば、似非ヨーロピアン的な家並みのページがあったりするのが、一筋縄でない日本文化の面白いところ!
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こんな↓ギラギラ日本文化は、漢字のままにして“神秘的”と、とどめておくのが、ドイツのお子様たちの精神衛生には、良いかもしれません。。。見事な、訳なし決断。
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と、私はひとりで、ページをめくる度に、違和感を覚えたり、ライブリーなLost in Translationを目の前に、面白く思ったりしていたのですが、子供たちというのは、そういう先入観全くなしに、そのまま物事を受け止めることができるピュアさと吸収力があるんですね。・・・というか、よく理解できていないだけ?だと思いますが、ただただ、塗り絵に熱中です。熱中させる素材をつくりだす、五味太郎さんの実力は、日本を軽く超えた、ユニバーサルなものだと、ますますファンになり、尊敬です。

子供時代に、特に大人からの余計なインフォメーションや邪魔なしに、そのまま直接吸収したものの威力って、すごいと思います。

例えば、ドイツではクレヨンしんちゃんの漫画も本やテレビでとても人気ですが、畳の部屋に椅子なしで正座座りしているしんちゃんの家族や、ドイツにはない道の電信柱、幼稚園の制服や帽子などについて、いちいち、「なにあれー」と、疑問を呈してくる子供たちはいないのです。子供って、あるがままを受け取るんですね。

そんな日本の文化が詰まったアニメで育った子供たちが、将来日本にもし行くことがあったら、

「なんか、ここ、前世でいた気がする・・・」

なんていう、偽・デジャヴュを感じるかもしれません。実際は、前世なんかでなく、今生の記憶かなたの子供時代に体験したことが、潜在意識から上ってきているだけかもしれないのに・・・。

「アルプスの少女ハイジ」で育った私が、ヨーロッパに来て、実際のスイスの山並みを目の前にし、山小屋風レストランでチーズフォンデュや黒パンを食べた時の、偽・デジャヴュ&郷愁感と、似たような感じかもしれません。

・・・アルプスのハイジと言えば、私以上に思い出と想い入れがある日本人は、とても多いはずです。私も、これは、「日本文化」だと信じて、ドイツに来るまでは生きてきました。

ドイツでも「Heidi」というタイトルで、日本の「アルプスのハイジ」(*今振り返れば、高畑勲夫さんなど、現在の世界的なジブリアニメのさきがけ原点といえる、国や文化を超えたユニバーサルな惹きつけ力を持つアニメですよね。)が、逆輸入され、いつもテレビでドイツ語で放映されているのですが、テーマソングだけは、日本のハイジの曲でなく、ドイツ(ヨーロッパ用)に作り変えられた、メロディーも歌詞も全く異なるものなのです。

「ハーイディー、ハーイディー、ダイネ ヴェルト イスト ベーアゲー♪♪♪」(日本語訳:ハーイジー、ハーイジー、あなたの世界は、山々~)

といった感じで、私は思いっきり違和感(=好きじゃない!まるで、子供時代の思い出を壊されたようになったかの気分)!そして子供たちがある日、ドイツハイジのアニメをテレビで見ながら、日本のオリジナルハイジの歌でなく、ドイツバージョンで、曲に合わせて歌いだした時、

「これは、まずすぎる!」

と、すぐにアマゾンで、ハイジの日本の歌が入っているDVDをオーダーしたのでした。

・・・・・ですが、よくよく考えてみると、

ハイジって、いったい誰のもの?どこの国のものなんでしょう?

もともとは、スイス人女性のヨハンナ・スピリという作家の作品が原作。ちなみに、ハイジが滞在することもあった、お金持ちクララのファミリーは、当時からすでに、銀行などヨーロッパ金融の中心地だったフランクフルトだったといわれています。
・・・そしてこの原作が元になり、未来の日本人の天才アニメ創作集団のセンスと技術によって、世界の子供たちに愛される、「アルプスの少女ハイジ」が誕生します。

70-80年代に、ドイツで子供時代を過ごしたうちのドイツ人の主人も、日本のハイジアニメで育ってますし、私ももちろんそう。・・・今の20-40代くらいの国際結婚のカップルの文化的な隔たりがなくなってきてるのは、こんな子供時代の背景も関係しているのかもと思います。

そして世代を超え、私の子供たちも、つづけて、「アルプスの少女ハイジ」で育ってる・・・。

・・・こう考えていくと、ハイジは、世界のみんなのもの・・・という結論かもしれません。すばらしさの原点は、「原作自体とアニメ化に成功した日欧の才能のマッチング」にあるといえるでしょう。

世代・国境・文化を超えたユニバーサルな作品を世の中に残すことができるアーティストというのは、とても幸せな仕事をしたと言えるのではないでしょうか?
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by mikiogatawestberg | 2010-01-07 21:25 | インターカルチュラル

「はりと」と「ハリボ」

最近、夜の時間に、子供たちに日本語の絵本を読むのに加えて、日本語の歌もよく歌っています。

子供用の歌でも、歌詞の日本語のボキャブラリーは、うちの子供たちにはかなり高度なので、どうかなあ・・・と、あまり期待していなかったのですが、予想に反して、大好評。絵本よりも、受けています。

歌詞の意味というより、日本語の「音」が、音楽のリズムにのっているところが、彼らにとっては真新しく、面白いようなのです。英語やドイツ語にはない、独特の日本語の発音、そして日本の音楽のユニークさ・・・特に、一番末っ子の次女は、目を輝かせて、キャッキャ笑います。

大抵の歌詞は分からず、音やリズムを聞いたり、口ずさんだりして、一緒に雰囲気を楽しむ・・・といったレベルなのですが、たまに、頭の中で、ピン!っとイコールが結ばれる言葉があったりすると、すぐに反応し、ピックした上に、大うけです。

例えば、
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「♪~こどものはりと~♪」

は、

「♪~こどものハリボー♪」(*ハリボー(HARIBO)日本でもお馴染みのドイツのベアの形をしたグミキャンディー)

と、彼らには聞こえるようで、

「HARIBO macht Kinder froh....(ハリボーは子供をハッピーにする♪)」

という、HARIBO社の数十年変わらないコマーシャルソングを、歌いだしてしまったりするので、最後は、なんだかよく意味の不明な、日本語とドイツ語の混声(?!)合唱のような状態に・・・。

でも、「異国語同士で、音が似ている単語を文章から拾い出し、頭の中で=(イコール)を結ぶ作業・・・」・・・これはなんだか、モノリンガルで育つ子供は体験することのない、脳の普通は使わないような部分のトレーニングになりそうで、敢えて言えば、バイリンガル、トライリンガルの子供たちの利点かもしれません。(実際は、バイリンガルもトライリンガルも、決して恵まれている部分だけでなく、苦労したり、不利だったり、色々あるのです・・・)

とまあ、歌の時間は、色々と新しい発見がありました。

話はかわり、昨晩は息子の日本語補習校の宿題に付き合いました。

宿題を監督中、息子が「消しゴム」という日本語の単語が分からず、疲れた私が、

「Rasiergummiだよ!」

と言ったら、息子は急に、ゲラゲラと大笑い。

「ママー。ジョーク、今日冴えてるじゃん!」

と言うので、

「なんで~?ママ、なんか変なこと言った?」

と聞くと、

「消しゴム」の正しいドイツ語「Radiergummi(ラディアグミ)」を、「Rasiergummi(ラジィアグミ)」と、私は言っていたらしいのです。

私が間違って発した「ラジィアグミ」は、日本語訳すると、「髭剃りゴム」となります。

・・・・・人前で、特に仕事なんかで、こんなミスをして、相手に密かに笑いをこらえらてしまうより、こうして、子供たちから学べることは、幸せですね~。感謝♪

また、子供たちにとって、別の言葉を母国語として持つ、外国人をママとして持つことの意味は、単にバイリンガルやトライリンガルで育つチャンスがあるというよりも、いい意味でも、わるい意味でも、人生の早いうちから、

「人間はどこの国出身でも、男でも女でも、大人でも子供でも、皆平等で、強みと弱みを両方持ち、そして、誰もパーフェクトな人はいない」

という人生のコアを、教科書からでなく、毎日の生活の中で経験していくことが出来るということだと思います。親としては、これが、将来的な真の国際感覚に結びついていってくれれば、これ以上の願いはありません。

・・・ということで、うちの子供たちも、「髭剃りゴム」と単語を間違え、ユニークなドイツ語を話す母親のことも、

「ママは、その分、日本語のプロだもんね!」

といって、しっかり尊敬していてくれるのです。

強みと弱みを認め合い、尊敬し合い、そして何よりそれを、「面白い!」と感じて関わっていくこと、それが、親子、夫婦、恋人、友人、ビジネス・・・、社会のどんな人間関係であっても、お互いが生産的に学びあえる基礎となるのではないでしょうか?
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by mikiogatawestberg | 2009-11-20 20:14 | インターカルチュラル

日独プレゼント嗜好~7歳誕生日編~

昨日文化の日の11月3日、息子君が、7歳の誕生日を迎えました!
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学校から帰ってきてから、夕方、今日は家族だけで、ケーキでお祝い。この週末には、学校の友達を招待して、今回は美術館でパーティーをする予定です。

日本のおじいちゃん&おばあちゃんから届いた、プレゼント。
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東京の叔母(私の妹)から、ジャスト、誕生日の日に到着したプレゼント。
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ポケモン、ウォーリー、どちらも我が家で今大ブームで、とってもタイムリー。息子はもちろん、大興奮。妹2人も、ウォーリーの本などでは、一緒に読むことができ、ちゃっかりあやかれるので、こちらも大喜び。

日本からのお祝い、どうもありがとう!ここにて、お礼申し上げます♪

ドイツの祖父母からは・・・
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全て、組み立て系、造る系な、テクニカル系なプレゼント。

特にドイツらしい~と思ったのは、「Technik・テヒニック(技術)」というタイトルの本。色々な物事の仕組みが、具体的に図解になっているのです。7歳では少し早いかなあと思いますが、子供向けの本にも関わらず、内容的には、最低限日本の高校レベルではないかと思うほどの細かさなのです。

例えば、

時計の動く仕組み:
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粉ひき機の動く仕組み:
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「ドイツ人の、原理、物事の根幹・仕組みを追及する精神というのは、こんな風に小さな子供の頃から、養われていくのね~」と、関心。

そして、ドイツといえば、物理・化学の国

金属の製造過程:
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マシーンの仕組み:
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そして、最先端の科学技術と自然・環境への愛・保護技術が、どちらも強く引き合い、ダイナミズムを生み出し、これから世界のエネルギー問題に関して、強くリーダーシップを持ち、また世界中から大きく期待されている国

化学産業製造過程:
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石油採集・精製の仕組み:
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木材について:
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全部、大人にとっても、興味深すぎで、思わずじっくり読み入ってしまう様な内容の濃さです。既に私のドイツ語のボキャブラーで追いつかないところもあり、本当に理解しようと思ったら、辞書を片手に・・となると思います。しっかり勉強をキープしないと、そろそろ本格的に息子に追い抜かされそうです(汗)。

とにかく、お誕生日おめでとう!息子を愛してくれている家族の皆様、ありがとう&これからもどうぞよろしく♪
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by mikiogatawestberg | 2009-11-04 20:08 | インターカルチュラル

ウォーリーを探せ

夕食をつくり、怒りながら食べさせ(集中力がなく、おしゃべりやふざけてばかりいて、中々進まず、反面しっかり食べさせなくてはならないので、時間ばかりかかる・・・)、歯磨き、パジャマとシュラーフザック(Schlafsack・寝袋)を着せるだけで、母は、くたくたになり、「もう早く寝て欲しい・・・」と、気力・体力共に限界なのですが、頑張って最近は、最後の力を一絞りして、最低一冊は、日本語の本の読み聞かせをするようにしています。

子供たちに好評なのは、私もかつて、子供の時に大感動し、しばらく虜になっていた、「ウォーリーを探せ」の絵本。
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この本が現れた時は、衝撃でした。今までの絵本にはない、斬新なアプローチでしたものね。息子は、

「ウォーリーの本、今まで読んだ本(読んだというのが、正しい表現化は分からないけど・・?!)で、最高にクールだよっ!」

と興奮して、大のお気に入りになっているので、約20年の時を超えても、この本の個性は、子供に強く訴えかける力を持っているのですね~。・・・というか、「いかに絵本の世界が、保守的か?」・・・ということも、同時に言えるかもしれません。

うちは上から、6歳、5歳、4歳と続いていて、いつも絵本を読む時、誰のレベルと好み(年齢に加え、性別も好みも、みんな違うので・・・)に合わせるかも頭の悩ませどころで、なかなか上手くいかず、誰かしら、興味を無くし、別のことをし始めてしまったり、邪魔をし合って、喧嘩になる・・・ということもよくあるのですが、「ウォーリーを探せ」は、ゲーム感覚なので、年齢などのファクターがあまり影響しないところも、私にとっては、とっても魅力。しかも、読み聞かせといっても、ページをめくって、

「ウォーリーを探せ!」

と言っているだけで、興奮して盛り上がってくれるので、お疲れ&怠けママにとっても、大助かり(汗)。

今日、発見した、大きなこと。
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ページをめくる毎に、3人のうち誰が一番先にウォーリーを見つけるか?という、競争ゲームな分けですが、3人とも皆、次のページをめくった途端、誰も、どこにも、ウォーリーを見つけていないのに、とりあえず、

「はい、はい、はい~っ!!!」

と手を挙げて、「私!、ぼく!を指して~」と、本でなく、私の顔を見てアピールする姿が、

ドイツ人過ぎる・・・・・

と、ショックを受けた私なのでした。

私はといえば、まずは、手を挙げるとかそんなことする前に、目を本に向け、必死にまず、ウォーリーを探そうとする。そして、探せたら、「はいっ」と手を挙げよう、という姿勢。やっぱり、日本人なんです!彼らは、とりあえず、先に手を挙げておいて、運よく一番に指してもらえたら、そこから自分のために、上手く時間を引きのばしつつ、ウォーリーを探し始める、という順序で、非常にドイツ人的です。自己主張と、個人主義。。。毎日行っている学校で鍛えられているのだなあと、改めて、実感しました。

ちなみにドイツでは、挙手の仕方は、右手を挙げるのは日本と同じですが、手のひらを閉じ、人差し指だけを上に向かって挙げます。これは、大学生になるまで(又はそれ以降、会社の会議やプレゼンテーションなど、社会人になっても)、有効です。また、誰か(生徒でも先生でも、新入社員でも上司でも関係なく)が、教室や会議室で、プレゼンや発表を終えた時、拍手をする替わりに、右手で拳をつくって、コンコンコンと机を叩くというのも、ドイツ流。英語で言うと、「Good Job!」のBody languageバージョンということになります。こちらも、子供も大人の世界も共通です。最初にこの光景を見たときは、何だか、皆でゴツゴツと、「敬意」というより、どちらかというと、「怒り」を表しているようにも見え、私にとっては衝撃でした。今では、もう何度もこんな場面に出くわしているので、すっかり見慣れて、自分もやりなれてしまいましたが・・・。面白いですよね。
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by mikiogatawestberg | 2009-10-27 05:30 | インターカルチュラル

Charlie and Lola

昨日は、70年代のレトロな話題だったので・・・

今日は、2009年のお子様最新情報!といきたいと思います♪

先日、ドイツの子供番組(KIKA)を子供と観ていたら、偶然にも、あの"Charlie and Lola(チャーリー アンド ローラ)"が放映中でした!!!
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↑向って左がお兄ちゃんのチャーリーで、右が妹のローラ。ご存知の方いらっしゃいますか?

この一回見たら忘れられないようなキャラクターに初めて出合ったのは、かれこれ約2年前、義弟の結婚式に出席するため、イギリスのロンドンに、家族と滞在中の時でした。ホテルのテレビをつけると、ちょうど、もちろん英語で"Charlie and Lola"がやっていたのです。

大人も思わず釘づけの、斬新な今どきっぽいおしゃれなキャラクターと、切り絵のようなつくりの構成に、文字も文章としてでなく、まるでデザインのように、組み込まれているのです。

そして、とっても現実的なキャラクター。兄妹の日常生活を巡って、いろんなお話が展開するのですが、基本的は、ちょっと生意気で冷めていて、皮肉っぽく、でもやっぱり幼くて、頭にファンタジーを一杯持っている妹のローラと、面倒見の良い年上のお兄ちゃんに、他の登場人物や物事が現れて、毎回色々身近な冒険をしていくというストーリーです。

これをイギリスで見た時、日本やドイツに持ち込んだら、きっとヒットするだろうな~とふと思ってたのですが・・・。今回のドイツでのKIKAでの放映で、「やっぱり!」という感じでした。日本へももう行ってるかな~と、グーグルで検索してみましたが、まだみたいです。お子様をお持ちの方、マーケッターの方、要チェックです♪

ドイツでは確実に、人気が出てきてます。特に、ちょっとローラとキャラがかぶるところのある長女は、大のCharlie and Lolaファン。幼稚園の図書館で借りてくる本はいつもこのシリーズです。たまに他の本を借りてくる週があって、「今日は違う本にしたの?」と聞くと、Charlie and Lolaは人気で、すぐに他の子供に借りられてしまうとのこと。。。

そんな長女のうわさが流れてか、彼女の誕生日には、同じクラスの男の子から、最新のCharlie and Lolaの本をゲット!
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題は、「My extremely good Charlie and Lola Annual 2009/私のサイコー・グッドな、チャーリー&ローラーのアニュアルブック2009」

「Charlie and Lolaの全て」って感じの本ですね。このCharlie and Lolaの本、Lolaを生意気なお子様キャラに仕立て上げているのは、彼女の、英語の副詞使いです。とにかく、「extremely」とか、「absolutely」とか、「especially」とか、大人使いの副詞を沢山入れて、でもお子様なので、やっぱり使い方や文章に無理があって、そこが彼女のキャラを立たせているのです。

・・・と、オリジナル英語バージョンを見ていた時に思っていたので、ドイツ語や日本語訳は、ビジュアル的にはユニバーサルな感じだし、まずすぐに受け入れられると思ったのですが、文章の上手い翻訳が難しいだろうな~と思っていました。

で、やはりドイツ語訳↓は、いまいちでした。
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翻訳はそれ自体で難しいですが、この本の場合特に、文章のフォントやつくり自体がデザイン化しているし、英語ならではの表現も沢山、特に韻を用いた表現は、翻訳がやはり難しいですね・・・。

長女が誕生日に頂いた本は、英語のオリジナルバージョンでした。

ゲームなんかも組み込まれていて、やはり従来の絵本とタイプが違います。
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↑例えば、この右上の「The Super Dooper Loop the Looper game」なんて、英語の韻を踏んだ文章、どうやってドイツ語や日本語に訳すんでしょうか?日本語だと、このままカタカナ訳が一番スムーズな気もしますが・・・。
色々な、お子様心をつく「魅力的なモノ」が登場するのもこの本の特徴。例えば、「pink milk/ピンクのミルク」など↓
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他にも、切り取って遊ぶページ・・・
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ページ左側↓のローラのセリフ「...Iam as big as one of those EXTREMELY TALLEST buildings」↓
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ちなみに、「TALLEST/高い」という文字は、縦書きになっていて、高さを表しています

・・・ドイツの素朴な絵本にはない面白さ、スタイリッシュさがあるので、しばらくブームは続きそうですが・・・。ドイツでは、おしゃれを自認する若いママ、英語の早期教育に関心のある層などを中心に、トレンドが広がってきています。

辛口で本音を言わせて頂けば、確かに構成はユニークで、新しい絵本の可能性を開いているけれども、内容が薄いなあとも思います(今どきのお子様に合わせて、そこも狙いなのかもしれませんが。)。私はドイツの素朴なお話、日本のお話も大好き。要は、バランスよく、いろんなものを子供に触れさせてあげたいと思います。
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by mikiogatawestberg | 2009-06-16 15:58 | インターカルチュラル