カテゴリ:ドイツ・Germany・Deutsch( 8 )

ドイツの未来

最近、面白いと思った、ドイツの経済紙ハンデルスブラッドの別冊特集「Zukunft Deutschland/ドイツの未来」
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日本もそうですが、ドイツも憂えていること・・・経済環境悪化、グローバル競争の激化による、働き盛りの中年や若者の保守化。ページを開くと、すぐに「Mehr Mut zum Risiko!/リスクを取ることへの勇気」
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次に、今世界中が模索している、新しい“エネルギー”についての考え方。太陽エネルギー(Sonnenenergie)、脱原発(Atomausstieg)、エネルギー輸入(Stromimport)、風力エネルギー(Windenergie)など、それぞれのベクトルがのびています。
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厳しい経済環境でも(実は、だからこそ)、求められている人材、才能、そしてそれらキャリア、人間性、将来性・・・の適切なマッチング。人材探し、タレント(能力)のマネジメントは、旧タイプのリクルート形態だけでなく、ソーシャルメディアなども十分に活かした多面的なアプローチが、企業の命運を握っていて、今ほど、ヒューマンリソースの重要性が問われている時はないと感じます。

ここでも、その重要性、同時に難しくチャレンジングな状況を、「雲からつかみ出すような・・・」と表現しています。
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「緑はセクシー/Gruen ist sexy」・・・今になって、お気づきに・・・?!ずっ~と、最初から、グリーンは、セクシーですよ!!!・・・というか、本物のセクシーは、グリーンからしか有り得ない・・・というのが、私の持論・信条です。
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グリーンな企業、あらゆるアクティビティーの紹介も。
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急成長で注目の企業「Interseroh」

今、多くの日本のビジネス書といわれているのと同じで、ドイツでも、これから将来的に更に“世界でオンリーワン”という“何か”を備えた中小企業の重要性、活躍、飛躍が期待されていて、また競争を制するための成長の鍵である・・・と、コラムが結ばれています。その通りだと思います。

キラッと光る中小企業目指して、私も日々精進して参りたいと思います。
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by mikiogatawestberg | 2011-10-27 19:17 | ドイツ・Germany・Deutsch

ドイツ1位!日本4位!

ドイツは昨年に続き、1位!

日本は4位!

イギリスBBCが、世界16カ国で実施した「世界に良い影響を与えている国」調査での結果だそうです。

素晴らしいこと+誇らしく思います!

以下、エキサイトニュース記事からの同記事抜粋:

~英国BBCが世界16カ国で実施した「世界に良い影響を与えている国」調査によると、ドイツが前回調査に続いて、「世界でもっとも良い影響を与えた国」となった。2位は英国で、日本は4位、アメリカは7位、中国は8位だった。7日付で国際在線が報じた。

2010年12月から2011年2月にかけて、英国BBCが、国際的に注目を浴びている16の国について調査を行った。アンケートは調査対象の16か国のほか、オーストラリア、エジプト、チリ、メキシコなどの11カ国も含めた27カ国で実施、計2万9000人に対し、それぞれの国について「評価する」「評価しない」のいずれかで回答してもらった。

調査では、ドイツが62%の評価を獲得し、世界で「もっとも良い影響を与えた国」となった。記事は、「裕福な国家という国際的な名声によるものであり、ドイツでは称賛に値する生活様式だけでなく、高品質の製品もあり、その国際的なイメージを作り上げる面で成功した」と分析した。

英国は58%を獲得して第2位、27カ国中24カ国が英国に対して肯定的な考えを示した。そのほか、英国が良い影響を与えている国と答えた人がもっとも多かったのは米国で、80%の人が評価すると答えた。

一方、最下位はイラン、ワースト2位は北朝鮮、ワースト3位はパキスタンで、評価しないとの割合が非常に高かっただけでなく、2010年よりもその割合が増加した。特にイランは世界に悪い影響を与えた国であるとの返答が59%に達し、前回調査比で3%増となった。北朝鮮は55%が「評価しない」と回答、前回調査比で6%増加した。~


商品としてのMade in Germany、“ドイツ”という国としてのブランドが、今後も経済界はもちろん、政治やプライベートな人、文化の交流大きな意味を持ってくると思います。原材料調達は、基本的には世界中のどこでも可能となったグローバルな世界では、企業の本拠地、国・・・ということが、自動的にブランディングで大きなパイを占めるのです。国のイメージは、一見、国の経済と遠い気がしますが、長い目で見ると、実力の伴った意識的な国のイメージビルディングは、国際企業にとって、生き残りの大きな鍵となってくると思います。小泉政権の時は、CNNなどで、Invest in Japan!とのPRを良く見ましたが、日本もまたこれから、国のイメージアップにこそ、時間、エネルギー、資金を投資して欲しいなあと思います。

*自然と調和した、美しく整った街並みも、ドイツの大きな魅力の要素↓。
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by mikiogatawestberg | 2011-03-09 00:44 | ドイツ・Germany・Deutsch

今年は、日独交流150周年記念の年

今年2011年は、日・プロイセン修好通商条約調印から150周年ということで、ドイツと日本で交流を促進する、様々なイベントが計画されています。私も今年、個人でも、会社単位でも、様々なコラボを組んで、記念イベントの参加・開催を予定しています。今日24日は、六本木の国立新美術館で、駐日ドイツ大使館主催の「日・プロイセン修好通商条約調印150周年記念式典」があり、日独両国から200人が集い、150年前、江戸幕府とプロイセンの間で条約が結ばれたことを祝ったということです。日本側は、皇太子様がご出席、スピーチをドイツ語でされたそうです!素晴らしい♪

(以下、アサヒ・コム記事より抜粋)
 「皇太子さまはあいさつで、日本がドイツから法学や医学、芸術など多くを学んだと振り返り「基本的価値を共有するグローバルなパートナー」として交流促進を呼びかけた。式後は当時の条約のコピーなどの展示品を見て回った」

“基本的価値を共有するグローバルなパートナー”・・・とっても良い表現ですね。嬉しいことです。

話は変わりますが、週末日曜日は、ドイツの大学のスポーツ学部を卒業し、バイエルン州サッカー協会のコーチをされている日本人のサッカーの先生が、フランクフルトまでいらっしゃってくれて、フランクフルトに住む日本人の子供たち対象に、一日体験室内サッカースクールを開催してくれました。息子は、大はりきりで、参加してきました!
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室内サッカーと聞いていたので、暖かいのかと思いきや、外と同じくらいか、それ以下(?!)と思うような寒さで、私は薄いコートで行ってしまったので、応援で観戦してる1時間中、ずっとぶるぶる凍えていましたが、とってもエンターテイニングで若々しい先生と、喜んでサッカーボールを蹴る子供たちを見て、沢山の元気を貰いました!息子も、ご満足。

夜、息子がベットに入り、息子がすぐに寝付けない時などは、一緒に2人だけで、妹たちに邪魔されずにおしゃべりをするのが私と息子の楽しみなのですが、この日のテーマは、もちろん、サッカー教室。息子に、

「楽しかった~?!」と、改めて聞くと・・・

「ママー。日本人のサッカーのチームの方が、全然いいよ。だって、ドイツの学校のチームだと、いつもみんな、ディスカッションばっかりしてるもん。今のは違うとか、駄目とか、そんなけんかばっかり。日本人は、文句言わないで、サッカーするところが好き。でも、個人プレーが多すぎると思ったよ。ドイツのチームの方が、みんなパスするし、今日は僕だけパスしてた。他の子は全然パスしてくれなかった。(*今日の参加者で、日独ハーフの子はとても少なく、殆どが日本人のご子息でした)」

「先生は、どうたった~?」

「lustig【ルスティヒ・面白い~】!」

「そうだよね、声大きかったし、ジョークとかも言ってたし、明るくて面白かったよね」

・・・など等、息子なりに、サッカー文化比較をしていたことに感心しました。土曜に通っている、日本語の補習校に関しても、

「日本人の学校の方が、いい子が多いよ。みんな親切。」

と言っています。ワイルドで自己主張なドイツの学校、行儀正しくリスペクトを重んじる日本の学校、昨日のブログでご紹介した、今注目のドイツ人のF1レーサーの新・ドイツ人的成功像を見ても、ドイツ人が、教育にも、日本、アジア的思想を、これから積極的にとりいれていくことが、しなやかで、真の意味で成功する、未来のドイツを担う子供たちを育てるのではないかなあと感じています。(多くのドイツ人は、日本などの「東」から学ぶ必要がある!と強く実感しているとは、思えませんが。)

もちろん、議論、ディベート文化のドイツの教育から、依然日本人が学ぶことも多いですが、、、私たち日本人は、自己に厳しく、よく「反省」するので、その辺り(議論や自己主張に弱い)・・・などは、自ら十分自覚していて、「弱点」だと把握してますものね・・・。「反省」や「改善」は、日本で育つと、自然に身に付く考え方だと思うのですが、「改善」は「カイゼン」として、インターナショナルな語彙になったように、世界では当たり前の概念ではなく、どちらかというと、日本独特の概念なんですね。でも、反省、改善なしに、気付きや、自己成長はなし。これらを身につけていることは、とっても恵まれていることだと思います。世代はかわり、難しい環境になったとはいえ、子供たちに引き継いでいってもらいたい、日本メンタリティーです。
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by mikiogatawestberg | 2011-01-25 00:46 | ドイツ・Germany・Deutsch

ドイツの結婚式の常識

GermanOrganicBeautyのお客様で、今、ご自身のご結婚をどのようにするか考え中の方から、ドイツの結婚式についてご質問を頂きましたので、今日はこちらのインナーマッスルブログでお答えしたいと思います。


Q:美樹様の著書で、運命のハーブ:ローズについて書かれているくだりで、美樹様の結婚式の描写がございました。写真も載ってました。これは、日本でイメージされるような結婚式とはだいぶ違うように見えます。

日本ですと、プロポーズから、結納、式そのもの、披露宴、など、全国で平均300万以上もかけて、色々と行う一大イベントです。。非常に派手です。。さらに、新居への引っ越し、ハネムーンなども合わせると400万~500万も、かけるひとがたくさんいます。。(少なくとも、情報誌では、そのように書いています)雑誌では、親からの援助やご祝儀で、このくらいはまかなえるとか、結婚式の費用の作り方みたいなことも書いています。。

本当に、変だなあと思うのです。。今、結婚に至りそうな相手がおり、もし自分だったらどんな式にしたいだろう、と、想像しては、上記のような「一般的」(というのかわかりませんが・・・)なことを思うと、面倒だし、お金もかかるし、と、うんざりしてしまいます。

海外では、キリスト教であれば、毎週自分が通っている教会で式をあげ、集会所のようなところで、近所のみなさんで料理を持ち寄りお祝いするなど質素であるという話も聞きました。

ドイツでは、結婚式はどのように行うのが主流ですか?ご紹介頂けると、幸いです。

A:とっても、深く~て、面白いご質問をありがとうございます!・・・このテーマも書き出すと、昨日の天然石と一緒で、どんどん深みに入り、きりがなくなっていくと思うのですが・・・・・まずは、ドイツの事情です。

ドイツで、いわゆる「結婚」は、大きく分けて2段階があって、私の著書で掲載させて頂いた結婚式の写真は、まず1段階目にあたります。日本で言うと、「婚姻届を市役所に出す」という部分に当たります。私は日本で結婚していないので、よくは分からないのですが、日本では、「当人たちだけで、書類を市役所に提出する」というイメージなのですが、ドイツの場合は、ゲストを呼んで、皆が見ている前で、婚姻届にサインするというのが大半です。場所は、大抵市役所内になるので地味なイメージですが、例えば私が住むフランクフルトでは、市役所は、アルテシュタット(Alte Stadt)という街で、一番伝統があって、美しい教会や建物が多いところにあり、市役所自体の建物もしっかりと貫禄があるので、そんな質素な感じではありません。あとは、希望すれば、数百ユーロ払わなければなりませんが(市役所内の場合は無料!)、フランクフルト市内の別のところで行うことも可能です。私の場合は、大好きなパルメンガルテンという植物園内のローズハウスで、ちょうど季節もピッタリで、ローズの季節だったのでローズに囲まれての式でした。

ここで、いわゆるウエディングドレスを着る女性も稀にいますが、殆どの場合は、少し華やか目のスーツなどを着ます。私は妊娠していたのと、季節がもうかなり暑い7月だったので、白いシャツにスカーフ、パンツルックというスタイルでした。

この婚姻サインだけで結婚式を終えるカップルもドイツにはたくさんいます。例えば、結婚式にあまりお金をかけたくないカップルや、教会派でないカップル、年配のカップルや、再婚カップルなどにその傾向が強いです。ポイントは、家族や友人、同僚に、結婚したということを伝えることなので、特にゴージャスにする必要はなく、このサイン式だけ出席の場合は、ほんの気持ちほどのプレゼントや花束をプレゼントするゲストも多いです。また、大抵の場合は、式が済んだ後、皆でティータイム、または場所を変えて、レストランなどを貸しきってディナーをというパターンになりますが、この場合も、衣装替え(お色直し?!)などは殆どなく、最初のスーツ姿そのままです。

別のパターン(2段階目)は、私の場合のように、市役所の婚姻サイン式を終えた後、次の日は教会で、今度はウエディングドレスをまとい(夫の方は、スモーキング)、キリスト教の式というパターン。式の後、同じく、ティータイム、夜の披露宴と続きます。日本と違うのは、ホテルや式場の貸し時間が限られていないことで、大抵、飲んだり、踊ったりで、一晩を明かします。その間、花嫁にお色直しなどもなく、また元々、ウェディングドレス自体もシンプルで日本に比べると、平均的にずっと低価格です。

・・・後は、ご祝儀は、付き合いの深さなんかによっても変わってきますが、平均的に50ユーロから200ユーロくらいの間でしょうか?お金でなく、手作りのものをプレゼントしたりする人もいて、色々ありで、柔軟なので、主催者、ゲスト共に、あんまりプレッシャーはありません。日本のように、結婚式出席貧乏・・・みたいなことは、あんまり起こりません。私が今でも覚えていて、とてもうれしかったのは、お金の金額というより、ご祝儀+で、私のイメージで特別につくってくれた香りのブレンドのバスオイルや、趣味でDJをやっている友人が編集してくれた特別のCD、素敵なドイツの詩をコラージュして作ってくれた色紙・・・などなどです。つまり、お金というより、気持ちの深さ、相手に関する理解や興味を把握した上での、ちょっとユニークで気の利いたプレゼントが出来ると、突出します。・・・ドイツでは、普段どんなに相手のことを思っていても、なかなかこういう形で愛情や友情などの気持ちを示すとが出来る機会は、そんなにあるものではありません。誕生日とクリスマスを除くと、日本と違って、頻繁に贈り物をし合う機会が少ないので。。。。。

・・・と、ざっとドイツの平均は、自分の経験から見ても、この9年間友人たちの式に参加しても、上記のような感じです。

ですが一方で、日本ほどとはいきませんが、商業的なウェディングマーケットも存在していますよ!ちょうど先日フランクフルトでも開催された、「Trau Dich」という、「ウェディング」だけに特化した見本市。毎年開催されていて、ドイツ中を回っています。

また本屋さんの女性誌コーナーには、日本と同様、「Hochzeit(結婚式・ウェディングという意味のドイツ語)」だけを扱った雑誌が数種類並んでいます。

・・・私が思うに、雑誌に書いてある「あるべき結婚式の姿」「平均的な予算」とか、そういうものは、かなりマーケティングの要素が強く、現実とは、一致しない場合も多いのではないでしょうか?どんな人でも、やはり目に入ってくるもので「常識」とは何か?というイメージをつかむと思うので(これはドイツでも日本でも、どの国でも一緒だと思います)、例えば、大々的に結婚式の見本市開催のポスターが、今回のフランクフルトのように、街のいたるところにあったりすれば、「それが平均なのかなあ」と考えてしまうのは、自然なことだと思うのです。

ビジネス面から見て、ウェディング業界が魅力的なのは、たとえ不況であっても、いまだ人生のビックイベントと考える人も多く、また感情的な要素がとても強いイベントであるからではないかと思うのです。あと、決め手は、予算面。大人になって親から独立した後に、「資格を取りたい」「留学したい」「自分で、ビジネスをはじめたい」・・・と親に頼んで、すんなり資金を出してもらえるというケースはあまりない反面、「結婚式」というと、どかーん!とお金を出してくれる親は、割合的に多いのではないかと思います。・・・・・結婚式を挙げるカップルの背後にいるお金を持っている親世代をターゲットできるから、ウェディング市場というのは、大きくて、おいしくて、また不況に強い?!市場なのではないかと思うのです。

・・・と、私なりの分析ですが・・・。最近は、価値観も多様化してきているし、既存の結婚式に疑問を抱いているひとも一杯いると思うので、パートナーの方と相談して、自分の価値観を伝えて、お二人が一番幸せで自然と感じる形で式を挙げることが出来れば、理想ではないでしょうか?・・・例えば、同じ額のお金をかけて、ゴージャスにするのでも、従来的で一般的なものでなく、オーガニック結婚式を考えられたり、海外でお二人だけの式なんかを考えられたり・・・最近は、選択肢も増えてきていると思います。・・・同時に、ビジネスから見ると、オルタナティブ・ウエディング市場は、成長の可能性大!とも言えると思います。

ただ、日本では「結婚式は、こうでなければならない」というイメージやしきたりのようなものが特に強いと思うので、周りからどう思われてもいい、別に気にしない、、、という、心構えとか勇気は多少必要かもしれませんね。でも、本当の友人であれば、当人たちの幸せを一番に考えてくれていると思いますし、勇気を出す価値はあるのではないでしょうか?・・・ただ、やっぱり全資金を出してもらうのは、お互いのご両親・・・ということになってくると、ご両親のイメージされる式を、全く無視する・・・というのも難しいですよね。皆がみな、納得して円満、というのはなかなか難しいですよね・・・。

考えなくてはいけないことがたくさんあって、せっかくのご結婚の可能性が、面倒なものになってきてしまうのはとってももったいないと思うので、ぜひぜひこれを機会に、ご自分の価値観をとことん突き詰めて、結婚式というイベントを、その表現の場にしてしまったらどうでしょう?!

パイオニアはいつも大変ですが、足跡をつくっていくと、後から続いていく人がとっても楽になり、窮屈なしきたりが、だんだんと影薄くなっていく・・・というムーブメントに繋がるとも思うのです。

がんばって、幸せになってください!応援しています♪
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by mikiogatawestberg | 2010-01-27 21:39 | ドイツ・Germany・Deutsch

エイプリールフールと、今年初のビアガーデン

4月になりました!今日はエイプリールフールですね。ドイツにも、エイプリールフールはあって、「アプリル アプリル!*(アプリル・April:エイプリールフールのドイツ語、ドイツ語読み)」と言います。

ジョーク好きなドイツ人義父に、仕込まれている息子は、今日私が朝起きると同時に、

「ママー。また、雪降ってるよ!」
「アプリル、アプリル!」

「ママー。服にシミがついてるよ!」
「アプリル、アプリル!」

などなど、害のない小さなウソ、「アプリル・アプリル」を繰り返し、1人でケッケと笑いながら、上機嫌。きっと今日は小学校でも、子供たち同士で、こうやってやりとりしながら過ごすのでしょう。
でも小さなことでも、幸せな気分になれる、子供の素直さと素朴さって、いいですね~。

さてさて、やっとドイツも、今度は本当に春めいてきました!
朝方は寒いのですが、正午過ぎになるとぐんと気温も上がり、キラキラの太陽が顔を出し、毎日日もどんどん長くなってきているので、夕方になっても明るいままで、なんだか得した気分です。(時間は先日、春時間になったので、実際には理論上は、1時間損していることになるのですが・・・)ちなみに、日本とドイツの時差も、冬時間の8時間差でなく、7時間差になり、仕事も少しやりやすくなります。

昨日は天気が良くて、嬉しさのあまり、夕方、子供たちと自転車で公園を走って、早速、今年初の屋外ビアガーデンに行ってきました。

普段はあまり、ビールを飲みたいと思うことはない私なのですが、なんだかこの日は夏気分を味わいたくて、ビールの気分になり、思わず、「ビールいっちょ!」と、オーダーしたら・・・
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・・・↑こんな大きいのが、来てしましました(左のビール)。でも大丈夫、アルコールフリービールです♪(私はアルコールを多く飲むと、次の日頭痛で、何も出来なくなってしまうので・・・)右のビールは、主人がオーダーした、ドイツの黒ビール。

そして、ドイツには子供用のビールもあるんです!

黒くて甘いマルツビール(Malzbier)という名前のビールで、色々銘柄も種類があります。うちの子供は全員、このマルツビールが大好き。

マルツビールを飲んで、ハッピーな長女↓
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太陽の力って、やっぱりすごいですね。天気が良いだけで、子供も大人も、気持ちがぐんと軽やかに、明るくなります♪
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by mikiogatawestberg | 2009-04-01 17:11 | ドイツ・Germany・Deutsch

シンドラーのリスト “真実のオスカー・シンドラー”

映画をはじめ、素晴らしい人物であるヒーローとして語られていたシンドラー。人は誰でも、多面的であり、人生の中で色々なペルソナ(人格)を持って生きているのが普通だと思いますが、溢れるような多さの人間(架空・歴史上・実在の人物)がいる中、特に自分の家族や友人などの親しく近い関係でなく、遠くの人物である場合は、その人と結びつけるイメージは、もしかしたら、1つくらいが限度なのかもしれません。例えば、「ヒットラー=史上最悪の独裁者」、「シンドラー=多くのユダヤ人を救った勇気あるドイツ人」といったように。

でも、やっぱり真横で見ている人物からの視点からは、時に、イメージとは全く違う真実、意外な側面が浮かび上がってくることも・・・

私も多くの人と同じで、シンドラーのイメージは、シンドラーのリストの映画のイメージそのもので、「ユダヤ人を救った類まれなドイツ人」、でした。ただ、1つだけ気になっていたのは、「とんでもない女たらしだった」という噂。なぜかこの事実がずっと、何年も頭のどこかに引っかかっていたのでした。

そんな私がもちろん今回興味をそそられたのは、シンドラーの妻、エミリー・シンドラーの人生について。展示では、2人の人生が、様々な出来事と共に、バイオグラフィーになっていました↓
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20歳で2人が結婚し、工場を持ち、ユダヤ人を助け、、、、、とここまで見ていくだけで、「ユダヤ人を助けたのは、オスカーシンドラーだけの力でなく、エミリーとの共同活動だったんだ・・・」という事実が浮かび上がってきます。映画を観たのは何年も前ですが、最初から最後まで、エミリーの活動どころか、存在すらおぼろげ・・・。実際、登場していたのかも知れませんが、記憶に全く残らないレベルの描かれ方だったのだと思います。
気になるデータは、1949年、戦後に2人がアルゼンチンへ移住していること。続く1957年、オスカーのみがドイツへ帰国し、エミリーは、アルゼンチンに残っています。そして、離婚したわけではないのに、2人はそれから数十年後の、オスカーの死まで、もう二度と会うことはなかった・・・。気になってきませんか・・・?

謎を解く手がかりとなったのがコレ↓「私が、シンドラー夫人(ich bin Frau Schinder)
」・・・(右手の熊手が気になります・・・)
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約50年後、スピルバーグの映画でシンドラーのリストが一躍時の話題となった後に行われた、ドイツの雑誌による、当時86歳・依然としてアルゼンチン在住のエミリー・シンドラーのインタビューです。

そして、衝撃的なタイトル。「夫は英雄だった。でも私は彼が嫌い(Mein Mann war ein Held, aber ich hasse ihn)」
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インタビューは、これでもか!というくらいに、赤裸々に語られていて、もう私は目が釘付けでした。

エミリーは、映画「シンドラーのリスト」を、1回目はワシントンでクリントン元大統領と、もう1回はニューヨークで、全部で2回、どちらもスピルバーグ監督の招待で、鑑賞したのだそうです。

「泣きましたか?」というインタビュアーの質問には、「いいえ、全然」ときっぱり。映画を観て、当時の状況がより鮮明に蘇ってはきたけれど、厳しい現実を生きすぎて、とっくに涙は枯れてしまったのだそうです。戦中・戦後の混乱の大変さは勿論ですが、それ以上に彼女が人生から落胆を受けたのは、夫であるオスカーの存在。20歳で、ほとんど一目ぼれ状態で結婚したものの、直後からの絶え間ない浮気、嘘、裏切り、借金など等。「若い時は誰でも、真実が見抜けないもの。私も馬鹿だった」・・・

「彼を愛していましたか?」との質問には、「ええ、結婚直後までは。でも、初めの浮気が発覚した時に、愛は冷めました」

びっくりだったのは、「オスカーは、工場の経営者としての力量にも欠けていて、実際は女遊びばっかりだった。会社運営、そしてユダヤ人の救出に東奔西走していたのは、この私。」というコメント。もちろん、これは彼女のコメントであり、バイアスがかかってもいると思いますが、反面、86歳になる老女が、「自分がスポットライトを浴びたい」とか、「センセーションを起こしたい」とか、そういう気持ちでいるとは思えないのです。実際、「映画からは、真実が完全に抜け落ちているけれど、そんなことは別にどうでもいい。もうオスカーは死んで、私はこうやって生きている。今自分に与えられた人生を生きるだけ」と言い切っています。

この「映画から、真実が抜け落ちている」理由として、彼女は、映画が、Thomas Keneallyという作家の「Schindlers Ark」という原作を元に作られていること、そして、Keneally氏は、作品を書く上で、一度たりともエミリーのインタビュー取材をしていないことを指摘しています。

ではスピルバーグ監督自身とは?・・・映画シンドラーのリストの撮影の最終段階になり、初めて、エミリーはスピルバーグとイスラエルの撮影現場で会ったのだそうですが・・・

「彼は英語しか話せないし、私はドイツ語とスペイン語。会っても、コミュニケーションさえ、まともに取れなかった」

衝撃的ではありませんか~?・・・でも、同時にとても現実味がある。

一方、映画化がきっかけとなり、イスラエルの土地で、実際に救出した1200人のうち、約300人と、感動の再会が実現したということです。これは、エミリーにとって、感無量だったとのこと。「単にうれしい」とか、そういう感動ではなく、当時の生々しい記憶と共に込み上げてくるものが圧倒的すぎて、描写することが不可能な経験・感情だったそうです。残りの約900人については、再会の呼びかけに応じなかったり、音信不通だったりだそうですが、これに対しエミリーは、

「皆、“過去”にでなく、それぞれの“現在”を、どこかで懸命に生きているはず」と優しく思いを馳せている感じで、そこには見返りや感謝を求める気持ちは、微塵もない姿勢で、とても素敵だと思いました。

私が今回感じたことは、あの映画「シンドラーのリスト」は、“ノンフィクション・ドキュメンタリー”ではなく、事実を素材に、仕立て、念入りに作り上げられた“エンターテイメント”であるということ。そして、「実際に1200人のユダヤ人が救出された事実は正しいものだけれど、それが真実とは限らない」ということ。前回に、私は「伝説は、人から人へ伝えられることで形づくられる」と書きましたが、男から男へ伝えられたシンドラー伝説は、男性のロマンの象徴なのかもしれません。

歴史のなかで、そして今でも、影でひっそり、でも忍耐強く、力強く生きる女性たち。多くを欲しているわけではない。愛し、愛され、共存繁栄していきたいだけなのに・・・。古今東西、男女のすれ違いの永遠性をまた垣間見てしまった気がして、思わずため息が出ました。

エミリー&オスカー、20歳での結婚式の写真。この時オスカーはエミリーに、「Himmel auf Erden(地上の天国)」を約束したのだそう。。。4人の赤ちゃんを流産で失うという悲しみも味わった過酷すぎる人生。
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エミリーは、それでもずっと、結婚指輪を外すことはなかったということです。
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by mikiogatawestberg | 2008-09-04 19:43 | ドイツ・Germany・Deutsch

シンドラーのリスト “本物のオスカー・シンドラー”

スピルバーグ監督の映画・シンドラーのリスト。多くの方がご存知の映画だと思いますが、主人公である実在のドイツ人、オスカーシンドラー(Oskar Schinder)に焦点を当てた期間限定の展示があるということで、急いでフランクフルトにあるユダヤ関連の博物館、
Judengasseに行ってきました。

博物館正面。いつも車で通り過ぎていましたが、実際に中に入ってみるのは今日がはじめて。シンプルでキレイなレンガ造りの建物↓
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入り口に入ると、ウィークデーの日中ということもあってか、学生たちの数グループと、時間のありそうな初老の男女がまばら、、という感じで、空いていました。

それでも、オスカー・シンドラー展のところでは、やはり多くの人が、興味深く見入っていました。

はじめにどーんと目に入ってきたのは、こちら、映画「シンドラーのリスト」の、シンドラー役の俳優(すみません、名前を忘れてしまいました)↓
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向かい側に、本物のオスカー・シンドラー。初めて目にする方も多いのでは??↓
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ヒットラーとほぼイコールにされていた悪者・ドイツ人の暗闇なイメージに、全く別のところからスポットライトをあて、類まれな良いドイツ人として、オスカー・シンドラーを探し出し、スターダムにのせた、天才・スピルバーグ監督。これによって、ドイツ人全体のイメージも、かなりアップしたような?!↓
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映画自体も良い映画だったと思いますが、あそこまで国際的に大ヒットしたのは、その視点の斬新さだったのだと思います。
ドイツでの映画「シンドラーのリスト」のポスター↓
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当時のドイツの人気インテリ雑誌「Der Spiegel」でも、スピルバーグが描いたシンドラーを「Der gute Deutche(良いドイツ人)」として表紙に持ってきて、大きな特集を組んでいます。
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どんなに、悪いこと、良いことをしても、それを目撃して→伝えて→公に伝播させるという流れが無ければ、世の中に広く知られる由もありません。そしてそれは、往々にして、一人の人間の力では不可能なこと。悪行、または善行をした本人の力のみでは、物語になっていきません。

オスカー・シンドラーの場合、1939年にKrakauの地でオスカー・シンドラーに出会い、彼のユダヤ人に対する行いを目撃したItzhak Stern氏が、のちにカナダ人ジャーナリストのHerbert Steinhouseに一部始終を伝え、Steinhouse氏が1949年に書いたオスカー・シンドラーのユダヤ人救済についての記事は、またそれから、そのまま45年眠った後に、公開されました。
カナダ人ジャーナリストのSteinhouse氏↓伝説は、人から人へと伝えられる中で、形になっていくのですね~。
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展示には、実際シンドラーが救済した1200人のユダヤ人のリストがありました。タイプライター打ちで、とっても差し迫る生々しさを感じます。
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イスラエルでユダヤ人たちから“Vater Courage(勇気の父)”と呼ばれた、オスカー・シンドラー↓
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ナゼかVater【father】がドイツ語で、Courageが英語で、混ざっていますが・・・)

次回は、シンドラーの妻、エミリー・シンドラーから見た、びっくり!な真実のオスカー・シンドラー像に迫る予定です。乞うご期待。
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by mikiogatawestberg | 2008-09-04 17:33 | ドイツ・Germany・Deutsch

故障中の愛車

3人目の子供が産まれ、買い物や幼稚園の送り迎えなど「車のない生活が不可能」になってから初めて、嫌々恐々ドイツで運転を始めた私ですが、今では本当に、今まで車無しでどうやって生活していたんだろう・・・というくらい、仕事でもプライベートでも、車は毎日の生活になくてはならないものとなってしまいました。出身の横浜や、かつて住み、働いていた東京では本当に必要ありませんでしたが・・・。都心に住んでいても、やっぱりドイツは車社会です。

車を運転することになった時、私の運転オンチと感覚オンチを知っている主人は、私のために自動車保険の中でも一番高いクラスを選択。「これで、恐々車に乗らなくて済むよ」と言ってくれたのでしたが、その時は、ほっとしたと同時に、保険額のあまりの高さに目玉が飛び出そうになりましたが、「こんな保険つけなくても大丈夫だよ」と言えるほど自分に自信がなかったので、不服ながらもそのままにしていました。

その主人が、先週、よりによって私の誕生日に、前に止まっていたトラックに車の前の部分を思いっきりぶつけてしまったのです。「事故った」と電話のあった時は、「あれえ。ドイツって誕生日がエイプリールフールだったんだっけ~」と寝ぼけていた私は、一瞬思ってしまいましたが、本当に車体が思いっきり凹み、壊れているのにビックリ。唖然としましたが、まずは主人に何事もなかったことに感謝!そして、トラックの方は無傷で済んだとのコト。
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気になる修理費は、なんと私のために(!)いつも高額を払い続けていた保険から、全て支払われることに!・・・何が幸いするか、本当に分かりませんね。

まだ修理に出していない愛車は、今は壊れた状態で、毎日乗っています。何が辛いと言えば、外観ではなく、前後左右の距離感を点滅と音で伝えてくれてた機能が、壊れてしまっていること。距離感覚が相当オンチの私にとっては、びくびくなのですが、この機能無しで乗り続けて、今日で1週間。思っていたより、今まで運転しながら少しは感覚がついてきたのか、なんとか乗りこなせています。苦手意識にあまり固執せず、少しは運転が上達した自分を認めてあげても良いのかもしれませんー。・・・と、あまり天狗になると、今回の主人のようなことになりかねないので、常に中庸の姿勢が大事。

「奢ることなく、卑下することなく、適度な自信を常に保つ」・・・何事においても大事なことですね!

中央のメルセデスマークの部分も、実は事故でひん曲がって、後ろに倒れていたのですが、ここだけはその日のうちに近所の車修理のおじさんに直してもらいました。

ところで、このメルセデスマークって、実は単なるデザインではないということをご存知ですか?「車線と中央に位置するこのメルセデスマークを平行線で結ぶことによって、走っている車の走行場所を、厳密に知る」という機能が実はあるんです。・・・ドイツは以外に細くて運転しにくい道が多くあり、高速道路も工事中などで狭くなっていることも多いのですが、そんな時とても便利な機能なのです。

単なる「飾り」というものは存在しない、これこそ「機能」文化のドイツなんですね。デザインと機能が、上手に無駄なく一致した時、完璧なフォルムが完成します。・・・メルセデスマークについて、私も初めて知った時はビックリしましたが、言われてみると、「なるほどやっぱりドイツね」と思います。
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by mikiogatawestberg | 2007-12-11 06:17 | ドイツ・Germany・Deutsch