<   2008年 01月 ( 16 )   > この月の画像一覧

Winterspeck(冬の贅肉)、さようなら

日本は、本格的な冬の寒さが続いていると聞きましたが、フランクフルトは、先週はなぜか春の予感?!を感じてしまうほど、1月なのに生ぬるいような天気になり、「えっ。今年の冬はこれでおしまい?」と、あと数ヶ月の寒さを覚悟していただけに、拍子抜けした感じでしたが、今週に入って、やっぱりまた、とても寒くなってきました。

冬は寒さに備え、動物だけでなく、私たち人間も、栄養や脂肪を体の中に溜め込んでしまうもの。セーターやコートやパンツなどの体のラインを隠す服装とも重なって、油断して太りやすくなってしまうのは、古今東西、ここドイツでも同じです。先週の生ぬるい天気で、皆一瞬の“冬の終わり?”を意識したことを見抜いてか、昨日久々に街へ出たら、Fitness Companyというチェーン系のスポーツジムが、すかさずタイムリーな広告を展開していました。
c0156907_4444977.jpg

ドイツ語のWinterspeckとは、日本語の直訳では“冬の贅肉”。大きなロゴで、「冬の贅肉、さようなら・・・」というキャッチコピーです。Winterspeckという言葉は、ドイツでは、美容業界では、マーケティング戦略からみても、まずネガティブなニュアンスで使われる言葉ですが、この言葉自体が100%ネガティブかというと、決してそうというわけでもなく、「自然のリズムと調和して生きることが、人間にとって自然で幸せ。そしてそうあるべき」という考え方も、同時にドイツには浸透しているので、どうしても、なんとしても「取り除かなければいけない悪魔!」というような感じでもありません。「冬には多少、脂肪がついてしまうのは、誰でも同じで自然なこと。これから春になるし、体も心も少しずつ軽やかになって行きましょう」というくらいの、あくまでプレッシャーはそんなにない感じです。

・・・でもそんな考えも、やはり古きよきドイツ的なのかもしれません。このFitness Companyも、雰囲気がドイツというよりアメリカ的で、マーケティングや価値観も、どちらかというと、やはりアメリカ的。今日も家への帰り道、高速を車で走っていると、Fitness Companyの別のポスターで、Everybodyという言葉をもじった、「Fitness for every body!」というキャッチコピーを目にしました。

・・・Fitness Companyのマーケティングが上手だからこんなにいつも私の目に飛び込んでくるのか、今私が潜在意識(!?)で気になっているWinterspeckのことだから、目に入ってくるのか、どちらなのでしょう。

ストレスフリーで、ハッピーに生きたい私は、古きよきドイツ的に、春に向けてマイペースにWinterspeck対策をしていきたいと思います。
[PR]
by mikiogatawestberg | 2008-01-31 04:39 | ドイツ語・German・Deutsch

キラキラタトゥー

日曜日に、娘のクラスメイトの誕生会で、Tollhausという室内エンターテーメント(大きなエア滑り台やトランポリンなどがある室内遊び場)に、行ってきました。日曜ということ、また外は寒く、子供を外遊びさせることが難しいので、このタイプのエンターテーメントは、ドイツでは特に冬に人気です。また今回のように、誕生会の会場として利用する人もたくさんいます。

子供たちの目を真っ先に惹いたのは、このキラキラタトゥーコーナー。アーティストが出張してきて、本格的なタトゥーアートをしてくれます。
c0156907_73653100.jpg

ドイツ人は大人もタトゥー(ホンモノ)が大好きで、日本より、断然カジュアルな感覚で、おしゃれとして楽しむ人も多いのですが、その価値観を反映してか、小さい子供たちも、タトゥーが大好き。水につけると肌になじむシールタイプのものが一番簡単な遊びですが、このキラキラタトゥーは、もっと本格的。お値段も一回3.5ユーロ(約550円。高い!!)ということから、どんなものなのだろう、と私も好奇心一杯に観察しました。
c0156907_7373290.jpg


誕生日会を主催したご両親が、お呼ばれした子供たち全員に、お礼として1人1回タトゥーをプレゼントということで、一斉に子供たちが集まり、お姉さんの周りは、ごった返し。

まずは、数ある中から、自分の好きなモチーフのシールを選びます。
c0156907_7395492.jpg

腕に張り、その上から、マニキュアのような液体(なんか、怪しいな・・・と思いましたが、今日は特別に目をつむりました)が塗られ、かたどられて、シールが剥がされます。
c0156907_7432668.jpg

c0156907_7424232.jpg


その後は、一人ずつ、お姉さんと向き合って座り、キラキラのパウダーで、丁寧に模様が描かれていきます。キラキラとピンク色が好きな娘は、言葉少なに、静かな興奮状態。
c0156907_7452620.jpg

最後は、ブラシで軽くはたいて仕上げ。白と紫とピンクのキレイな蝶が現れました!
c0156907_891095.jpg


他の子のも覗いてみました。

この子は青や黄色など、沢山の色をリクエスト。カラフルにパウダーが落とされていきます。
c0156907_748508.jpg

最後現れたのは、やはり娘と同じ、蝶でした。
c0156907_7511735.jpg


お姉さんが、作業に一番時間をかけていたのが、この女の子の腕。
c0156907_7525028.jpg

c0156907_753118.jpg

c0156907_7535095.jpg

キラキラのマーメード(人魚姫)でした。カワイイ!

このタトゥー、約1週間はもつということで、この日の夕方、お風呂に入った後の娘のタトゥーは大健在。週明けの幼稚園では、見せ合いっこ自慢が始まりそうです。

ちなみに、このTollhausには、Kinderdisco(子供用ディスコ)も併設されていました。雰囲気もライトも、音楽も、全く大人のディスコそのまま。(子供用のディスコ音楽もありますが、ここは大人用音楽のみでした)5,6歳の子供たちが、ティーンネージャーのように踊りまくっている姿に、昔は結構抵抗がありましたが、今では普通の光景となってしまいました。ドイツ人の大人はやはりディスコ好きですが、これまたタトゥーと同様、大人文化の影響かもしれません。
c0156907_805149.jpg

子供用エンターテーメントが、大人とはきっちり線が引かれ、独自の文化を持っている日本と比べ、ドイツの子供用エンターテーメントは、大人の縮小版といった感じの性格が強い感じがします。
[PR]
by mikiogatawestberg | 2008-01-29 08:00

フランクフルトの新名物・ユーロパン(EUROPAN)

フランクフルトのお菓子の名物でお土産として一般的なのは、ベスメルヒェンですが、今、新しいフランクフルト名物として、話題を呼んでいるのが、このユーロパン(EUROPAN)。

ユーロの通貨を型どったクッキーで、まあ見た目は何と言うこともない、いかにもお土産風?といったものですが、中身と背景が、中々面白いのです。
c0156907_5115021.jpg

クッキーは、このユーロパンの発案企画・販売者のアーティストのVollrad Kutscherさんという男性の家に先祖代々伝わるというファミリーレシピで作られているそうです。そしてクッキーの材料・成分は、全て!オーガニッククオリティーで、且つ様々なEU諸国から寄せ集められているとの事。

例えば、クッキーの主成分を成す栗粉はお隣のフランスから、オレンジピールはギリシャから、レモンとナッツはイタリア、スペイン、ポルトガルから。

卵の白身、そば粉、シロップ、バター、亜麻の種子、砂糖は、ドイツ、ルクセンブルグ、ベルギー、オランダ、オーストリア、アイルランドから。ふうっ、そしてパッケージペーパーは、フィンランドからということです。

・・・クッキーの仕上げに使われている、数種のスパイスに関しては、EU以外の外国から来ているとのこと。

今年に入って、EUはまたメンバーを増やし、ドルの地位がまた揺らぎ、金融ユーロは強くなる一方ですが、オーガニックユーロもまた、確実に圧倒的な力をつけてきていますね!
[PR]
by mikiogatawestberg | 2008-01-26 05:11 | オーガニック・Organic・Bio

週末の予定と、5週間後のPlay Day

フィットネスに行こうか、美味しいレストランに行こうか、映画を見に行こうか・・・と、週末に何をしようか楽しみに考え、自由を謳歌していたのは、子供が生まれる前まででした。子供が生まれて、まだ寝てるだけの赤ちゃん、よちよち歩きだった時は、やっぱり心配で目を離すことが出来ず、たまに義父母や友人に預けて、コンサートや映画に行っても、なんだかそわそわ。・・・こんな気持ちも子供がみんな3歳を超えるくらいになれば一段落かな、と思っていましたが。。。

今は3人とも全日の幼稚園に通い、もう赤ちゃんではなく、立派な子供になってきましたが・・・。

「お世話をする」という面は大分楽になったものの、今度は子供自身が、親の助け無しに少しずつお友達などの人間関係を築いていく段階が始まったのを、実感しています。

今週の日曜日の予定も、もう既に週の始めには埋まっている状態。5歳の息子と3歳の娘がそれぞれのお友達から、誕生日会に招待されているので、親の私は、日曜日は、誕生日会会場の送り迎えで、1日潰れそうです。・・・・今日もこれから、子供たちが寝てから、渡す予定のプレゼントを包み、カードを用意したり・・・。こういうことはまだ、私の役目。
c0156907_4194699.jpg

モンテッソーリ・バイリンガル幼稚園では、平日、幼稚園が終わった後、午後の3時や4時くらいから、たまに仲の良い子同士、お互いの家に呼んで、一緒に遊ぶ日を約束する“Play Day”というのがあります。大抵、仲良しの子供同士が「○○ちゃんと、今度Play Dayしたい~」とそれぞれのママに言ってきて、親同士が、具体的な日程や時間を調整するといった流れ。

3歳の娘がいつも仲良くしていて、両思い?!と噂の、彼女のクラスメイトの男との子ママとも、ずっと「両思いの2人のために、Play Dayをしたいね」と話していたのですが、男の子の3歳年上のお姉ちゃんは、毎週土曜日に乗馬のクラスに行ったり、他にもお互い色々週末に“子供関連!”の予定がフルに入っていて、1月の終わりの今、なんと3月のはじめに、「Play Dayをしよう!」と、やっとのことで日にちを確保したという、きつきつの現実。

子供がまだ赤ちゃんの頃、小学生の男の子と女の子がいる近所の女性に、「小さい子供は小さな問題、大きな子供は大きな問題があるから、子育ては、いつまでたっても終わらないわよー」と、(半分ジョークでしたが)脅されてたのを思い出しました。

よく日本では、子供が出来た女性は「○○ちゃんのお母さん」としか呼ばれなくなる・・・といいますが、個人主義が徹底しているここドイツでも、実際同じようなものです。

自分自身の人生をしっかり生きて、かつ子育てと、自分とは異なる子供の成長や、人生を楽しむ・・・両立は大変ですが、上手くバランスが取れれば、とても豊かかなとも思います。
[PR]
by mikiogatawestberg | 2008-01-26 04:19 | 教育・Edu・Erziehung

日の出と、様々な国旗のなびく街

今日のフランクフルトは、朝、とてもキレイな日の出で、空が淡いオレンジとブルーで染まり、気持ちよく1日のスタートを切ることができました。

幼稚園へ子供を送る途中の車の中からも、美しい朝空をバックに、マインハッタン(NYCのマンハッタンをもじって、フランクフルトのマイン川とかけ、フランクフルトの市街・金融ビルの集まったところをこう呼びます)が、朝もやの中で影を落とし、とてもいい感じ。・・・子供が3人も車の後ろに乗っているのに、なぜか高層ビルの中で、会社勤めをしていた独身の時の気分に一瞬トリップしてしまったような、ちょっとロマンチックで、懐かしい気分に・・・。
c0156907_5225735.jpg

フランクフルトのメッセ(国際見本展示場)の近くには、いきなり大きくキラキラ光るクリスマスツリーが現れていて、びっくり。まだ先月クリスマスは終わったばかりというのに、もう今年のクリスマスの見本市が始まっているのです。メッセ会場に向かっては、朝早くから、駅方面から来る沢山の人々。
c0156907_3562410.jpg

息子が、「ママー、日本人いっぱいいるよー!」と、いきなり後部座席から叫ぶので、外をもう一度よく見てみると、メッセ会場に急ぎ足のアジア人(多分中国人)のグループ。5歳の息子は最近になって、ママと外見が似ているアジア人のことを、全部日本人と呼ぶようになってきていていて、ドイツ人、白人種との違いを意識し始めたばかりで、自分が“違いが分かる”ということが、どうもうれしいらしいのです。

中国人、韓国人、日本人を区別できないのは、私があまりにも息子を連れて日本に帰ってなさすぎからなのか?・・・もうドイツ人のような視点になってしまったのかな?!?と、ちょっとまずい・・・と思いましたが、日本に住む日本の子供たちは、5歳ぐらいで、すでに中国人、韓国人、日本人等などをきちんと区別することが、普通できるようになるのでしょうか?ちょっと、疑問に思いました。

メッセは、クリスマスデコレーションなどの、クリスマスワールドだけではなく、同時期に「ペーパーワールド」と「ビューティーワールド」も開催のようで、いつもより人も多く、ますます賑わっている様子。
世界から沢山のバイヤーがフランクフルトにやってくるので、メッセの時期は、沢山の国旗が会場前になびいていて、とてもカラフルで楽しいのです。ちょうど色々な国の国旗のことを幼稚園で学んでいる子供たちも、とても興味を持って、「日本の国旗見つけた!」「あの国旗は、クラスの○○ちゃんが、いつもお絵かきしている国旗だ!」とか、車で会場横を通る一瞬にもすかさず見つけて、とても楽しそう。
c0156907_5272084.jpg

フランクフルトって地味な印象ですが、金融はヨーロッパ中央銀行のあるEU金融の中心だし、空港もヨーロッパの中心、そしてメッセも大きく、世界から人を集めているし、、、実はすごいのよー!と思います。
[PR]
by mikiogatawestberg | 2008-01-24 05:10 | 生活・Life・Leben

ドイツ生まれの未来型歯ブラシ

ドイツに在住の私よりずっと、ドイツ製品やエコに精通されてて、いつもたくさん貴重な情報を下さる東京にお住まいのGermanOrganicBeautyのお客様から、今彼女が愛用されているという「ドイツ生まれの未来型歯ブラシ!」についてのレポートを頂きましたので、紹介します。以下抜粋です。

・・・最近のドイツ雑貨のお気に入りはこの、歯ブラシです。
c0156907_22261372.jpg

ヘッドの部分が差し込み式のエコ歯ブラシ(日本製)を使ってみたことがありますが、はめるのも外すのも大変で、使っていくうちに緩んで、使用中に外れるという最悪な事態に。

これは、ブラシ部分のみの取り外しで、きっちりとはまりますし、交換の際は、新しいブラシの凸部分を結合穴に差し押せば済み、合理的です。グリップも三角形で、太めでしっくりきて、握り心地上々。今までGUMの歯ブラシを使っていましたが、同じようにキレイに磨けました。

デザインもコスパもよく、環境に優しい(交換部分が最小限)、言う事ありません。素晴らしいドイツ製の歯ブラシに、またまた唸っちゃいました・・・


ご紹介いただいたサイトを私も拝見させていただきましたが、ご報告いただいたことの他にも、ツイスト植毛、トレッペ効果、ヘイ線の廃止etc・・・なるほどーっという、すごい仕組みの歯ブラシなんですね。私も唸りました(笑)。

これ、私、ドイツで早速買って使ってみたいのですが、実は、どこのお店でもまだ見たことがありません(悲)。どなたか知っている方がおられましたら、教えていただければうれしいです。

ヘッド部分の差込み型のエコブラシは、ドイツでも普通に普及していて、私も使っていますが、ブラシ部分のみの差し込みの方が、使用感からしても、エコ観点からしても、断然理想ですよね!

日本市場でより進化するドイツプロダクト?!。パッケージもドイツ語でなく、全て英語になっていることから、もしかしたら日本向けだけ?ということも??1本315円、レフィルが4つ入りで483円と、本当コスト的にも素晴らしいですね!日本にお住まいの方は、ぜひトライされたら良いではないでしょうか?

一体ドイツにはあるのでしょうか?情報お待ちしています。
[PR]
by mikiogatawestberg | 2008-01-22 22:26 | エコ・Eco・Oeko

最低賃金とドイツの棲み分け社会、グローバリゼーション

先日もお伝えしたように、私の住むヘッセン州では、選挙が近くなり、至る所に各党のスローガンや、公約が書かれたポスターが貼られていますが、ポスターのイメージや内容をよく読んでみると、今のドイツ社会が見えてきて、とても面白いのです。

「10万の新しい仕事とポジションをを約束!(具体的な数字を入れているのが、とてもドイツらしい)」by CDU(キリスト教民主連盟・保守派)や、「ドイツの未来のために、子供・学校に投資!先生の数を増やす!」by FDP(自由民主党・リベラル派)などをはじめ、それぞれの党の候補者が、様々なアピール。選挙は結局は、いかに、人の共感と票を集めるかにかかっているので、これらのスローガンを見れば、今のドイツの問題や、人々の思いや潜在的な願い等が浮かび上がってくるのです。

私が面白いと思ったのは、SPD(社会民主党:Sozialdemokratische Partei Deutschland:ドイツの元首相シュレーダーさんを出した党)のこのポスター。
c0156907_7154966.jpg

訴えているメッセージは、「Jeder kann fuer Mindestloehne stimmen/全ての人が、それぞれふさわしい最低賃金を得るべき!」

SPDは労働者中心の政党とも言われるようですが、お気づきになられたかもしれませんが、ポスター向かって左側のカチッとしたスーツを着た中年の女性と、右側のブルーの作業着を着た男性、同じ“労働者”といっても、いわゆる“違うカテゴリー”に存在します。そこまで意識してこのポスターが作られたかわかりませんが、女性が着ている白いブラウス(ホワイトカラー)と、男性のブルーの作業着(ブルーカラー)の違いです。

イギリスのような身分の差としての、階級の違いはないドイツですが、ホワイトカラーとブルーカラーという階級差は、日本に比べると歴然としてあります。遡っていくと、背後にはドイツの教育システムもあり、職人や技術者を養成する専門学校と、大学を目指すグループと、子供たちは10歳で決断するところ辺りから、かなり明確に分かれていきます。

私が面白いと思った点は、階級差があるなしに関わらず、SPDは「ホワイトカラー、ブルーカラーとも、全ての人が、それぞれの納得する最低賃金を得るべき」と一貫したメッセージで、どちらのグループからも(働く人々全てということです)支持を得ようとしているところ。全てのパイを押さえる・・・賢いですね。

この「最低賃金を得るべき」という意味は、ドイツに長く住んでいないと良く分からない方も多いと思うので簡単に説明すると、ドイツでは数年前から、例えば、コンピューターエンジニアでも、カフェのウェイトレスでも、職種に限らず、汗水流して働いているのに文化的な暮らしが出来ないほどに賃金が低く、下手をすると、失業手当など各手当で仕事をせずに暮らしている人々の方が、良い暮らしをしていたり・・・という社会矛盾が生まれ、この「最低賃金」という概念が、人々の支持をぐっと集めるようになったという背景があります。

手厚い社会保障がウリ(?だった)な、大きな政府であるドイツは、元気に一生懸命働く人々には重税で、社会的な弱者(失業者、身体障害者、移民・難民などの外国人)を必要以上に(?)保護することで、矛盾はもちろん、それぞれ別の利害を持つ人々の中で、更なる嫉妬や、怒りを揺り起こすことになってしまっているという現実があります。人間は楽な状態から脱出するのはとても難しいので、政府に面倒を見てもらうことを当然と思い、就職活動さえしなくなるまだ20代や30代の若者や、大きな怪我をしたり、時には自分で自分を傷つけ、障害者の身分でいることを保持しようとする人なんかも、嘘のようですが、沢山いるのです。

・・・反面、ドイツも日本など他の先進国に紛れず、このような社会保障をしていくことは、将来的(もう現在も既に)に、不可能になってきています。そしてやはり同時に進行する、格差社会。持てるもの、持たないものの差(日本で言う、勝ち組、負け組ですね)については、最近ドイツのインテリ雑誌Spiegelでも、特集で取り上げられるほど、ドイツでも非常にホットなテーマです。

日本やアメリカのような資本主義でないドイツは、社会や人々が、それぞれの立場の声を明確に上げて、しつこいというか、とても“政治的”なので、この急激なグローバリゼーションに、ものすごい反動があがきがあるのも事実です。頑なに外国を批判するだけだったり、現実を見ることができない人も沢山いますが、外国に頻繁に行ったりしていて、時代の流れに敏感な若い世代は、世界の現実に気づき始め、重たい腰をあげてきています。

独立や起業も、ここ数年、以前に比べてずっとドイツ人にとって、現実的な選択肢になってきたんです。・・・こんなところも、日本と似ていますよね。大前研一氏は、「日欧米と、社会現象や市場が同時進行しているのが現代」というようなことをどこかで述べていらっしゃいましたが、本当にそうだなあと感じるこの頃です。
[PR]
by mikiogatawestberg | 2008-01-22 07:15 | 政治・Politics・Politik

マクロビオティックなチェリー・キャンディー

最近は、料理でも、お菓子でも、精製された白砂糖を使わないように気をつけています。

いつも手作りなら良いのですが、お菓子ともなるとなかなかそうはいかず・・・。特に、幼稚園の友達の誕生会などでもらう駄菓子系のアメやキャラメル、ガムなどは、どうしてこれが子供用なの?と怒りを覚えるくらいに、発がん性が確認されている合成着色料や甘味料のオンパレード。・・・脅さないでと思われるかもしれませんが、最近小児がんなどが増えているという現実問題とも、つい私はリンクして考えてしまいますー。

・・・でもなんなのでしょう。悔しいことに、子供たちはこれらの合成のものが大好きなのです。執着もすごい。主人は子供にお菓子をあげるのを一切ストップしたいというのですが、私はやっぱりお菓子は子供にとっての楽しみで、そこまでストイックにすると、逆効果とも思うので、妥協的なお菓子をいつも探しています。

今は、このオーガニックチェリー・キャンディーに、よくお世話になっています。
c0156907_23465618.jpg

砂糖も少し入っていますが、小麦シロップで甘みをつけているのが、特徴。マクロビオティックでは、理想的な甘味として、米飴(ライスシロップ)が勧められていますが、パンの国ドイツのマクロビオティックの甘味は、小麦シロップで、これも同様、精製の白砂糖に比べたら断然健康的。そして、チェリーの赤い色味は、ローテベーテ(Rote Bete)という、これまたヨーロッパでとてもポピュラーな、真っ赤な栄養価の高い野菜のパウダー由来なので安心です。・・・ちなみに、貧血になりやすい私は、鉄分一杯のローテベーテを、スープにして飲むことが多いです。

配合成分と同様に感動したのが、このキャンディーのパッケージの裏に記載されている、キャンディーの製造場面の写真。ドイツの昔ながらの伝統的な飴作り手法で、このキャンディーが心を込めて作られているということが説明されています。1本の飴も職人技で、Made in Germanyということで、合成のものに比べて高価な飴の付加価値をしっかりとアピール。
c0156907_2347272.jpg

生活者としても、キャンディー1本でも、子供の未来をちゃんと考え、心を込めてつくられたものに、こだわりたいです。

欲を言えば、チェリー以外のフレーバーもつくって!ですが、ファンが増えれば、もっと出てくるのではないかと思います。
ドイツにお住まいの方で、特に小さなお子様のいる方は、ぜひオーガニックスーパーで見つけてみてくださいね!

BIOVITA NATURKOSTの、BIOSTRO Stiel Kirschen という製品です。
[PR]
by mikiogatawestberg | 2008-01-20 23:47 | オーガニック・Organic・Bio

息子の憂鬱

一昨日、夕方幼稚園から子供たちをピックアップし、いつものように車で家に帰る途中、いきなり5歳の息子が、泣きはじめ、私に「ぼく、女の子になりたい」と言ってきました。

男の子にしてはおとなしい目で、マイルドな性格で、幼稚園でも女の子たちのグループに入っていることも多いことは、母としても知っていましたが、まさか、若干5歳の「性転換希望発言?」については、さすがの私も、心の準備が出来てませんでした・・・。

が、ここで取り乱してはいけないと、まずは落ち着いて「どうしてまた、女の子になりたいの?」と聞き返してみました。

「だって女の子のほうが、長生きだから・・・」

ははーん、これを聞いて、なんとなく私の頭で、訳の分からない発言の背景にあるパズルが、見えてきました。

時は数ヶ月前に遡ります。

息子が家族で食事中に、「ねえ、知ってる?男の子のほうが、長く生きるんだよー」と言うので、「え、そんなこと誰が言ったの?」と私が聞くと、幼稚園で、男の子との友達がそう言っていたとのこと。すかさず、頭で考える前に、すぐに言葉(時に残酷)が出てしまう主人は、「平均的には、女の子のほうが長生きなんだよ」と一言。・・・息子はシーンとなり、この時は、このトピックはここで終わりました。

そして一昨日、夕方に息子の「女の子になりたい宣言」があった日の朝、家族全員で(幼稚園に子供を送った後、そのまま駅に主人を送りにいくので)、車に乗っている時、息子が、「ねえ、人間はみんな死んじゃうの?」と聞き、また主人が、「そうだよ。赤ちゃんとして生まれて、そして死んでいく、それは皆一緒だし、それが命だから、悲しむことはないんだよ。いろんなことを経験して、楽しく生きて、人に愛されていたなら、たとえ死んでしまったとしても、それは幸せなことなんだよ」。「泣いたらダメなの?」と聞く息子に、「もちろんいいけど、死はそんなに悲しむことじゃないんだ」。・・・私にはもちろん、主人のメッセージは分かるけど、ちょっと5歳の子には複雑で抽象的すぎる言い方じゃないのかな?とその時、少しひっかかっていたのですが、あえて何も言わずにいました。いつもはあまり人の立場に立ってものを言うことのできない典型的なドイツ人の主人ですが、この発言の奥には、息子にとってのドイツ方の曾おじいちゃん(主人の祖父)のことを考えていることが私には感じられたからでした。

先日99歳になった曾おじいちゃんですが、ずっと元気だったのに、去年から体調を壊していて、誕生日に皆で会いに行ったときも、痛み止めのモルヒネのせいか、あまり話すことも出来ない様子でした。この数ヶ月の衰弱は明らかで、やはりどんな元気で長生きしても、最後はやはり皆弱くなって、死んでいくんだ・・・という当たり前のことを、私自身も再実感しました。

同様に感じた主人は、もし曾おじいちゃんが亡くなった時に、息子がショックを受けないように、「死は悲しむことじゃない」というメッセージを伝えたかった、ということだと思うのですが。。。

息子はこの日、なんと一日中、幼稚園で「自分はいつか死んでしまうんだ。それに自分は男の子だから、すぐに」と、遊んでいる時も、ご飯を食べてる時もずっと考えていて、こわかった、と私に告白したのです。

まずは、主人は、「女の子は平均的に長生き」と言ったのに、息子にはその「平均的」という言葉の意味が分からなかったようです。そして、女の子であれば、長く生きれると思ったようです。これに関しては、「ドイツの曾おじいちゃんは99歳で、とっても長く生きているけど、日本の曾おばあちゃんは、女の子だったけど、曾おじいちゃんより早く亡くなってしまったでしょう」と、例を挙げることで、少しは落ち着いて理解したようです。

「誰でも死ぬ。曾おじいちゃんも、もうすぐ死んでしまうかもしれない」ということは、今のところ、どう説明していいか、私にも正しい答えが分かりません。

とにかく子供って、まだこの世に生まれて数年で、経験が少ない上に、言葉の抽象的な意味もよく分からず、そこに断片的な偏った情報が来た場合、自分なりにも、頭の中でいろいろつなげ合わせたりして、時に深刻に思い悩んでしまったり、パニックになってしまったりすることがあると思います。

親は発言内容や、言い方、語彙や言葉の使い方にも十分気をつけなければいけないし、子育てって難しいなと感じます。子供にむやみに不安を与えたくない一方で、世の中の現実についても少しずつ、明かしていったりしなけばいけない訳で・・・。

そういう意味では、やはり親が自分なりの世界観にある程度自信をもって、子供に、「こんな見方もあるんだよ」という風に、強引な押し付けにならないくらいに、機会ある毎に、表現していかなければならないのかなと思います。あとは成長するにつれ、他の大人や友達などの別の世界観、価値観に触れ、少しずつ自分自身の世界観をかたちづくっていくのだと思います。
[PR]
by mikiogatawestberg | 2008-01-17 19:59 | 教育・Edu・Erziehung

選挙運動、高いところにポスターを掲げる理由。

今、私の住んでいるフランクフルト(ヘッセン州)では、選挙が近くなり、政治家の笑顔と様々な選挙公約を告げるポスターで、街中があふれかえっています。

ポスターは、車を運転中でも、歩道を歩いていても目に入りやすいように、大抵のものは、人間の身長以下くらいの高さに貼られているのですが、その中でも一党だけ、どんな大男がジャンプしても届かないような高いところ、とても見えにくいところにポスターを掲げている党があります。その名もNPD。
c0156907_654643.jpg

「私たちは、片付ける」という直接的でアグレッシブなドイツ語表現と、白い羊が、黒い羊(主に外国人などを意味している)を追い出しているイラスト。極端な右翼の党です。

ドイツでNPDを支持している人(本格的な右翼)は少数ですが、確実に存在しているのは確か。資金力があるのか、ポスターの数では、他の党より勝っているくらいの感覚です。誰も届かないような高さにポスターを貼るのは、簡単に剥がされたり、壊されたりされないようにするためなのです。

現に、NPDがポスターを貼った後、数分後には、すぐに全て剥がされたり・・・というのもよくあること。NPDとしても、それを見越した行動なわけです。

それでも、どうやってこんな高いところに登った?のか、このポスターは既に、緑色のペンキがかけられています。この通りでない、他の通りのポスターは、全てグレーのペンキがかけられていました。NPDに反対する人々の主張と行動です。
c0156907_662223.jpg

NPDの下に、赤地に黄色文字は、対抗軸DIE LINKE(左翼)のポスター。
c0156907_67224.jpg

ポスターを高いところに貼ったり、ペンキをかけたり、、、どちらもどっちで、幼稚?そんなことをやっている暇があれば、他にもっと生産的なことをすれば?とも思ってしますが、日本の白けた選挙と比べると、やっぱりヨーロッパは、まだ「政治」が強い国なのかなとも思います。

立場の違うもの同士の意見のぶつかり合い、主張の行き違い、時には生活や命が関わることもある自分自身の利益追求など、普段思っていることが、顕著に言動に出やすくなるのが、ドイツの選挙時期でもあります。ドイツには、外国人問題という深~い問題もあるのですが(他にも沢山の問題があると思いますが)、ちょっとこすれば火がつきそうな危険さと緊張感がいつも日常生活と隣り合わせ。

日本にいると、戦って何かを勝ち取るとか、生き抜くとか、そんな切羽詰った状況になることは滅多にないと思うのですが、それがいいことなのか、悪いことなのかは別として、そういう姿勢や視野を持つことは、グローバルな社会の中では、実はとても大事なことでもあるということを、私はドイツで実感してもいます。
[PR]
by mikiogatawestberg | 2008-01-16 06:07 | 政治・Politics・Politik