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ドイツワインの魅力発見♪

今日は、ずっと楽しみにしていた欧州通信主催の、第4回欧州通信サロン「美味しいワインの見分け方:食事と愉しむドイツワイン」に参加してきました。

スピーカーは、ドイツワインをこよなく愛し、Bad Hombourg(フランクフルト郊外で、BMW社長などの邸宅もある高級地域)で、ワインショップを営むアリアンヌさん(写真左)。同時通訳と分かりやすい解説をしてくれたのは、ドイツで日本酒を広めている第一人者、日本酒及びワインエキスパートであり、UENO GROUMET代表の、上野‐ミュラー佳子さん(写真右)。
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「ドイツワインといえば、白」で、私は元々白ワイン派ということもあり、パーティーやレストランなどで白ワインを頂くことは日常茶飯事なのですが、お恥ずかしいことに、知識はとても乏しく、選択基準は本当にいつも適当でした。このお食事にはこのワインとか、ワインの種類の基本や見極め方も知らずに、「もう少し知識があれば、きっともっと楽しめるのだろうな~」と、ドイツに長く住みながら、何年もずっと思っていたので、今回のサロンは「このチャンスは逃せない!」と、ワクワクしていたのです。

まずはじめに、ドイツワインの13の生産地域について学びました。興味深かったのは、以外にも私の住んでいるフランクフルトの周辺に生産地域が集中していたことと、地域によって、白ワインのみ、白と赤ワイン両方、ロゼ・・・など、ドイツにも白ワインだけでなく、立地や風土と合った個性的な様々な味わいのワインがあり、種類は約140種に上るということでした。

また、地図を見ると、どこの生産地も川沿いにあることも印象的でした。アリアンヌさんのお話によると、ヨーロッパに限らず、ワインの生産地は世界のどこであっても、“南・北緯40度地域(これは良いブドウが育つための天候の関係)”、そして必ず“川の近くに集中”しているということでした。川の持つ「太陽光を反射し、また太陽の熱をキープする」という特性を生かせるということですが、そういえば数年前に、私がライン川沿いで見たワイン畑も、南斜面を有効に使い、その下には、確か川が流れていたような・・・上手く設計されているのですね!

次に、ワインの品質と等級についての説明がありました。糖度を目安に4つのレベルがあり、1番安いのがターフェルワイン、続けてラントワイン、そして生産地限定上級ワイン、生産地限定格付け上級ワインと、レベルが上がってきます。最高レベルの生産地限定格付け上級ワインにいたっては、更に6つの格付けがあるそうです。

よく、ドイツワインの分類で「○○レーゼ」と“レーゼ”という言葉がついていることが、ずっと気になっていたのですが、この“レーゼ”は、ドイツ語で本来、「読む」という意味の動詞である「lesen(レーゼン)」から由来しているとのことでした。「厳選されたブドウを摘み取る」という行為を、「書物を読む(文字を拾う)」という行為に重ねているということで、なんとも文学の国のドイツらしい表現だなあと思いました。

また、Eiswein(アイスワイン)というのも、そのネーミングから、「どういう作り方がされているものなのだろう・・・」と、ずっと疑問に思っていたのですが、これは、通常のブドウの収穫期である秋から、更に1~2ヶ月待って、大抵クリスマス前くらいの、気温がマイナス6~7℃になった時に、凍った状態で収穫・プレスされたブドウで作るワインのことだったということが、今回お話を聞いて分かりました。これによって独特のフルーティーさと、酸味・甘味が引き立つのだそうです。・・・「アイスワイン」は、寒いドイツゆえの産物だったということが分かり、これも感動しました。

理論を一通り終え、ドキドキのテイスティングが始まりました。

今日は全5種類で、まずは白のリースリングからスタート。

かすかな甘みがあり、酸味が強いタイプなので、脂の乗ったサーモンなどのお寿司と相性が良いということで、日本食レストランMIKANさんご提供の、試食用のお寿司と合わせてトライ!
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・・・これが本当にいけました!お寿司の繊細な味を損うどころか、逆に引き上げるような効果を生むのです。ワインもワインだけで飲んだ時よりも、お寿司と合わせることで、よりまろやかに・・・!
ドイツに来た頃は、日本食レストランで、お寿司にワインというコンビネーションを楽しむドイツ人の光景にビックリしたものでしたが、先入観やイメージだけで決め付けてはいけません!上手にワインをチョイスすれば、実はとってもいける組み合わせなのです。

日本酒エキスパートの上野さんはかつて、「日本食レストランでお寿司とワインを組み合わせているドイツ人」を見て、「お寿司とワインがいけるなら、その逆の、日本酒とチーズの組み合わせもいけるに違いない!」と、インスピレーションを得たことがきっかけで起業に至ったのだそうです。現在、本当に「日本酒とチーズ」のワークショップを開催し、多くのドイツ人を(日本人をも!)、感動させています。素敵ですね~♪

この後、テイスティングは、白ワインが3種類続き、最後の1種は、ドイツの赤ワインでした。・・・ドイツの赤ワインは、「赤ワインでなく、“ドイツの赤ワイン”」と呼ばれるとのことですが、イタリアやフランスの赤ワインの味わいとは全く異なっていました。赤ワイン独特のコクや深さに乏しく、さっぱりしていて飲みやすいけれど、なんとなく中途半端な感じ。好みもあると思いますが、「やっぱりドイツは、白が美味しくできる土壌なのだ!」と思いました。
何事も、短所を改善しようとするより、元々持っている長所を更に伸ばしたほうが良い!というのは、ワインにも当てはまるかもしれません。人や文化のイメージも、ラテンなフランスやイタリアはやっぱり濃厚な赤という感じだし、厳格なゲルマン文化は透き通る白のイメージです。
・・・それぞれ比べることの出来ない良さと個性があると思います。

アルコールに弱いくせに、朝から飲みまくってしまい、最後は、顔は真っ赤になり、ふらふらしながらも、充実した時を楽しみました。
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by mikiogatawestberg | 2008-02-27 06:29 | 文化・Culture・Kultur

ドイツの子供の靴選び

もう暦の上では、2月も終わり。先週くらいから、息子が、ブーツ風の冬用の靴がきついと言い出したため、今日は幼稚園が終わった後に、ショッピングセンターに新しい靴を買いに行きました。

ドイツ人の靴へのこだわりは、本当にスゴイのです。「足は身体全体を支える根幹だから、常に質がよく、ピッタリで履き心地の良い靴を履かなくてはならない!」という認識がとても強いのです。倹約家のドイツ人は、子供の服やおもちゃなどは、セカンドハンドや、フリーマーケットで済ませる人も多いのですが、靴はおさがりなんて持ってのほか。高価でしっかりとしたつくりのものを買う人が多数です。

靴屋さんに行くと、まずは専用の計り器で“ジャストサイズ”を調べます。

息子の足。
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とても細かい目盛りの計り器。
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娘たちは、まだ今履いている靴がきつくなく、急いで新しい靴を買う必要はなかったのですが、私が口を出すまもなく、息子が終わると、そそくさと計り器に乗ってしまいました。

上の娘。
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下の娘。
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3歳未満くらいまでの子供は、念のため、他の計り器でも測定ということで、続けて下の娘。
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それぞれ、ジャストサイズが分かった後は、サイズがピッタリのもので、更にデザインが気に入ったものを自分で選び、履いてみます。
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結局皆、今、子供の間で流行っている、歩くたびにキラキラと電気がつくスポーツシューズを選びました。

3人分の靴、一気に買い替えで、合計約150(約25000円!)ユーロ也。・・・痛い出費です(涙)。しかも、また数ヵ月後に、子供はすぐに成長し、靴もすぐに小さくなってしまい、また買い換えなくてはならないのです。いつもそれの繰り返し、お古は厳禁、しかも3人分!

かつて、「すぐに小さくなってしまうのだから・・・」といって、大きめの靴を買い与えようとしていた私は、「そんなことしたら絶対にダメ!靴は、ピッタリのものを履かせなくては絶対にダメよ」とドイツ人義母に叱られ、それ以来、泣く泣く、ドイツ人の価値観どおりに動いています。

5歳の息子は、靴に関してはもう完全ドイツ人。きついとか、痛いとか、とても神経質で口うるさくて、すぐに新しいものを買い換えることを、普通のことと思っています。「本当に靴って高いんだからね~」と、私はいつもくどくど恨みがましく、ささやいているのですが・・・。

確かに靴って大事だし、身体全体を支える足元に、最大のプライオリティーを置くドイツ文化は素晴らしいと思うのですが、“靴はズック”の日本文化で育った私は、靴は高級革でぴかぴかなのに、穴の開いた10年前のセーターを平気で着ているドイツ人の価値観が、まだ分かりません(笑)。
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by mikiogatawestberg | 2008-02-26 07:02 | 子育て・Erziehung

週末は、誕生日パーティーで大忙し

今週末も、誕生日パーティーに立て続けにお呼ばれしています。・・・といっても、私でなく、子供たちが、ですが・・・。

幼稚園児の誕生日パーティーといっても、招待状を貰い、Eメールか電話でYESの返事をして、相手の好きなもの、興味を持っているものについて考えて、時には親に聞いたりしてから、プレゼントを選びにお店に行って、買って、家に帰って包装して、カードを書いて、少しおしゃれをして出掛けていく・・・と、既に大人顔負けの“立派な社交イベント”だなあと思います。準備にかかる親の手間も結構大変なものです。
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今日は、上の娘と下の娘が、それぞれ別のクラスメイトの誕生会に出席。上の娘は1人で、下の娘には私がつき、その間、主人は1番上の息子と、天気も良いし公園に自転車を乗りに行くいうことに決定。

下の娘のクラスメイトの誕生会の会場は、またも、去年12月ブログでも紹介した、Little Stars。

↓3歳になった男の子の誕生日ケーキは、“お城のチョコレートケーキ”。
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お父さんがドイツ人、お母さんはイタリア人。私は、イタリア人の国際結婚カップルを殆ど知らないので、とてもめずらしいなあと思っていたら、「これからはイタリア語より絶対英語が大切だから、子供をバイリンガルスクールに入れたの」と、これまた典型的なイタリア人女性らしくないコメント。私がドイツでで出会ったイタリア人は、殆どがイタリア人同士のカップルで、また、早期の英語教育にもあまり積極的でなく、「イタリアが世界で1番!イタリア大好きー!」というタイプだったので・・・。

今日もLittleStarsのお姉さんたちが、沢山の仕掛けを用意していました。

まずは、工作。
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フェイスペインティング。今日のうちのおてんば娘は、めずらしく、シンプルなお花模様でロマンチック気分♪
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圧巻は、パン食い競争ならぬ、ブレッツェル食い競争!・・・これは大盛り上がり。
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ブレッツェル大好きの娘は、執念のかぶりつき!
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名残り惜しくも、早めに会場を後にし、上の娘をピックアップに。上の娘の誕生会は、自宅アパート開催でした。ママが、車が大好きな誕生日の息子のために作った“車のケーキ”が、まだ殆ど手付かずに残っていて、可愛かったのでシャッターを切りました。
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会の始めから終わりまで、保護者なしで過ごした上の娘は、幼稚園の友人たちと思う存分、自由に騒いで、食べて、とても満足げでした。最後にもらったお返しプレゼントの中のお菓子を、お兄ちゃんと妹に、誇らしそうに分けていました。
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by mikiogatawestberg | 2008-02-24 04:47 | 子育て・Erziehung

ベジタリアンマガジン&パスポート

オーガニックスーパーに行くと、大抵レジの前がインフォメーションボードになっていて、オーガニックをはじめ、ヨガ、ベビーマッサージなどのコースを紹介したパンフレットや、ナチュラル系のフリーペパーが置いてあります。

先日見つけた個性的な雑誌、VEGAN。ベジタリアン(ベーガン)のための雑誌で、ドイツの隣国オーストリアのベジタリアンソサイエティーが発行しています。ベジタリアンであることについての栄養面アドバイスや、お勧めの商品紹介から、ベジタリアンの社会的地位やイベント情報まで、幅広く網羅しています。
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特に興味深かったのは、ベジタリアンファミリーの紹介コーナー。両親がベジタリアン主義の場合は、自動的に子供もそうなる場合が多いので、親子のベジタリアン歴、離乳食はどうしたか、たんぱく質などの栄養バランスはどうしているか?などの実際面から、ベジタリアンであることで困難なことが生じる可能性もある、学校や人付き合いなどの精神面まで、具体的に紹介・アドバイスされています。
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「ベジタリアンはノーマルよ!/Die Vegan ist normal Kampagne」キャンペーンでは、社会で色々な立場や状況にいるベジタリアンが、自らの主張をアピール!特に面白かったのは、写真1番右の、ナルシスト風の証券マン?の男性のメッセージ。
「僕は、ブル(Bulls)とベアー(Bears)で稼いでるけど、そこでは一匹の動物も犠牲になってないよ」
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・・・このように、「ベジタリアンである」ということは、決して栄養や健康面からだけではなく、その人の生き物に対する考え方をはじめ、人生哲学、世界観など、とても深いところに関わっているというのが、ヨーロッパのベジタリアン事情です。

ベジタリアンが世界へ旅行しても、トラブルにならないよう、ベジタリアンパスポートというものもあるそうです。
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全56言語で記されているということですが、なぜか日本語がトップに最上欄に。。。確かに、普通に生活していて、ベジタリアンでいることは中々難しい国だと思いますが、、、。
たとえこのパスポートをレストランで見せたとしても、どうなのでしょう?!
とりあえず、「肉は出てこない」ぐらいのレベルかもしれませんね。
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by mikiogatawestberg | 2008-02-22 19:16 | エコ・Eco・Oeko

ヒーターの故障は、来週まで持ち越しになるかも?!

ドイツでは朝シャワーを浴びる人が大半で、夜お風呂に入る習慣は基本的にはないのですが(ウェルネスやリラックス目的でバスタブに浸かることは、時々あります)、私は、ボディローションなどのボディケアもしたいし、清潔な身体でベットに入りたいので、ドイツでも今だに日本風に、夜お風呂に入り続けています。

昨日の夜、子供たちも寝静まり、今日も1日頑張った!と、お気に入りのバスオイルで、リラックスしようとバスタブの蛇口をひねったところ、数分経っても熱いお湯が出てきませんでした。「チェックや検査などのための、一時的なものかな~?」と、残念だけどしょうがなく思い、疲れていたし、夜遅くに管理人に電話を入れるのも気が進まなかったので、水に近いぬるーいお湯で震えながら身体をささっと洗った後、ベットに入りました。

次の日の朝、子供たちを着替えさせ、いつものように「速く歩かないと、また遅刻するよ!」と、大声で言いながら、うるさい3人を連れて、アパートの地上階に向かって階段を下りていると、同1階の住人であるイラン人の中年男性が、私たちが階段を下りてくるのを聞きつけて、ドアを開けたような感じで、話しかけてきました。

「昨日からあなたのところでも、ヒーターつかないでしょう?」と、彼。

「えーっ、そうですか?気付かなかったけど・・・(ヒーターがついていなかったのに、なぜか我が家は子供の熱気でか、私も子供も気付かなかったほど、あまり寒くなかったのです。)あっ、でもそういえば確か、昨晩お風呂に入ろうとした時、お湯が出なかったわ!」と、私。

幼稚園に子供を早く送らなくては・・と急いでいたのと、もし何か任されたら、ちょっと面倒くさいなあと思ってしまった私は、左側のメッセージボードを指差し、

「そこの掲示板に、管理人さん直通の電話番号が貼ってあるから、まずそこに電話をしてみれば・・・?」と、彼に頼んだような形で、その場を去ってしまいました。彼も「じゃあ、そうしてみる」と確かに言ったので、一件落着と思っていたら・・・。

子供を送り、家に帰ってきた私は、キッチンで今日1日のタイムプランに考えを馳せながら、オーガニックコーヒーを1人でゆっくり愉しんでいると・・・、いきなり、玄関のドアをトントン叩く音。先ほどのイラン人の男性が、ドアの前に立っています。ドアを開けると、

「今日連絡を取らないと、多分明日はもう金曜日だから業者は修理に来てくれないし(*ドイツでは金曜日は、既に週末モードに入る会社が多く、早く人が帰宅してしまったり、中々つかまらないことも多いのです)、そうなると、きっと、来週までヒーターも、お湯も使えないことになるね」と、穏やかな口調ながらも、私にも、「コトの緊急性に気付いて~!」と、訴えるような視線。

・・・そこでやっと私は、ハッと気付いたのです。彼は自分がでなく、最初から私、又は私の主人(私の主人はドイツ人だし、よく管理人と密に連絡を取っているということを、彼は知っています)が、管理人に連絡することを望んでいたのです。

やっとそれに気付いた私は、

「そうですね。とりあえず、主人に今連絡して、すぐに管理人さんに連絡するよう、言ってみますね」

すると、やっと上手く真意が伝わった!という感じで、「ありがとう!」と言って、笑顔で階段を下りていったのでした。

~ここからが、インターカルチュラルな視点の分析になりますが~

まず、この私のご近所さん、イラン人の中年男性ですが、決して怪しい方ではなく、ドイツ在住歴も長く、ドイツ語にも全く支障はなく、身なりもこぎれいな紳士風で、ファッション関連のお店を、同居しているイラン人のガールフレンドと一緒に、フランクフルト市内で営んでいます。同じ近所に住む人々に、一般的に関心度の低いドイツ人に比べて、うちの3人の子供たちにもとても優しく、いつも笑顔で接してくれたり、たまにお菓子をくれたりします。態度も穏やかで、騒がしい子供たちにも寛容なところなど、全般的にアグレッシブで、騒音に敏感で神経質なドイツ人に比べると、どちらかというと、対人関係やコミュニケーションスタイルは、私たち、東アジアの文化に近いのかもしれません。
イラン(以前にもブログでご紹介したように、ドイツにとってはNahost【近い東】です。日本はFernost【遠い東】)は、それでもヨーロッパの影響は、日本・韓国・中国の東アジアより断然大きいし、宗教や言葉はまたヨーロッパともアジアとも違う、独自なものを持っていることはご存知の通りです。

例えば今回のことも、ドイツ人であれば、

「昨日からヒーターの調子が悪いので、私はちょっと今日都合がつかないし、あなたの方が管理人さんと親しいから、電話しておいてくれますか?」

と、直接的にに自分の“訴えと要望”を私に言ってきた筈。でもこのイラン人の彼は、同じアパートの住居人として、私も彼と同じ問題(ヒーターが機能しない)という問題を抱えているということに、まず私を気付かせ、説得し(早く対処しないと、週末ずっとヒーターがつかなくて凍えて大変なことになるよ!と)、そして、私の口から、あくまで自発的に、

「じゃあ、管理人さんに連絡を取ってみます」

と言わせようと、婉曲的に上手くもっていったのです。そうすれば、これはあくまで私自身の気付きと行動になるので、「彼の要望を叶えた」とか、「彼に使われた」とかの感情を抱かれなくて済む、という訳。

私が今回ビックリしたのは、私自身が、発せられた言葉の額面どおりからしか、物事や真意を理解しない“ドイツ人のようなコミュニケーション態度”を、無意識にとってしまっていたことでした。日本人なのに(?)、最初の時点で、彼の真意を全く見抜けなかった・・・。

「ここはドイツ」なので、自分の中のカルチャーモードを、意識的にドイツ照準にしていることもありますが、それだけは決して充分でなく、ドイツはドイツでも、外国人は沢山いて、私も含めて、皆それぞれの文化を背負ったまま、ドイツ社会に生きているということも、更に考慮に入れなくてはならないことだったのです。

もちろんここでは共通のルールは、「ドイツ式」になるわけですが、それぞれドイツ化の度合いや意識度が違っていて、たまに外国人同志で、今回の私のように、食い違うこともあるということ。またこれに加えて、同じ国出身でも、個人差があるのも特徴です。例えば今回だったら、最初からドイツ人のように、「管理人さんに電話しておいてもらえますか?」とドイツ式に言ってくるイラン人も、必ずいるはずです。


・・・インターカルチュラルトレーニングで、欧米人のトレーニングをする際、日本式の苦情の述べ方と、欧米のそれの違いを説明する時によく使われる例に、

「夜遅くまで、ご熱心なピアノの練習ですね。お嬢さんの将来が楽しみでしょう。」というフレーズがあります。

特に欧米人のトレーナーが、好んで使う例なのですが、このフレーズの真意は、「褒め言葉に包まれた苦情」。話し手の近所に住む女性の娘が、夜遅くまでピアノの練習をしていて、実はうるさくてとても迷惑しているため、これを言う事で、相手から「あら。音がそんなに聞こえていたなんて存じませんでした。これからは、夜遅くの練習はさせないよう気をつけますね」という、自発的な気付きと言葉を導こうとしている、、、と説明されます。

ちょっと話し方も古い感じの極端な例で、実際こんなシチュエーションないよ!と思われるかもしれませんが、外国人が日本人特有のコミュニケーション方法(褒め言葉に混ぜる、直接的にものを言うのを避ける、相手にそれとなく気付かせる)を学ぶ際の分かりやすい教材的な文章として、今でもトレーニングやセミナーでよく利用されています。

ちなみに、外国人の50%以上は、この文章が「苦情を含んでいること」に気付かないという結果が出ているのだそうです。



↓ところで、これが噂のドイツのヒーターです。私は早速主人に電話をかけ、今回の事情・いきさつを話し、「管理人さんに、急いで電話しておいて!」と頼みましたが、果たして週末、どういう展開になることやら・・・。管理人さんがすぐ反応しない、業者が来ない、、、など、また一山あるかもしれません。日本ではフツーで、なんともないことが、滅多にスムーズにいくことがないというのが、ドイツライフです。
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by mikiogatawestberg | 2008-02-21 23:22

フレンチ ペーパーインセンス、癒し力の秘密

今、とってもはまっているもの。フランスのナチュラルブランド“Papier d'armenie”の、ペーパーインセンスです。
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見かけは、重さ若干6グラム、まるで子供用のメモ帳のような薄いブックレット。ページを開くと、1ページ毎に横にミシン目で3枚ずつに分けられていて、全14ページ。42回分楽しめます。

使い方は、まず手で1枚分をちぎり、アコーディオン状の折り目を2~4位つけ、小皿の上に置いて、端からマッチかライターで、点火します。ゆっくりと、ユラユラと細い白い煙を立てながら、お線香のような、でも甘くノスタルジックで、神聖な不思議な香りを放ち、静かにゆっくり燃えきります。
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毎回、じわじわと模様を描いていくような紙の燃え方や、煙のたち方が異なっていて、昨日は“まっすぐ天井に向かう細く白い煙”がたったと思えば、今日は“螺旋のように”なびいたり、なんだか占いっぽいところも、とてもスピリチュアルで、新鮮。

焦って、端に点火することが出来ず、中途半端なところから点火してしまったりすると・・・
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↓こんな風に、真ん中でざっくり2つに割れて、突然終了してしまったり・・・。本当にその時の心理状態を現しているよう。
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何回か使っていて不思議だったのは、「この形容しがたい香りは一体何?」ということと、ただの紙なのに(アコーディオン状に折っていたとしても)、「どうして炎を出さずに、しかもこんなに燃え方がスローなんだろう?」ということでした。

早速調べてみましたが、まずは香りの秘密は、バニラ調の甘い香りが特徴のベンゾイン(安息香というエッセンシャルオイル)にありました。身体へは、ぜんそく、セキや痰、声の嗄れなどの症状を和らげる効果があるとのこと。また同時に、神経系の鎮静効果があるので、うつやイライラを和らげて“心を安定させる効果も高い”ということです。

使用方法には、週3~4回が使用頻度目安で、部屋の空気洗浄をする“エアフレッシュナー”との記載がありましたが、確かに空気が洗浄されただけでなくて、ここのところずっと悩んでいた喉の痛みが、和らいでいました。また1日の終わり、色々なコトがあって、ワサワサしている感情が、落ち着き、浄化されるという快感も実感してしまいました!
ずっと風邪が長引いていて、風邪対策のユーカリのエッセンシャルオイルにも、最近少し飽きてしまってきていたので、風邪対策のオルタナティブとしても、これから活躍しそうです。

もっと調べてみると、この会社と製品の背景は、とっても興味深いことが分かりました。
まず、名前のフランス語“papier d'armenie”の意味は、incense paper from Armenia(アルメニアからのインセンスペーパー)。私はフランス語は出来ないので、すぐに気付かなかったのですが、現在、色々な問題が山積の貧しい国「アルメニア」が、直接関係しているようなのです。

時は19世紀、オスマン帝国時代のアルメニア。そこに旅した1人のフランス人、Auguste Ponsot氏は、当時アルメニアの人々が、ベンゾインを燃やすことで、家を清浄している光景を目にします。フランスへ帰り、この知恵を使って何か出来ないかと考え、薬剤師であるHenri Rivier氏に相談。Rivier氏は、ベンゾインは90%のアルコールに溶けた時に、特に“香りの持続力が高まる”ことを発見。それにアロマブレンドを更に加えた液体は、吸収紙に吸収させると、ベンゾインの本来の香りを損なわずに、しかも“炎を出さず、ゆっくりと燃える”ということが分かり、それがペーパーインセンスが産声を上げるきっかけになったということです。
その後は、1888年のHealth Exhibition、1889年のUniversal Exhibitionで続けてメダルを獲得して、輝かしい世界デビューを飾ったという歴史です。

また、このペーパーインセンスの、実際の防腐能力を確かめるために、発明家が、生肉2枚を使って実験もしました。1枚目の生肉の上ではペーパーインセンスを焚き、2枚目の方では、ペーパーインセンスを焚かずに、1週間置きました。結果は、ペーパーインセンスが焚かれた1枚目の肉は、1週間後、まだ食べることが出来る状態であったのに対し、もう一方の何もされなかった肉は腐ってしまったということで、有効性も実証されたというエピソードも残っているそうです。

最後に、このペーパーインセンスに使われている紙は、全てナチュラルファイバー使用、またノスタルジック感を醸し出している、紙のマホガニー色は、ベンゾインなどのフラグランスバスに浸けられて、ナチュラルに色づいたものだそうです。誕生から120年以上たった今でも、フランス・パリ郊外で、紙がフラグランスバスに浸され、乾かされ、寝かされ、仕上がり、更にブックレットにする製本作業がされて完了!という伝統に基づいての製造が頑なに守られているそうです。さすが、ヨーロッパの歴史&伝統は、深く、頑固ですね~。

~Those who see value in a good quality product, manufactured using a method handed down from generation to generation, know that Papier d'Armenie embodies such a tradition~ 
【quaoted from Papier d'Armenie's official homepage(同オフィシャルサイトより抜粋)】

~世代から世代へ受け継がれたメソッドを使ってつくられた“ハイクオリティー・プロダクト”に価値を見出す人々は、Papier d'Armenieがその伝統を有していることを知るだろう~

120年の歴史、世代から世代・・・ヨーロッパに住んで7年、はじめは「スピード成長と変化こそ命」 と疑わず、スローペースと頑なな伝統に、イライラしていた私ですが、最近ヨーロッパの底力は、時間をかけてじっくり醸成された文化にあるのだなあと実感しています。“歩みは遅くとも、本物であることが大事”だと、強く思うようになりました。

さて、このPapier d'Armenieですが、GermanOrganicBeautyで、ご購入可能です。新しく出来たコーナーMIKI'S SELECTIONで、セレクトさせて頂いています。

Papier'd Armenieオフィシャルサイト。トップページで、フランスの情緒とムードたっぷりの音楽がいきなりスタートしますが、是非聴き入ってみてください♪
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by mikiogatawestberg | 2008-02-21 08:08 | ウェルネス・Wellness

チェリーブロッサム ラディッシュ!?(桜ダイコンづくり)

最近はドイツでも、オーガニックの大根が簡単に手に入るようになりました。特に旬である冬の今は、カタチもよく、堂々とした美味しい大根がリーズナブルなので、お味噌汁に入れたり、サラダを作ったり、ドイツ食に傾きがちな食生活を改善するのには、大活躍の食材です。

中でも今、私がとっても凝っているのが“桜ダイコン”づくり。必要なものは、新鮮なオーガニック大根1本(又は半本でも)。
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マクロビ・日本食材をドイツ市場で展開するドイツメーカーARCHEのUme Su(梅酢・写真右)と、未精製のオーガニックブラウンシュガー(写真左)。
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作り方は、大根を扇切りしてボールにいれ、その上から、梅酢と、ブランシュガーを適当量(このUme Suは、とってもスッパイ!ので、私はかなりブラウンシュガーを多めに入れています)入れて、さっと混ぜ、後は冷蔵庫で数十分置くだけという、超簡単レシピ。
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・・・お皿へ移さず、ボールに入れたまま、フォークですぐに全部平らげてしまうほど、我が家では今とても人気です。(“我が家”といっても、子供たちは大根の苦味がダメなようで食べないので、主人と私が、ということですが・・・)

大根の代わりに、コルラビ(球形をしていて、味が大根に似ていて漬物向きの、ヨーロッパの野菜。ドイツでは付け合せの野菜として、茹でていただくことが多いです・写真左)や、ニンジン(写真右)でも、とても美味しいです。他にも、梅酢と相性の良さそうな、漬物向きの野菜を探しては、色々試みています。
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私のこの“桜ダイコン・インスピレーション”は、横浜での小学校時代に遡ります。当時、週1回、友達と近所の習字教室に通っていたのですが、お習字の時間が終わると、小銭を片手に持って、近くの駄菓子屋さんで、まっピンクの桜ダイコンを買って食べるのがとても楽しみでした。確か、透明なプラスチックの袋に3枚入りで、数十円だったような・・・。今日は大根が大きいとか、小さいとか言って、喜んだりしていた記憶があります。食べた後、舌も同じようにまっピンクとなり、歯磨きをしても、中々色が取れなかったような・・・考えても恐ろしくなるような、合成着色料と保存料のパレード。今でも体にあの時の毒素残ってるかしら・・・と不安になります。

どうして子供が大好きな駄菓子屋さんって、あんなに不健康なのでしょう。状況は、ドイツでも同じ。KIOSKという、タバコや雑誌が売っているスタンドには、駄菓子も売っていて、いつも小さい子供が集っていますが、その光景は私の小学校時代そっくり。親も監視していないし、皆危険なものを食べていて、つい心配になってしまいます・・・。一方、自分のなけなしのお小遣いで、駄菓子屋さんで食べる喜びは、私自身、身にしみて分かっているし、難しいところです。

オーガニックブームは、スーパーにとどまらず、駄菓子屋さんにも拡大すべき!と、思うのでした。

話が脱線してしまいましたが、桜ダイコン、ドイツ在住の皆様は、是非トライされてみてくださいね♪
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by mikiogatawestberg | 2008-02-20 06:16 | オーガニック・Organic・Bio

THE BODY SHOP創業者アニータ ロディックが遺したもの

先日、仕事で取引先と話をしていて、ひょんなことから、ザ・ボディショップの創業者で世界的に成功者として知られる、アニータ ロディック氏が去年亡くなっていたということを聞き、ショックを受けました。

最後に姿を見たのは、1年くらい前のCNNのインタビューで、インタビュアーに色々スキャンダル問題に関しても聞かれた後、最後に、「これから起業を目指す若者にメッセージは?」との問いに、「Don't go to business school/ビジネススクールに行くな」と言い放ち、「自分の勘に従って、好きなことをすぐ始めることが大事」と言っていたのが、印象的でした。

反体制的なのは、彼女は元々ヒッピーで、「若い時に世界中を旅したことが、ボディショップのアイディアと製品の全ての根源。会社所在地を見るまで、イギリスの会社ってことが分からないくらい、世界中からインスピレーションを受けているの」と、別のインタビューで答えていたのを覚えていたので、やっぱりなるほど、そうなんだと思いました。
が、それにしても、現在世界50カ国以上に進出、店舗数は2000を超えることを考えると、ビジネスの才覚も並大抵なものではなかったのだと思います。フランチャイズを上手に使い、ネットワークを急速に拡大したのだと思いますが、あのロバート・キヨサキ氏も、女性がビジネスを起こす際のメンターとして、彼女を理想的と言っていたのも思い出しました。

ボディショップの何が斬新だったかというと、今でこそこぞって企業や社会が「フェアトレード」とか、「環境に優しい製品」など言っていますが、そんなことを誰も言っていなかった、今から30年以上前の1976年に、既にそれらのバリューを打ち出していたことでした。ボディショップには、5つのバリューというのがあって、動物実験反対、公正コミュニティトレード、セルフエスティーム(Self esteem自分らしい生き方)、人権保護、環境保護を意味していることで有名です。

中でも、3つめのバリュー「セルフエスティーム」というのを会社のバリューとして掲げているところが、私にとってはボディショップが個性的な会社であるといつも感じていた理由の一つでした。

「Love your body/あなたの体を愛しなさい」

「There are 3 billion women who don' t look like supermodels and only 8 who do/ 世界で30億人の女性は、スーパーモデルのような容姿ではなく、たった8人だけがそれに当てはまる」

・・・これらの鮮烈なメッセージに、強く心を揺り動かされたのは、私だけではないはずです。

と、ここまでは順調・拡大路線だったと思うのですが、ここ数年急に、このボディショップのバリューが疑われるようなことが次々と起こってきたのです。

まず大きくバッシングを受けたのは、「利益だけを追求する会社は、会社の将来を潰す」と長い間公言していたのにも関わらず、フランスの大手コスメブランド「ロレアル」に会社を売却してしまったことでした。ボディショップの信念を裏切ったとして、バリューに共感していた人々が失望し、多くのファンを失ってしまったのです。

同時に次第に明らかになってきた、ボディショップの製品の実際の内容。ナチュラルなイメージを売りにしていたものの、実際の配合成分は、通常のケミカル系コスメと殆ど変わりのない内容。実際本物のナチュラルコスメ・オーガニックコスメブランドの台頭と、それを真剣に求める生活者層の登場で、この地位にもついに揺らぎが来てしまったのです。以前よりもずっと情報武装に強くなった多くの生活者は、ボディショップは、「ナチュラルなものでなく、ナチュラルなイメージを売っていたのだ」と、まるでずっと騙されていたような気持ちを抱くようにもなってしまいました。

最近はそんな背景もあり、ボディショップに関わらず、コスメ・美容業界全般で、“ナチュラル”や“オーガニック”などの言葉を使った表現の仕方にも、周囲の目がもっと厳しくなっていますが、ボディショップInternationalのホームページを見ると、「Amazing beauty products inspired by nature ethically made/自然にインスパイアされ、倫理的につくられたビューティーアイテム」というように紹介されています。
・・・確かに、よく読むと、ナチュラルコスメである、オーガニックコスメであるとは、言っていません。また公正に取引されたフェアトレードであっても、ボディショップの場合、オーガニックというレベルまで、いっていないのです。これは、バリューで環境保護や持続可能な社会を謳っていることとも反してしまっているし、実際、フェアトレードであり、且つオーガニック品質の原料を得ている本物のオーガニックコスメブランドが、今世界中でどんどん進出してきています。

アニータ・ロディック氏は、2002年以降は、アドバイザリーとしての立場にとどまっていたそうですが、自らが打ち立てたこれらのバリューがどんどん崩れていくのを、どんな風に眺めていたのでしょう。私は個人的に、彼女に関しては、大成功した女性起業家としても興味があるし、環境や人権、セルフエスティーム(自己尊厳)のバリューを掲げた人間としても興味があるし、そして晩年の信念と行動の矛盾の謎にもとても興味があります。一体本当はどんな女性だったのか、もっと深く知りたいので「ザ・ボディショップの、みんなが幸せになるビジネス。」「BODY AND SOUL ボディショップの挑戦」を、近いうちに是非読んでみたいと思っています。
ちなみに、彼女の死を伝えたドイツの南ドイツ新聞では、記事に「Die gruene Seele der Kosmetikindustrie/コスメ界の緑の魂」と、タイトル付けされていました。

よく、人が亡くなっても、その人がつくったシステムは残るといいますが、ボディショップの今後の展開にも目が離せません。

私が今、注目しているのは、ボディショップを買収したロレアルの今後の動きです。ボディショップ買収後は、今度はフランスの優良オーガニックコスメブランドのサノフロールを買収し、今、一刻も早く、オーガニック路線に乗り移ることに必死です。ボディショップの持つ、世界50カ国以上、2000に上る店舗。これが一気に、ロレアルの力で、オーガニックコスメ(どんなレベルのどんな品質かは見物ですが)で占められる・・・なんてことが起こらないとも言えないのです。

去年9月にロンドンに行ったとき、市内にまだ沢山あるボディショップの店舗内に、殆どを客を見かけませんでした。異様な静けさを感じたのを覚えています。
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by mikiogatawestberg | 2008-02-19 08:15 | ビジネス・Business

真冬に戻ったドイツの、日曜日の公園風景

ドイツは真冬に逆戻り、寒い日が続いています。「やっぱりこのまま春には、突入しなかったわね・・・」と皆、半ば諦め顔。それでも、日曜日は、空は快晴でした!
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お昼ごはんを食べてから、子供たちを連れて、家から車で10分くらいの大きな公園に出掛けてきました。

大きな敷地に、遊び場にいくまでの道も散歩道になっていて、私のお気に入りの公園。ベビーカーを押すカップル、散歩を愉しむ独身カップルなども沢山。
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遊び場を見つけると、いきなり走り出した息子と、長女。(たかが!)遊び場に、すごい沢山の人だかりで、ビックリ。・・・ホント、ドイツって休日のエンターテイメントの選択肢が少ないんだな~と、改めて呆れて思いましたが、小さい子供のいる家族では、寒いけど、せっかく太陽が出ている日曜日だから、外に出たい!・・・と、皆同じような心理と行動だったのでしょう。(私もその典型!)
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でも、皆本当にアクティブ。サイクリングを楽しむ親子、一人でジョギングに真剣に励む中年男性、サッカーをする子供たち。
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バスケットボールに励む、中学生・高校生くらいの男の子たち。
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家族でアウトドア卓球。
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大きな公園ではあるけれど、ベビーカーの中の生まれて数ヶ月の赤ちゃんから、高齢のカップルまで、老若男女がバランスよく揃っているドイツの日曜の公園風景は、人間の一生の全ステージが“一枚の絵”に収まっていて、本来それは自然であることのはずなのに、なんとも不思議な気分。

息子と、長女は、チェーンで砂を上から下ろしたり、下から上げる遊びにずっと夢中。
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砂遊び道具一式を家に忘れた次女は、他の子供のセットを独占、我が物顔。
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私は近くのベンチに座って、監督役でしたが、やっぱり体を動かしていないと寒い・・・。でも、走ったり、ボール遊びしたりする気力も体力もなく、情けない・・・。この運動不足、重症です。

帰り道に見た夕日。また日曜日が終わり、明日からまた新しい週のスタートです。1週間が早すぎる・・・。
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by mikiogatawestberg | 2008-02-18 06:57 | 生活・Life・Leben

日本のKYと、ドイツのTW。背後にある世界共通心理?

日本では、「KY(空気を読めない)」・・・という、略語アルファベットが流行っているとのこと。

たまたま最近読んだ記事で、KYのことを知った次第です。(KYに関連した記事や文章では、今回私も書いたように、「KY=(空気を読めないの略)」と説明が入っていたので、人に聞かずとも、自分で、ああそういう意味なんだ、、、ということが分かりました。このKYについては、日本在住の方はもちろん、海外在住の長い日本人の方は特に、「言いたいことや意見が一杯!」と思うのですが、今日は対抗馬として、ドイツのTWについてご紹介します。

ちょうど私が記事でKYを知った頃・・・。主人が夜、仕事から家に帰ってきて、「美樹~。TWって知ってる?」といきなり聞いてきました。(ちなみに主人は、日本のKYのことをこの時点でも、今でも、全く知りません)

「何いってるの。自分の名前のイニシャルでしょ。(彼の名前はTill Westberg)」・・・疲れてるのに、つまんないこと言ってくるなあと思っていると、

「今日、仕事でバイエルン出身(ドイツ)の弁護士と会ったんだけど、彼が最近地元で結婚式に参加したら、そこでTWっていう言葉が色んな人の会話に出てきて、ところどころの文章に入ってるから、長い間別の都市に住んでたから、一瞬、自分がもう方言が分からなくなっちゃったと思ったんだって。」*バイエルン州はドイツ国内でも、方言が特に強い地域で知られています。

「で、思い切って“TWって一体何?”って、その中の一人の中年男性に聞いたら、“Thai Weibの略語だよ”って、平然とした顔で言われたんだって」

~そろそろ、ドイツ在住でない方、ドイツ語を話されないことは、よく話の展開の意味が分からなくなってしまうと思うので、会話形式から私の文章に戻します~


Thai Weibとは、ドイツ語で“タイ人女性”(“Weib"は、女性を示す蔑視言葉)。同弁護士が参加したその結婚式会場で、TW、TWと連発されていたのは、参加者のドイツ人男性の何人かの奥さんが、タイ人女性だということを、他のゲストが噂話のように他のゲストに話していた、という状況だったということです。

ドイツでは、タイ以外の東南アジア、ロシア、東欧出身の女性とドイツ人男性のカップルも多いのですが、中でもタイは特に、ドイツ男性が「旅行でタイに行って、女性を見つけて、お金と良い生活を餌にドイツへ連れてきた」という差別イメージが、残念ながらとても強くあるのです。元々のアジア人の若くナイーブに見える容姿のタイ人女性と、数十歳年が離れているように見えるドイツ人男性のカップルの数は、現実にとても多く、似たようなパターンが多すぎるため、やはりその一定のイメージを、更に人々の中に煽り、固定化させてしまっています。

ということで、その地方で、一体誰が言い出したか分からないですが、TWという略語には、お金で身を売るというイメージのタイ人女性、お金で女性を買うというイメージのドイツ人男性、どちらに対しても向けられた差別言葉、ということになります。

ここで本日の本題。どうして、言語(日本語とドイツ語)と、文化(日本【東洋】文化とドイツ【西洋】文化)が全く違うこの2カ国で、同時期に、KYとか、TWとか、アルファベットの略語(しかも2文字というのも、なぜか共通)が流行ったんでしょう。

私はここには、ある意味、“言語や文化を超えた、人間の普遍的な心理”が強く反映されていると見ます。

もし、「空気を読めない」とか、「Thai Weib」とか、略語にせずに、そのまま文章や会話に混ぜたとしたら、どうでしょう?(KYに関しては“空気を読む”という、そのままの言われ方もしているそうですが・・・)「なんとなくタブー感があって、触発的な言葉である」ということは、それぞれのアルファベット略語を会話で実際に用いる人々は認識しています。だから、「そのままは言えない」という気持ち。一方で、このアルファベット略語の指すところの意味は、既に殆どの人にとって認知されているという事実。この人たちは、その事実もしっかり認識しています。だから「そのまま言ってもつまらない」とも、また同時に思うのです。

・・・この“矛盾”が醍醐味なんだと思います。タブーだけどタブーじゃない、隠したいけど、隠したくない、分かって欲しくないけど、分かって欲しい、などなど。
そしてその中で、会話相手を自分側に取り込み、一緒に共有、グルーピングし、安心感を得たいという気持ち。

こういう“空気”は、実はいじめにも繫がっていく要素を孕んでいますよね。グループで、なんとなく、中の一人が、外されていく空気。その空気を読む、他の人々。広がる不安感・・・。

ドイツも、日本と同じく、いじめ(Mobbing)というのが、学校でも会社でも存在します。それもかなり強烈なカタチで・・・(私も体験済み)。また実際、“いじめ”というのは、ドイツ、日本に限らず、グローバルなものでもあると思います。何か、人間存在と直接関わるような、そんな要素を持ったもの。これは大テーマで、はじめたらきりがないですので、今日はここでやめておきます。

最後に、KYだの、TWなどで、頭がイニシャルだらけになっていた時、買い物に行くのに、車を運転していたら、信号で止まっていた前の車の後部右側の、M+Wというイニシャルが目に止まりました!
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M+Wは、私の名前、Miki Westbergのイニシャル。

ドイツで、誰かにもし「JW(Japanische Weib【ジャップ女】)!」と言われたら、「ブーッ。私は、MW!Mild(マイルド)+Wild(ワイルド)よ~!」と、余裕とジョークを込めて、笑顔でかわしたいと考えています♪・・・これが在独7年の、私の“インナーマッスル”。
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by mikiogatawestberg | 2008-02-16 05:53 | コミュニケーション・Commu