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Wattenmeer・ヴァッテンメアー“干潟の出来る海”の魅力

Norderney島の大きな魅力の一つに、やはり世界遺産に指定されている“Wattenmeer(ドイツ語でヴァッテンメアー、日本語訳で干潟)”があります。Wattenmeerというドイツ語の単語、私は知らなかったのですが、辞書でひいてみて、日本語で「干潟(ひがた)」と出ても、更に意味を国語辞書を調べる必要があったので、外国語という問題だけではありませんでした。

どこかで「干潟」という言葉を聞いたことがあっても、私と同様、詳しくはよく知らないという方に、、、。まず、

“干潟”の意味:「海で潮がひいた時に現れる海岸の部分のことで、潮干潟とも言われるそうです。ちなみに、昔は、「ひがた」でなく、「ひかた」と呼ばれていました」

この干潟は珍しく、また世界遺産に指定されていることもあって、↓こんな風に、Norderneyの海岸のど真ん中でも、名所として観光客にPRされています。
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大人・子供向け両方に、干潟体験コースがあり、私たちは子供向けコースに参加してきました。コースはとても人気らしく、何日も前からの申し込みが必要でした。

当日は朝早く、指定されたNorderney島の干潟前に、限定10家族が集合。コースの講師は、ナショナルパークから派遣されたドイツ人女性・アンドレアさん。毎日コースを開催しているとだけあり、進め方も子供への対応もスムーズでとてもプロフェッショナルです。

はじめに、「今日はこれから、海辺で楽しい出会いがあるから、楽しみにね~!まずは、両手をこうやって、耳をすましてみて。静かにすると、色々な生き物の声が聞こえてくるのが分かる?」・・・と、子供たちの注意を引きつけます。
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近くには、こんな↓掲示板があり、「ここの地域は、1日に2回干潟になる」ことや、「天体との関係で、なぜ干潟が起こるのかの仕組み」などについて細かく説明があります。文字も多く、既に学術的な内容っぽいところが、ドイツらしいです。
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もちろん、私たちがいる今の時間帯は、ちょうど“干潟”のタイミング。普通の野原のように見えますが、よ~く見てみると、普通の野原ではお見かけしないような不思議な植物、ハーブなどが沢山なのです↓
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私もうろうろと廻り、目を凝らしてみると、こんな不思議なものを発見↓
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「草むらに、カニ」・・・>正確には、「干潟に、カニの抜け殻」、です。カニって抜け殻があったんですね。知りませんでした。そして、当たり前ですが、普通の野原には、まずカニの抜け殻は無い筈です。
続いてこちらは↓、鮮やかなグリーン色の“干潟のサラダ”、通称「海のSalzstange・ザルツシュタンゲ」。
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ザルツシュタンゲとは、お塩をふったブレッツェルをまっすぐにしたようなドイツのお菓子で、日本のポッキーみたいなものです。そしてこの植物は、形も味(?)もまるで、陸のお菓子のザルツシュタンゲみたいだから、ということで、そう呼ばれているそうです。

「おなかも空いたことだし、みんなで食べてみましょう!」とアンドレアさんが言い、海草に慣れていないドイツ人は、「え~っ!!」とか「ウエッー」とかの反応かなあ?と思いきや、皆さん素直に口に入れ、「適度な塩味がきいてて、中々美味しいわね」・・とか、ポジティブな反応で、意外でした。こんなコースに参加してくるとだけあり、元々オープンな人たちなのだろうとは思いますが・・・。

干潟から、海の方へ移動していくと、ちょうど中間地帯は沼のようになっています。ここでは、ワカメも発見!
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ザルツシュタンゲに続いて、試食が続きます。・・・ですが、お味噌汁に慣れている筈の我が息子は、こんな顔↓。確かに、食卓で一度も、どこからワカメが来ているか・・・という話をしたことはありませんでした(私の責任ですね、汗。)。
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沼地に移動すると、何だかスパゲッティーのようなクルクルを沢山発見。
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「みんな~。このスパゲッティーは、誰の仕業だと思う~?」とアンドレアさんは子供たちに問いかけ、持参の特別シャベルで、ぐいっと土を掘り返すと・・・
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沢山のミミズのような、海の生き物が出現。アンドレアさんの右手には、いつの間にかミミズくんのお人形が・・。
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「趣味:てんとう虫の救済+名前付け」の長女は、ミミズくんを手に取り、やはり一匹ずつ名前をつけていました。
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大人たちもみんな、裸足になり、ふくらはぎの半分くらいまで、沼にずっぽりだったのですが、私も、何だか足が軽くなったみたいで、とても気持ちよいなあと思って、アンドレアさんの説明を聞くと、ここの沼の土は、ヨード成分が特別に多く、健康にも美容にも最高ということでした。脚のむくみ、疲れが悩みの私にピッタリの、まさに、ナチュラルタラソセラピー。海のポッキーのランチも頂き、実にホリスティック・タラソです。

沢山の新しい経験と学びをして、コースは終了。子供たちは最後に、アンドレアさんのミミズくんからのキッスを貰い、参加証書をゲットしました。
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不思議な時(地)空間の干潟に出現する、様々な個性豊かな動植物たち。単なる陸、単なる海ではない、その中間だからこそ、生まれる独自の栄養たっぷりの世界。・・・それは人間界でいうと、異文化と異文化の出会い、常に変化する環境の厳しさ、かつエキサイティングなサバイバルを連想させられます。
・・・「波乱万丈な人生でこそ得られるかもしれない、貴重な果実」・・・といったところかもしれない・・・と、最近苦境の多い私は、自分に言い聞かせるのでした。
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by mikiogatawestberg | 2009-08-12 22:24 | エコ・Eco・Oeko

海の小さな生き物

今日は朝から雨がちらついて曇り空、おまけにとっても強風でしたが、子供たちは声を揃えて、

「泳ぎたい~!」

というので、ビーチに行って来ました。
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こんな日に、泳いだりしてる人はまずいないのではないか?・・・いたとしても、きっとほんの一握り・・・と思われるかもしれませんが、沢山の人々が、ビーチに出ています。北海は、雨の日でも、気温よりも海の水温が高いことが、多々あるのです。

そして、たとえ泳がなくても、砂浜に座ってカップルや家族で話をしながら、又は独りで目をつむり、深く瞑想しながら、いつもより強く吹く塩分たっぷりの潮風を楽しむ人々も沢山います。

実は、この北海の潮風の健康への効果、医学的な実証も出ていて、喘息やアトピーに悩む子供たちが、夏休みなどの休みにこの島に集中的に滞在して治療するための施設なども、沢山あります。また、医師の処方のセラピーや治療を特に受けなくても、この島に滞在して、毎日砂浜を歩き数週間過ごしただけで、長年悩んでいたアトピーや喘息を克服してしまうという例もあるといい、ビックリです。そもそも、我が家が、ほぼ毎年訪れるくらい、この島との関係が深いのも、元々は、ハンブルグ出身の私の子供たちのドイツ人の曾おじいちゃんが、若い頃、自身がアトピーに悩んでいて、人づて、また医師から、「Norderney島の潮風が一番」と勧められたのがきっかけ。それ以降、この島を定期的に訪れることは、ヴェストベルグ家の伝統になっていて、うちの子供たちは、4代目にあたることになります。

泳ぐのも楽しいですが、波の打ち寄せる海辺には、沢山の生き物たちがいて、私もつい目を奪われました!
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貝の中から小さな数本の足を出し、ちょこちょこ歩くこの子達。捕まえて手に取ると、一瞬全て貝の中にひっこめるのですが、少したつと、様子を伺いながら、また足だけを出して、ちょこちょこします。義母の話によると、貝から出るのは、一年に一回だけ、子孫を残すためのメスを探しに出る時だけということ。そして、運よく運命の女性を見つけることが出来たとしても、帰り道で、他の誰か(又はカマキリのように、その“運命の女性”によって??かも・・?)に食べられてしまう・・・というシナリオなのだそうです。何か示唆的なものを感じますが(苦笑)、複雑になってしまった「人間」でなく、「海辺の小さな生き物」から見ると、実は全世界を支配してるのかもしれない、自然界の掟・システムをクリアに見ることが出来、中々興味深いです。

カニもいました!
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はさみ使い、横歩き、前歩き(も、出来るんですね!)は、芸術的な動き。
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じい~っと見入っていたら、小さな泡ブクを出しながら、やはり芸術的に、するするっと、砂の中に入っていってしまいました。
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自然って、本当に楽しいです。ずっと観察していても、全然飽きない。今回、子供に付き合って、更に海の生物にも興味が沸いてきました♪
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by mikiogatawestberg | 2009-08-09 07:00 | 生活・Life・Leben

Puppentheater(人形劇場)

Norderney島での滞在日数も長くなり、今週に入ってから、更に日中の温度がぐんと上がり、一日外で過ごすととても疲れてしまうこともあり、午後は子供たちと、Puppentheater(プッペンテアター・人形劇場)に行って来ました。

シアターは、Norderney島の街の中心にあり、普通の民家をシアター造りにしています。入り口で、チケットを買って、玄関に入ったところが、劇場になっています。ちなみに、写真のチケット売り場の女性が、今回の人形劇俳優の女性でもあり、全て1人だけで、取り仕切っているようでした。
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劇場は、こじんまりとしているけれど、とても温かい雰囲気で、キュートな人形劇キャラクターやカラフルな絵画が壁中に飾ってあり、子供が喜ぶようなアーティスティックな感じでした。舞台から近い数列目くらいまでは、小さなカラフルな長椅子で子供用、大人・保護者たちは、それ以降の大きな椅子に座ります。
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今日の人形劇は、ドイツが誇る(!)グリム童話から、「Der Froschkoenig・カエルの王様」。
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ドイツの子供向けの人形劇場では、大抵どんな子供も知っている内容のお話の劇の場合が殆どです。人形劇俳優のこの女性・バーティーさんは、ドイツで人形劇の勉強をした後に、チェコ、オーストリア、イタリアなど外国も含め、ドイツ国内でも、色々なところで、巡業や修行の経歴があるということでしたが、現在はNordernery島に滞在してキャリアを積んでいるということでした。人形たちをはじめ、小道具、舞台にもこだわりが強いようで、全て手作りで、素晴らしく手の込んだ個性的なセットでした。(お話の内容自体が特に、真新しくないものというせいもあるかもしれませんが、彼女のパフォーマンスよりも、丁寧で緻密なつくりの人形・道具たちにより惹かれてしまった私でした)
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by mikiogatawestberg | 2009-08-08 06:31 | 子育て・Erziehung

FKKとユネスコ世界遺産海岸の散歩

今日は、小さな島Norderneyでも、人が沢山集まる賑やかなビーチでなく、車で数十分走らせ、ユネスコの世界遺産になっている地域まで、足を伸ばしてきました。

空、海、海辺の砂、全て断然に、美しい~!!!
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そしてここの海辺は、決して無人という訳ではなく、FKKと呼ばれる、特別なビーチなのです。
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ドイツに在住の方、ドイツ語やドイツ文化を勉強されている方はご存知の方も多いかと思いますが、FKKとは、ドイツ語で「Frei Koerper Kultur(英語だとFree Body Culture、日本語に無理に訳すと、裸身文化?!)」という言葉の略語で、体の自由を愛し、実践するという文化のことを指していて、立派な市民権を得ているコンセプトです。

つまりは、「生まれてきた姿そのままで、生命を謳歌、自然と一体化する」こと。

下着一つつけず、水着も着ずに、ビーチに・・・ということで、ナイスボディな若い女性や、ちょっとエロティックな場面を想像、期待される方もいらっしゃるかもしれませんが、ちょっとそういうイメージとも異なります。

実際、このFKKが生まれたのは、60~70年代、緑の運動、自由や平和を愛するヒッピー、カウンターカルチャーと同時期(多くのオーガニックの運動もこの時期ですね)。そんな背景もあってか、今日、このFKKビーチで生命を謳歌していた人々の平均年齢は、60~70歳くらいという感じでした(60~70年代には、20~30歳くらいだったという計算ですね)。大抵が、恰幅がよく、何人も孫がいそうな白髪の老夫婦のカップルで、もちろん全裸で、手を繋ぎ合いながら、ゆっくりとした足取りで海辺を歩いている風景です。私も今回、初めてFKKというものを実際に見ましたが、いまいち、どう感想を述べたらよいか、、、何とも不思議な感じでした。特に共感もなく、特に反発するものもないというか・・・。実際、正にこのFKK世代に当たる義父母に聞くと、

「私たちも、何年か前にしたわよ~。濡れた水着を着たままだとね、腎臓など内臓を冷やすことになって、良くないのよ。何もつけないって、とても快適だし、一番健康的よ」

・・・と、なんともFKKのセクシー(?!)な理論に加え、100%の共感。・・・世代による文化の大きなギャップを感じます。現に、ドイツのFKKは、依然として市民権は存続しているものの、若い世代はFKK離れをしているということです。つまり、FKKはエロス的なものでなく、あくまで特殊な時代性がバックになった政治・哲学的な意味合いが強く、特に普遍性があるわけではないのだと思います。・・・エロスには、ある意味、普遍性があると思うので・・・。

ちなみに、うちの子供たちは、特に裸のおじいちゃんやおばあちゃんに目を奪われることなく、私に質問を投げかけるわけでもなく、長~く続く、美しい浜辺を元気に歩き通しました。
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午後遅くの浜辺では、他にも沢山の出会いが・・・。
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今、Norderneyも含め、ドイツの海岸で大量発生していると、先日新聞にも載っていた、てんとう虫たち。砂の上に残す、小さな足跡がとてもキュート♪
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こちら↓先日、4歳になった末っ子「ヒト科」の、足跡。
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夕陽を眺めながら、今日も平和に一日を過ごせたことに、感謝♪真正面に日の入りを見ることの出来る場所のバーの前には、ワインを片手に、沢山の人が集まります。夕焼け空に沢山あがる凧。ドイツ人、凧揚げ大好きです。
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by mikiogatawestberg | 2009-08-07 06:45 | ドイツ的価値観・German Value

潮風のお便り

今、家族と一緒に、ドイツの一番北の更に先にある島、Norderneyに滞在しています。

日中の子供たちとのアクティビティー+仕事の遠隔マネジメントで、「休暇」というには程遠い生活ですが、まあなんとか生き延びています。そんなこんなで、ブログを更新しようとすると、いつもものすごい疲れと睡魔に襲われ、ベットに倒れこむ、、、という日々が続いていて、気付くと何週間もブログが書けないでいました。。。

「美樹さん、大丈夫ですか~、生きてますか~?!」と、ご心配のメールも沢山頂き、恐縮の限りです。実は、問題(いえ、“課題”と呼びましょう!!!)が山積な日々なのですが、「クライシスは、同時にチャンス!」という、持ち前の哲学を、実践すべく、気丈に頑張りたいと思います。

今日は皆様に、ドイツ人の愛する島“Norderneyの潮風”をお裾分けです♪
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海、水遊びが大好きな子供たちのパワーは、もちろん炸裂!!!
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Off-ザ・ビーチアクティビティーも充実。
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海辺のsunset(日の入り)は、ビーチバケーションの醍醐味。
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太陽が姿を消すと同時に、反対側の空からは、お月様が登場。
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太陽と月の姿を同時に見ることが出来るのも、この島の魅力なのです。

夕涼みにビーチ沿いのレストランで、海を見ながら、北海から採れたてのサーモンやエビのネタで出来た「北海寿司(SUSHI)」に舌鼓を打ち・・・
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SUSHIのレベルがここ数年でぐんとアップした、大陸ドイツと違い、遠い島ドイツのSUSHIは、やはり情報にも地理的にも距離がまだあるのか、お寿司のご飯部分はお酢も使われていなかったりと、実際のレベルは、この写真のイメージよりも大分劣っていましたが・・・、でも、北海からの採れたての新鮮な魚介がフォローアップしていたので、十分美味しく頂きました♪

・・・日々生じる新たな問題、障壁、思わぬトラブル、悩みだしたらきりがないし、これは生きている証拠だともいえる。焦らず、ポジティブマインドを失わず、一つずつ解決に向けて、もてる限りの能力やリソースで対処していくしかない・・・と、夕暮れの海辺を1人で歩きながら、海風を感じて、考えています。そして、既に享受している幸せに感謝することを忘れないようにすることも・・・。
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by mikiogatawestberg | 2009-08-06 19:11 | 生活・Life・Leben