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あじさい革命・29日の首相官邸前で原発再稼働阻止の大規模デモ

毎週金曜日に首相官邸前で行われている原発再稼動に反対するデモ(あじさい革命)先々週は1万五千人、先週は4万五千人、なんと今日29日は、20万人に達したということです!

綿密に計画・用意されていたこのデモ、マスコミの無視を予測した広瀬隆さんは、自費でヘリコプターをチャーターし、デモの風景を空撮。デモの様子を山本太郎さんが全世界に録画中継という、素晴らしいチームワークの革命が起こっています。

今回は流石に大きなメディアも取材に来ていたようですが、完全に順序は入れ替わり、大手メディアが市民メディアの後を追うという、金魚の糞のような形の取材であったとのこと。

こちらの時事ドットコムでも一応記事が載っていますが、人数も記さず、小さな写真を載せているだけ(でもこの写真だけでも人がひしめき合っている状態は十分伝わってきています)、極めつけは、我ら日本国のトップ、野田首相の「大きな音だね」というコメント。

皆さん、思うところ、考えるところ、行動するところは、まだまだ千差万別だと思いますが、今日の事実を胸にストレートに受け止めてみる、自分の心に問うてみるということは、日本人として、人間として、誰もがしなくてはならないことだ思います。

人数の増え方からして、この流れがもはやストップしたり、逆戻りしたりすることがない、自然な流れをつくりつつある・・・・・それを感じるだけでも、今、この時代を生きている・・・私たち1人ひとりの生の実感が、少しずつ戻ってくると信じています。

The Japan Timesは、全35枚の写真を使って、このデモも模様をかなりビジュアルに伝えています。

ユーチューブ動画でも→【速報】6/29空から見た官邸前抗議19:30時点(著作)IWJ 。夜空に光がゆらめき、沢山の人が取り囲み、動く姿。・・・風の谷のナウシカのオウムが怒り、真っ赤な光を放ち大勢で移動する場面がフラッシュバックしました・・・。

何を感じたか、自分の素直な感覚を信じてみてください。
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by mikiogatawestberg | 2012-06-29 20:31 | 脱原発・No Nukes

シーズン締め

お兄ちゃんのドイツのサッカーの方も、夏休み前、今季シーズンが無事終了しました。

今季最終戦は、週末にホームグラウンドでのトーナメント戦。息子のチームは、頑張って勝ち進んだのですが、決勝のPK戦を、残念ながら逃してしまいました!!

プロでも、少年サッカーでも、実力のレベルに関係なく興奮するPK(ドイツ語で、エルフ・メーターシーセン【elf meter schiessen】)。選手より、周りの親たちや友人知人などの観客の方が興奮しているのも、プロの場合と同じ。
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表彰式には、息子の所属するフランクフルトの少年サッカーチームから、フランクフルトアイントラハトへ移籍し、今はなんと、FCバイエルンで、ナショナルプレイヤーのバスチャン・シュバインシュタイガーとポジションを争っているといわれる、若くてフレッシュなトルコ系のプロ選手が、サプライズで登場。もじょもじょっとよく聞こえない声で恥ずかしそうにスピーチしていたのがとても初々しかったです。

将来ビックになるかもしれない選手の写真撮影に必死な親たちと、まだ知名度はそこまで高くないので「この選手誰?!」と聞きながらも、憧れの視線を寄せる少年たち。
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こうやって実際のプロへの道を、実例で目の前で指し示すことは、夢を夢だけに終わらせるのでなく、せめて「可能な道なんだ!」と子供に実感とやる気を湧かせる意味で、とてもよいことだと思いました。
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ちょっと悔しさの残る試合でしたが、最後は気持ちよく「お疲れ様~!♪」。このあとは、グリルソーセージ+ビールで締めくくりました。
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by mikiogatawestberg | 2012-06-28 19:21 | 子育て・Erziehung

ラテ・マキアート

学期末が近くなり、習い事の発表会やイベントが増えています。

娘たちのバレエでも発表会がありました。

今年のテーマは、「ラテ・マキアート“そこに、少しのバレエはいかが?”」というテーマ。幼稚園児~高校生まで、それぞれ年齢と実力別のグループが、同じテーマのもと、クリエイティブなスタイルの作品を発表します。

プロローグは、ウィーンのカフェ・ソサイエティ。
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カフェで働くウエイトレス・ガールズ。
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カラフルでおしゃまなご婦人たち。
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角砂糖の舞。
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衣装は、娘たちも普段着のワンピースに+ハット+手袋姿という、超簡単で低予算。衣装代はほぼゼロで、お世辞にも「豪華」とは言えないのですが、クリエイティブな演出と構成と中身・実力で、キッチュでとても可愛らしい発表会でした。本来の“バレエ”の楽しさを追求・・・・・という意味で、飾らず、金銭的も精神的にも敷居が低く、カジュアル・・・そんなドイツの習い事の姿勢は、私がドイツで好きなことの1つです(最初の数年は、日本との比較で、ショックでしたが・・・。)
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by mikiogatawestberg | 2012-06-25 22:51 | 子育て・Erziehung

原子力ロビーの勝利

民意を無視した、政府の暴走。先週、首相官邸前の1万2千人の大飯原発再稼働反対デモにも関わらず、再稼動が決定してしまいました。こちらユーチューブでアップされた沢山のデモの場面の一例。山本太郎さんが抗議している場面。彼の言っていることには中身、情熱、切迫感全てがあります。ブラックユーモアも混ぜながら、明るさと関西弁で、ハートにストレートに響くスピーチをいつもされています。他にも有名無名に関わらず、沢山の方が順々に想いをぶつけています。

どれだけの方が、このデモのこと、そして1万2千人が集まったことをご存知でしょうか?NHKも含め、大手マスメディアはこのデモを一切無視、唯一大きなメディアで反原発姿勢の東京新聞でさえも今回のデモは報じなかったということで、残念ながら日本には民主主義は存在しない、メディアはどっぷり原子力ロビーの傘下に置かれた独裁国家に近いという事実が露呈されました。デモが行われている時、NHKで同時進行でトップニュースになっていたのは、オウム関連のこと。一番大事なことから目を逸らせる為に行うからくりと手法、いつも同じパターン。「これで簡単に騙せる」と、完全に視聴者、国民は馬鹿にされています。

ですが「このデモを無視したこと、このデモが報道されなかったことが、実は如何に、再稼動強行、反原発運動が報道価値があることか?事態がとんでもなく深刻しているか?」という現実を鏡で映している結果となっています。何を言いたいかというと、本当のことを知り、自分や日本の未来を真剣に考え、幸せに生きていきたい方は、メディアで「報道されないこと」の裏側にあることを探るような形で、メディアと関わらなくてはならない・・・ということです。

海外、特にドイツでは再稼動決定のニュースを「原子力ロビーの勝利」と言い切りました。ヨーロッパ、アメリカ、各国の日本大使館前でもデモが続いています。

・・・話は少し変わりますが、私は3.11前から、オーガニック、環境、国際、サステイナブルなテーマで仕事をしていたため、お客様や仕事で関わりのある方々は、自然と「脱原発」系の方が元々多く、話もとてもスムーズに通じることが多いです。先日も、下記のメッセージを頂きましたので、ここにご紹介します。

~・・・一万人デモをYouTubeで見ることが出来、私も一緒になって、想わず拍手してしまいました。本当に怒りが伝わって来ました。AKB48の総選挙はNHKでも放送されるのに、デモに関するニュースは、全く放送されない。本当に日本のジャーナリズムは狂っているとしか思えません。まるで北朝鮮の様です。原発再稼働により、日本の国土は破壊され、消費増税により日本の経済は、めちゃめちゃにされてしまいます。穴の開いたやかんにいくら水を入れても、一杯になる事は無い様に。財務省の操り人形化した野田首相の姿を見て、私財を投入して創設した松下幸之助さんは、こんな操り人形の政治家を、育てるために松下政経塾を作ったのでは無いと思い、嘆いている事だと思います。野党時代、ライブドア事件の時のホリエモン偽メール事件のさい、当時国対委員長?をしていた時、最後まで、周りの人は、直ぐに偽物と言っているにも拘らず、本物と言い切っていました、この様に的確な判断が出来ない人が、いつまでも政権の座に居座り続けては、日本の未来は風前の灯状態ですよね…。危機感を抱いてしまいます。官僚の云うがままの操り人形ですので、感情がなく、心痛まず、躊躇いもなく平気で、原発再稼働、消費増税を強行出来るのですよね。本当に貴重な情報をありがとうございます。美樹様の活動に全面的に、賛同しておりますので、微力ではありますが、応援しております。これからもよろしく御願い致します・・・~

絶望的な状況ですが、絶望はしてはいけません。闘い抜かなくては・・・。野田政権は今回の決断で、完全に国民の信頼を失ったといえるでしょう。101匹目のサルと同じ原理で、民意が動く時、革命が起こる時は、びっくりする程、急な展開があるというのは、明治維新など、今までの日本史上でも明らかなことです。

ということで、明日22日も、大飯原発再稼動決定の撤回を求める首相官邸前デモがあります。
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1万2千人を超える規模になるのではないでしょうか?もはやデモに参加することは、奇人変人暇人のすることではなく、普通に暮らしている、暮らしたい、ハートを失っていない人間たちが、当たり前の権利が踏みにじられている国に対してフェアネスを求める行動です。まだ何かつっかかるものを感じていて一歩を踏み出せていない方、タイムリミットは迫っています。後から後悔しない為にも、自分自身の人生、成長を一歩前へ進めさせるためにも、ぜひ参加してみてください。参加が難しい方は、ユーストリームなどでライブ中継が観れるはずですし、または同時間帯に意識的にNHK、民放などのチャンネルを回し、「今の日本のジャーナリズム、日本の国の状態がどれだけ狂った状況にあるか」ということを、自らショックを受けて、経験してみてください。3.11後にすっかり変ってしまった、まるで、キアヌリーブス主演の映画「マトリックス」の世界に迷い込んだような、おかしな矛盾と狂気の世界に気付くはずです。

本日の最後、お勧めリンクの紹介です。

私も存じなかったのですが、京都大学の小出裕章教授と同様、物理学者の立場で、70年代からずっと原発の危険を訴え続けてきた藤田祐幸氏の岩上安身氏によるインタビュー。テーマは“原発のない未来”。「夏の電力が足りないから・・・」「日本経済維持・発展のために原子力はどうしても必要」という政府の脅しが、日本の本当のエネルギー事情と合致していないこと、原子力にこだわる本当の背景には、核装備という政治的な理由があることなど。戦後の高度成長の中、私たちが表面で豊かさと平和を感じてきた裏側には同時進行で闇の世界があり、それがあったことでまた表の世界がつくられ、支えられていたという衝撃の真実が見えてきます。藤田祐幸氏のお人柄、生き方にも感銘、刺激を受けます。1時間56分20秒と長いですが、観た後は、がらんと世界観が変っていることでしょう。→「20120616 【原発の無い未来】「藤田祐幸氏インタビュー」岩上安身 ユーチューブ動画1時間56分20秒」

もう1つは、この5月に放送されたNHKドキュメンタリーWAVEの「脱原発に揺れる町 ~ドイツ・世界最大の原発跡地」。NHKがつくったドイツの脱原発事情に関しての素晴らしいドキュメンタリーです。ドイツでも国営放送ZDFは引き続き日本の原発の現状について質の高い報道、番組作りを続けていますが、確実に言えることは、「報道規制されていて、真実が明かされない(明かしてはいけない)事柄については、他国については、自国についてより、断然オープンで真実に近いダイレクトな報道が可能」という事実でしょう。そしてこれは、ドイツ、日本に限らず、世界中の国々全部に当てはまることだと思います。

そしてもう1つ、ここで大事なポイントは、「他国の事情を、可能な限り真実に近い形で報道することで、自国の危機について、自国民(同胞)に間接的に警鐘している」という事実です。福島の原発事故を独メディアが悲観的過ぎるほどに取り上げたことで、ドイツ人の危機意識がぐんとまた高まり、ドイツを脱原発に導いたことは記憶に新しいことです。上杉隆氏が、フランクフルト講演で「日本のジャーナリスト(記者たち)は本当は優秀だけれども、記者クラブなどのシステムの関係でそれが発揮できない」と言及していた時、「優秀だ」という根拠はどこにあるのだろう・・・と、ずっとこの部分に関しては実は疑問に思っていたのです。ジャーナリズムも政治と同様、結局は結果論が大事な職業で、真実を取材、執筆しない報道、そしてそれをのこのこ大きな顔で続ける人たちが「優秀」なジャーナリストには成り得ない・・・と、私は反発を覚えたほどでした。。。

でも、このNHKのつくったドイツがメインテーマのドキュメンタリーを観て、かつてはジャーナリスト魂を持って、夢と理想を持ってマスコミ・メディア界に就職したものの、時の流れと空気によって、気付いたら日本の死んだメディアシステムに呑み込まれてしまった人たちの、最後にまだ一縷残っている魂の叫びを見た気がしました。システムの中に留まっている限りは、ダイレクトに声を上げることは不可能。でも同時に、心のどこかで、本当は真実をそのまま報道したい・・・という人間の生の衝動、かつてジャーナリストを夢見た血が、頑なで閉鎖的なシステム内で許された形の中で、何十にもオブラートされ、遠回りに表現されているという感じ。特に、地理・政治的、しがらみ的に当事者から遠い他人事(この場合ドイツの事情、ドイツ人)をテーマとして取り上げることで、安全で間接的な吐露が可能です。でも本当の彼らジャーナリストやディレクターたちは、日本人の視聴者が、今の日本のことと重ね合わせて考えて欲しいと、願うような気持ちなのではないかと思うのです・・・・こう書いていても、今いちよくピンとこないと思いますので、ぜひこのドキュメンタリーを、登場するドイツ、ドイツ人たちに、ご自分自身や日本、日本人を当てはめ、状況、感情移入しながらご覧になってみてください。こちらもそういう見方をすることで、ものすごいレベルの気付き、学びがあるはずです。これから何年先に日本に起こることについて、起こってしまってから、パニックになったり、絶望するのでなく、先に論理的に「知る」ことで、最悪な中でも最高の決断、心の準備が出来ると思うからです。→「原子力発電所が廃止された時、原発に依存していた町はどうなるのか?そして原発跡地はどうなるのか?/NHK・ドキュメンタリーWAVE「脱原発に揺れる町 ~ドイツ・世界最大の原発跡地~ 49分」

あとこちら、直接原発問題とは関係ないのですが、言論空間、メディア、政治などの絡みで、今とてもホットな話題です。原発再稼動、TPP参加、消費税増税という3重の進行方向間違いに加えて、こちらも水面下で勝手に進められていた「違法ダウンロード刑罰化」についての津田大介氏のメッセージ。私たちがどんどん北朝鮮化していっているか?という恐ろしい現実。私は、知っておくべきと考えます。
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by mikiogatawestberg | 2012-06-21 17:20 | 脱原発・No Nukes

Hexenschule(魔女学校)

娘の誕生会を、今回は、パルメンガルテンの「Hexenschule・魔女学校」プログラムでやりました。
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みんなで作るのは、魔女の魔法のスティック。まずは、一人ひとり、杖の中に入れるためのハーブを選んで調合します。
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最後に中身をくり抜いた竹の棒の中に入れて、コルクで蓋をして、魔法のスティックの出来上がり。なんともナチュラルシンプルです。
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スティックが出来たあとは、魔女ドリンク+トルテでお祝い+一休み。
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今度は部屋を出て、パルメンガルテンの温室に移動。魔法のスティックで使った実際のハーブ(植物)の姿を見つけ、観察します。

シナモンの木はこんな姿↓
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カカオ↓
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水と決して溶け合わない“花粉の力”の実験。
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子供の誕生会、大人のイベントに限らず、“楽しい”+“αの学び”があると、充実+成功度が高くなることを、改めて実感しました。
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by mikiogatawestberg | 2012-06-20 17:14 | 子育て・Erziehung

継承語としての日本語教育

今日から、新カテゴリーをつくった「継承語」、英語ではヘリテージ・ラングエージ(Heritage Language)と呼ばれる概念。「ハーフ」と部類されていた子が、最近は「ダブル」や「ミックス」と呼ばれる傾向になっているのと同様、アメリカ、カナダ生まれの、比較的新しい概念です。

例えば私の子供たちのように、日本人とドイツ人の両親を持ち、ドイツに住み、ドイツの教育システムに入り、ウィークデイはドイツの学校に学ぶ子供たちにとって、「日本語」は「母国語」とは言えないし、かといって「外国語」でもない。「継承語」として学んでいるというのが、一番フィットする・・・ということになります。

またあえて簡単に「継承語」を説明すると、「継承語とは、親から受け継いだ言葉」ということになります。我が家の場合は私から受け継ぐ日本語がそれにあたり、例えば日本人とフランス人の外国人同士の両親を持ち、ドイツに住み、ドイツの学校に通っている子供の場合は、継承語は「日本語」と「フランス語」の両言語、ということになります。

我が子の日本語教育に試行錯誤しながら、最近とても気になり、惹き付けられ、強く共感を覚え始めていた「継承語教育」の第一人者であるアメリカ・ニュージャージー州プリンストン日本語学校理事長のカルダー淑子先生のフランクフルトの講演会に行ってから、ますます「継承語」が気になるようになってきました。これからブログでも、定期的に追っていくテーマにしたいと思っています。ドイツ語日本語のバイリンガル教育だけでなく、他の外国語とのバイリンガル、トライリンガル教育ももちろん、特に国際結婚や多言語環境にない方でも、お子様を将来グローバルに通じる「国際児」に育てたいと考えられている方、その方法を模索されている方には、「継承語教育」から生まれる視点、学習メソッドに、大きなヒントがあります。誕生したばかりの分野ですが、この分野は、確実に今後ぐんぐん発展し、将来的に多言語・多文化に通じ、多視点を持つ子供を育成していくという意味で、最終的には世界の平和を・・・という壮大なプロジェクトにも続いている道だと、私は今の時点で直感しているほど、画期的な分野になると思われます。興味のある方は「母語・継承語・バイリンガル教育(MHB研究会)」のHPもぜひご参照下さい。

継承語教育的視点の例2つ(注:私の独断):
今日の息子との日本語の学習時の出来事。息子が「星」の漢字を忘れてしまった時に、「星は元々どうやってできのるかな?全ては太陽(お“日”さま)から“生”まれたんだよ」と説明し、息子は“星”の漢字を思い出したのです。
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日本語を母国語として学んだ私は、学校で「星」の漢字の成り立ちの意味からは学ばず、漢字の形として「星」というのを、そのまま暗記して覚えた記憶しかありません。日から生まれたから星、というのは日本語を継承語として学ぶ息子と一緒に、母国語とは別の視点で学びなおしている・・・と言えるかもしれません。

もう1つはこれ↓。息子は「赤」という漢字を間違えて書いたのですが・・・・・
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私は敢えて、「この漢字、間違ってるよ」とは言わず、「これは、漢字の赤じゃないけど、他の色かもしれない・・・。どの色だろうね?」と質問を返しました。少し考えた息子は「ムラサキ」と回答。私は「正解よ♪」と言いました。この息子が間違って書いた「赤」という字は、継承語的観点から見ると、「赤」と「青」の中間、つまり「ムラサキ」のような漢字ということができます。厳密にはもちろんこれは、堂々不正解。「ムラサキ」の漢字は、別に「紫」という、「赤」とも「青」とも似つかない漢字が存在している訳です。

でも、ここで大事なのは、考えをもう一歩進めてみること。「赤と青を混ぜると紫になるのに、どうして赤と青を合体させてムラサキっていう漢字ができなかったんだろうね?」という視点を持つことです。一言語話者の視点からすると、単なるバカ?!な間違いで一掃されてしまう、多言語・多元文化話者の視点の発想。実はこんなところに、クリエイティビティーとか、異文化間の理解とか、ひいては上記のような世界平和とか、壮大な理想に近づくヒントが沢山隠されています。イスラム文化を中心にした文化衝突、戦争、金融問題から原発問題まで・・・継承語から広がる国際教育は、そんな一見遠い問題をぐんと身近にしていきます。なので、継承語とは、厳密には、単なる言語学習でなく、世の中はシンプルに白黒に分けることは出来ないよ!という、多視点学習(=国際人養成のための学習)という方が近いかもしれません。

・・繰り返しますが、このテーマは本当に面白く、私も常にリアルタイムで、自分の子供たちと実験しながら発見しているので、これからも長くフォローしていきます。
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by mikiogatawestberg | 2012-06-19 22:27 | 文化・Culture・Kultur

Girls Wanted

先日のスウェーデンでの女子サッカー(3カ国対抗:スウェーデン招待)、なでしこは米国に4-1で完敗、とのこと。残念です。とはいえ、個人のプライベートや仕事など人生と同様、いつも全て快調~なんていうものはこの世にない無い訳で、あまり重要でない(?!)大会で、負けをきしたり、高低、浮き沈み、いろんなことを体験するのは、ここぞという大事な場面や大会で、存分に力を発揮するためには、不可欠な要素な気がします。

今、ヨーロッパは、その重要な大会の1つであるユーロ杯の真っ只中。レーヴ監督の「ベイビーボーイズ」といわれている、レーヴ監督率いる20代前半が圧倒的に多い若いドイツチームは、予想通りの快進。順調にベスト4に進出が決定しました。このまま進むと良い感じです。スペインとドイツ対決になるのでは?という予測が多いです。

ユーロ杯の盛り上がりに合わせてか、先日ドイツの女子サッカーの大イベント「Girls Wanted」が、なでしこが優勝を飾ったフランクフルトのコメルツ銀行アレーナで開催され、足を運んできました。
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ドイツでは国民スポーツともいえるサッカー、日本もそうですが、男子はサッカー人口をはじめ、色々な意味で飽和状態ですが、女子はまだまだこれから、成長・発展の可能性、未来が大!ということがあり、特に女子サッカーの発展のために、スポンサー獲得もし易いと聞きます。また、スポンサー側も、男子サッカーのイベントに比べ予算が少なくて済む・・・ということから、これで本当に女子サッカーが名実ともに伸びてくれば、WinWinな関係が生まれてくる・・・ということになります。のりしろが多く、可能性未知数の女子は、どの国でも、色々な分野で、期待が高まっているということでしょう。不況の突破口も世界女子にかかっている、と言っても良いのかもしれません。良いことです。

会場に入ると、ちょうどドイツ女子ナショナルチームのカリスマ、シルビア・ナイド監督と、エースのキム・クーリクの生インタビューのところでした。
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大企業の重役?でも通じるような知的でスマートな印象の監督だなあとずっと思っていましたが、本物のオーラ力は凄かったです。強い存在感がありました。明日の選手をめざすガールズ達が、絶え間なく写真撮影。
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当たり前ですが、ガールズばかり。
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イベントは朝から晩までで、チームに分かれ、現役の選手から直接の指導を得たり、試合をしたり、休み時間はサッカーコートの傍に設置されている遊戯場で遊べたりと、盛りだくさんの充実プログラム。
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これが全部無料って、すごいです。地域のサッカークラブに所属して練習するのにもお金がそんなにかからないし、そういう意味でも、やる気と実力があれば、誰にでもチャンスがあり、門戸が大きく開かれていると言える。ココに、サッカーをはじめとした、ドイツ人のスポーツの世界舞台での強さの秘密の大きな1つがあるかもしれません。楽しい一日でした。

日本のサッカーでは、ミュンヘンからなんと30人もの日本人小学校の子供たちがフランクフルトを訪問。2日間、合同トレーニングと試合をして、週末、盛り上がりました。
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こういう子供たちのスポーツ交流は素晴らしいです。大人も楽しいし、子供たちにも忘れられない経験になります。チームで電車や車で遠くに遠征したり、移動したり、いつもとは違うコーチの違うやり方で一緒に練習したり、皆で集まって作戦を練って勝利に向かってチームの結束力を高めたり、最後は一緒に遊んで、頑張りを称えあって、夜ご飯を一緒に食べてゲームをしたり・・・・・、全部大切な体験。これをなんとか今回、全部で日本語でこなした子供たちに「よく頑張ったね!」と心から褒めてあげました。

(ユーロ杯、まだまだ盛り上がるぞ♪)
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by mikiogatawestberg | 2012-06-18 22:48 | 子育て・Erziehung

オーダーメイドの子供用食器

お寿司の形をしたUSBメモリーなど、ヒット商品で有名なソリッドアライアンスの河原邦博社長が名づけられたという「ニッチ・マス」という市場。その名のとおり、「ニッチな商品のだけれど、購買層はマスになり得るポテンシャルを持った商品やサービス」・・・という概念が、ここずっと気になっていたところ・・・、フランクフルトルントシャウでこちらの記事↓を発見。
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今年のフランクフルトの起業家賞を獲得した、3児の母・33歳起業家の女性ニコラ・ホーエンスブレヒさんの子供用オーダーメード食器のビジネスモデル。ウェブサイトは→Dein Kindergeschirr。3回のクリックで、好きなデザインや色、テキストを入れ、自分の子供用やギフト用のオリジナル・オーダーメイドの食器がオーダーできるというオンラインショップ。ニコラさんは、自らの子育て経験から、子供用の食器はチープで、ただカラフルなだけのデザイン性の乏しい食器ばかりであるという“ニッチ”を発見。簡単に、おしゃれで個性的で品質の高い食器が一枚17ユーロから出来る・・・というコンセプトを実現させて、今や“マス”市場に働きかけて成功しています。食器はどんな家庭でもあるものであるし、赤ちゃんや子供がいる家庭ももちろん多い(=堂々マス市場)ということになります。

ドイツで生活していて、確かに困るのが、誕生祝いのギフト探し。ドイツは日本のように贈り物習慣が元々ないので、最初からチョイスが少ない。同時に、命の誕生という大きなイベントのギフトは、個性的で心のこもったものにしたいという思いがある。。。でも忙しい毎日、そんなピッタリのプレゼントを探して、お店を廻るほどの時間の余裕もない・・・正に、多くの人のライフスタイルにも矢を射た鋭さがあり、流石。私も学ぶところ、沢山あり、です。起業家賞獲得のインタビューで、彼女はこのビジネスアイディアについて「直感で正しいと感じた」と答えています。

どこの国でも、もはや「女性の視点」だけでなく「女性の直感」が的を得始めていること、完全にこれからのビジネスの潮流だと感じました。
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by mikiogatawestberg | 2012-06-13 05:27 | ビジネス・Business

上杉隆氏・フランクフルト講演会、YouTube動画遂にアップ!

4月に開催された、上杉隆氏のドイツ巡回公演ツアーのフランクフルト講演会のビデオが、遂にYouTube動画にアップされました!講演会にいらっしゃれなかった方、もちろん、講演会を是非視聴してみたいと思っていた方々、ぜひぜひご覧下さい!そして、ドイツ、日本、世界中に住んでいるご家族やご友人・知人に、どんどんリンクを転送してくださいね!

下記、前半が主に上杉氏の講演、後半は参加者との質疑応答という感じで分かれています。全体で2時間強ですが、ぜひお時間と体力、気力の余地のある時にご視聴下さい。

上杉隆フランクフルト講演(2012/04/15)【1時間15分26秒】

上杉隆フランクフルト講演(質疑応答)2012/4/15【1時間07分45秒】

日々、川の流れの中で、時々流れに自然に身を任せながら、時々急流に反発しながら、時々川底の動植物をじっと観察しながら・・・

食事をつくったり、洗濯をしたりの日常生活、仕事、夢(白昼夢+夜みる夢+未来への夢)、過去への回想、読書(フィクション+ノンフィクション:今はちょうど桐野夏生さんという作家さんの作品を多く読んでいます)、ツイッター、友人、知人、仕事関係の人々とのリアルなコミュニケーション、子供たちと一緒に勉強したり、遊んだり、1人でジョギングしたり、お風呂の中で瞑想したり

・・・生活と人間関係、人生そのものの全方向から、一斉にほとばしるような思いと想い、現れては消えていく一瞬のひらめき、何百何千もの考えで、氾濫が起こりそうになりながら、「どうしよう・・・」と不安になり、どうにか抑えて一晩寝ると、次の日は、同じ川が、今度はあと数センチで干からびそうになっている完全水不足の川になっていて、「大変だ!」と思っていると、また水量がちょうど良い感じに落ち着いていて、穏やかな流れとなっていて、その脳に浮かぶ光景に、心身を癒されたり・・・・・

3.11以降、以前に比べて更に顕著にはなりましたが、「死ぬまでこの繰り返し」が人生なんだなあと、川の中で前に進むこと、時々外側から眺めてみることを、せいぜい目一杯楽しもう!---訳分かりませんが、最近はそんな感じです。

子供も私も大ファン、大尊敬、やなせたかしさんの、6月のごあいさつ。正義の味方、あんぱんまんもビックリな、大変な世界となってしまいました。。。
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息子と一緒に日本語(国語)の勉強をしていると、今日の教材内容のテーマは、「戦争(第2次世界大戦)」。
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「空しゅうけいほう」「ぼうくうごう」などの言葉の意味を説明するのですが、地面に穴を掘って、そこに隠れて、自分の身を守った・・・というイメージが、「戦争」という言葉は理解していても、やはり子供たちには想像が出来ないようです。そろそろ、年齢的にも戦争関連のお話や映画をみせても良い頃かなあと、その方法、説明の仕方を考えています。子供たちにどうやって人間の戦争について説明するのか・・・。そして私たちは、人間と人間が直接戦う戦争だけでなく、見えない敵「放射能」との戦争、共存についても、これから先、ずっと考え、伝え、学び、教育していかなくてはならない十字架を負ったのです。

これに対して、100%自信の持てる回答を持っている大人はいないのではないでしょうか?4号機が日本だけでなく世界にもたらしうる壊滅的な可能性、誰も分からない海洋汚染とそれがもたらす食物連鎖・生命存在への影響、もちろん放射能の人間の健康や命に与える影響・・・etc。自分は「100%自信がある」と言い切れる大人は、「原発の安全性に全責任を負う」と宣言した野田首相同様、逆に「責任を全く負うつもりはない」無責任の露呈をしていることになります。物理学を修めたメルケル首相は、原発は人類の手に余る技術で、責任を負うことが不可能だからと認め「責任を放棄」し、脱原発、となったのです。責任を取る、責任を取らない・・・これも一体何なのでしょうね。言葉は言霊ともいわれ、大きな力を持つ可能性がある分、私たちは美しく響く言葉の「詭弁性」、それを上手に操ることには才能を持っている権力者たちの放つ言葉には本当に注意しなくてはなりません。面倒くさい時代です。でも同時に、こんなに物事や言葉や命の根本に近づいて、真剣に考えて生きること、それこそ、表面的な経済成長や平和が続いた長い時間眠っていた、人間の持つ本来の力を呼び起こす、良いチャンスだともいえると思います。向き合うか、逃げるか、無視するか、、、、、人間が大きく2極化されてもいくでしょう。

話が逸れていきましたが、子供たちとはこの夏「火垂の墓」と「風の谷のナウシカ」を一緒に観たいなあと思っています。
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風の谷のナウシカは、私が生まれて初めて観た本格映画で、小学生の時、近所の公民館で観た時の衝撃を今でも忘れません。内容は難しすぎてよく分からないのに、全ての場面に心が惹き付けられ、そして心に焼き付けられた経験。その後何十回と繰り返し観て、つい最近もまた観ましたが(日本でもTV放映されましたよね!)、3.11以降、この映画の理解がぐんと深まってしまったという皮肉を味わっているのは、私だけではない筈です。日本は「風の谷のナウシカ」の世界になってしまったのです。改めて宮崎駿監督の予知力を含めた人間、アーチストとしての総合力に感嘆、畏敬の念を感じます。おぞましい大人も沢山いますが、こんな世界トップの天才も生み出す国が、日本なのですね。

長くなりましたが、今日の最後のトピック。お勧めの雑誌です。上杉隆氏の著書、番組、また上記のフランクフルト講演を観て頂いた方はもうお分かりと思いますが、今の日本の大きな問題の1つは(一番大きいといっても良いかもしれない)、「メディアの隠蔽体質とシステム」なのです。大きなメディアは大抵原子力村の傘下ですが、それでも、気骨ある小・中堅メディアも存在しています。これらをしっかり見つけて、読んで、買って応援していくこと、これらも立派な脱原発活動で、政治的なことです。新聞では、東京新聞、雑誌では今、180万部を誇る通販生活が、大注目され始めています。ウェブサイトのコンテンツだけでも、御用学者の代表格・山下俊一氏と福島のお母さん達の緊急座談会の記事が載っていたり、チェルノブイリで、長年実際に現地で医療支援に携わってきて、内部被爆の恐ろしさについて警鐘を鳴らし続けている菅谷昭氏の講演録ドイツ平和村の活動など、切り口や内容も素晴らしい充実ぶりです。
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皆さん、是非、早速チェックしてみてください。まだ希望はある!!!
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by mikiogatawestberg | 2012-06-12 17:26 | 脱原発・No Nukes