Girls Wanted

先日のスウェーデンでの女子サッカー(3カ国対抗:スウェーデン招待)、なでしこは米国に4-1で完敗、とのこと。残念です。とはいえ、個人のプライベートや仕事など人生と同様、いつも全て快調~なんていうものはこの世にない無い訳で、あまり重要でない(?!)大会で、負けをきしたり、高低、浮き沈み、いろんなことを体験するのは、ここぞという大事な場面や大会で、存分に力を発揮するためには、不可欠な要素な気がします。

今、ヨーロッパは、その重要な大会の1つであるユーロ杯の真っ只中。レーヴ監督の「ベイビーボーイズ」といわれている、レーヴ監督率いる20代前半が圧倒的に多い若いドイツチームは、予想通りの快進。順調にベスト4に進出が決定しました。このまま進むと良い感じです。スペインとドイツ対決になるのでは?という予測が多いです。

ユーロ杯の盛り上がりに合わせてか、先日ドイツの女子サッカーの大イベント「Girls Wanted」が、なでしこが優勝を飾ったフランクフルトのコメルツ銀行アレーナで開催され、足を運んできました。
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ドイツでは国民スポーツともいえるサッカー、日本もそうですが、男子はサッカー人口をはじめ、色々な意味で飽和状態ですが、女子はまだまだこれから、成長・発展の可能性、未来が大!ということがあり、特に女子サッカーの発展のために、スポンサー獲得もし易いと聞きます。また、スポンサー側も、男子サッカーのイベントに比べ予算が少なくて済む・・・ということから、これで本当に女子サッカーが名実ともに伸びてくれば、WinWinな関係が生まれてくる・・・ということになります。のりしろが多く、可能性未知数の女子は、どの国でも、色々な分野で、期待が高まっているということでしょう。不況の突破口も世界女子にかかっている、と言っても良いのかもしれません。良いことです。

会場に入ると、ちょうどドイツ女子ナショナルチームのカリスマ、シルビア・ナイド監督と、エースのキム・クーリクの生インタビューのところでした。
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大企業の重役?でも通じるような知的でスマートな印象の監督だなあとずっと思っていましたが、本物のオーラ力は凄かったです。強い存在感がありました。明日の選手をめざすガールズ達が、絶え間なく写真撮影。
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当たり前ですが、ガールズばかり。
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イベントは朝から晩までで、チームに分かれ、現役の選手から直接の指導を得たり、試合をしたり、休み時間はサッカーコートの傍に設置されている遊戯場で遊べたりと、盛りだくさんの充実プログラム。
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これが全部無料って、すごいです。地域のサッカークラブに所属して練習するのにもお金がそんなにかからないし、そういう意味でも、やる気と実力があれば、誰にでもチャンスがあり、門戸が大きく開かれていると言える。ココに、サッカーをはじめとした、ドイツ人のスポーツの世界舞台での強さの秘密の大きな1つがあるかもしれません。楽しい一日でした。

日本のサッカーでは、ミュンヘンからなんと30人もの日本人小学校の子供たちがフランクフルトを訪問。2日間、合同トレーニングと試合をして、週末、盛り上がりました。
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こういう子供たちのスポーツ交流は素晴らしいです。大人も楽しいし、子供たちにも忘れられない経験になります。チームで電車や車で遠くに遠征したり、移動したり、いつもとは違うコーチの違うやり方で一緒に練習したり、皆で集まって作戦を練って勝利に向かってチームの結束力を高めたり、最後は一緒に遊んで、頑張りを称えあって、夜ご飯を一緒に食べてゲームをしたり・・・・・、全部大切な体験。これをなんとか今回、全部で日本語でこなした子供たちに「よく頑張ったね!」と心から褒めてあげました。

(ユーロ杯、まだまだ盛り上がるぞ♪)
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# by mikiogatawestberg | 2012-06-18 22:48 | 子育て・Erziehung

オーダーメイドの子供用食器

お寿司の形をしたUSBメモリーなど、ヒット商品で有名なソリッドアライアンスの河原邦博社長が名づけられたという「ニッチ・マス」という市場。その名のとおり、「ニッチな商品のだけれど、購買層はマスになり得るポテンシャルを持った商品やサービス」・・・という概念が、ここずっと気になっていたところ・・・、フランクフルトルントシャウでこちらの記事↓を発見。
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今年のフランクフルトの起業家賞を獲得した、3児の母・33歳起業家の女性ニコラ・ホーエンスブレヒさんの子供用オーダーメード食器のビジネスモデル。ウェブサイトは→Dein Kindergeschirr。3回のクリックで、好きなデザインや色、テキストを入れ、自分の子供用やギフト用のオリジナル・オーダーメイドの食器がオーダーできるというオンラインショップ。ニコラさんは、自らの子育て経験から、子供用の食器はチープで、ただカラフルなだけのデザイン性の乏しい食器ばかりであるという“ニッチ”を発見。簡単に、おしゃれで個性的で品質の高い食器が一枚17ユーロから出来る・・・というコンセプトを実現させて、今や“マス”市場に働きかけて成功しています。食器はどんな家庭でもあるものであるし、赤ちゃんや子供がいる家庭ももちろん多い(=堂々マス市場)ということになります。

ドイツで生活していて、確かに困るのが、誕生祝いのギフト探し。ドイツは日本のように贈り物習慣が元々ないので、最初からチョイスが少ない。同時に、命の誕生という大きなイベントのギフトは、個性的で心のこもったものにしたいという思いがある。。。でも忙しい毎日、そんなピッタリのプレゼントを探して、お店を廻るほどの時間の余裕もない・・・正に、多くの人のライフスタイルにも矢を射た鋭さがあり、流石。私も学ぶところ、沢山あり、です。起業家賞獲得のインタビューで、彼女はこのビジネスアイディアについて「直感で正しいと感じた」と答えています。

どこの国でも、もはや「女性の視点」だけでなく「女性の直感」が的を得始めていること、完全にこれからのビジネスの潮流だと感じました。
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# by mikiogatawestberg | 2012-06-13 05:27 | ビジネス・Business

上杉隆氏・フランクフルト講演会、YouTube動画遂にアップ!

4月に開催された、上杉隆氏のドイツ巡回公演ツアーのフランクフルト講演会のビデオが、遂にYouTube動画にアップされました!講演会にいらっしゃれなかった方、もちろん、講演会を是非視聴してみたいと思っていた方々、ぜひぜひご覧下さい!そして、ドイツ、日本、世界中に住んでいるご家族やご友人・知人に、どんどんリンクを転送してくださいね!

下記、前半が主に上杉氏の講演、後半は参加者との質疑応答という感じで分かれています。全体で2時間強ですが、ぜひお時間と体力、気力の余地のある時にご視聴下さい。

上杉隆フランクフルト講演(2012/04/15)【1時間15分26秒】

上杉隆フランクフルト講演(質疑応答)2012/4/15【1時間07分45秒】

日々、川の流れの中で、時々流れに自然に身を任せながら、時々急流に反発しながら、時々川底の動植物をじっと観察しながら・・・

食事をつくったり、洗濯をしたりの日常生活、仕事、夢(白昼夢+夜みる夢+未来への夢)、過去への回想、読書(フィクション+ノンフィクション:今はちょうど桐野夏生さんという作家さんの作品を多く読んでいます)、ツイッター、友人、知人、仕事関係の人々とのリアルなコミュニケーション、子供たちと一緒に勉強したり、遊んだり、1人でジョギングしたり、お風呂の中で瞑想したり

・・・生活と人間関係、人生そのものの全方向から、一斉にほとばしるような思いと想い、現れては消えていく一瞬のひらめき、何百何千もの考えで、氾濫が起こりそうになりながら、「どうしよう・・・」と不安になり、どうにか抑えて一晩寝ると、次の日は、同じ川が、今度はあと数センチで干からびそうになっている完全水不足の川になっていて、「大変だ!」と思っていると、また水量がちょうど良い感じに落ち着いていて、穏やかな流れとなっていて、その脳に浮かぶ光景に、心身を癒されたり・・・・・

3.11以降、以前に比べて更に顕著にはなりましたが、「死ぬまでこの繰り返し」が人生なんだなあと、川の中で前に進むこと、時々外側から眺めてみることを、せいぜい目一杯楽しもう!---訳分かりませんが、最近はそんな感じです。

子供も私も大ファン、大尊敬、やなせたかしさんの、6月のごあいさつ。正義の味方、あんぱんまんもビックリな、大変な世界となってしまいました。。。
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息子と一緒に日本語(国語)の勉強をしていると、今日の教材内容のテーマは、「戦争(第2次世界大戦)」。
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「空しゅうけいほう」「ぼうくうごう」などの言葉の意味を説明するのですが、地面に穴を掘って、そこに隠れて、自分の身を守った・・・というイメージが、「戦争」という言葉は理解していても、やはり子供たちには想像が出来ないようです。そろそろ、年齢的にも戦争関連のお話や映画をみせても良い頃かなあと、その方法、説明の仕方を考えています。子供たちにどうやって人間の戦争について説明するのか・・・。そして私たちは、人間と人間が直接戦う戦争だけでなく、見えない敵「放射能」との戦争、共存についても、これから先、ずっと考え、伝え、学び、教育していかなくてはならない十字架を負ったのです。

これに対して、100%自信の持てる回答を持っている大人はいないのではないでしょうか?4号機が日本だけでなく世界にもたらしうる壊滅的な可能性、誰も分からない海洋汚染とそれがもたらす食物連鎖・生命存在への影響、もちろん放射能の人間の健康や命に与える影響・・・etc。自分は「100%自信がある」と言い切れる大人は、「原発の安全性に全責任を負う」と宣言した野田首相同様、逆に「責任を全く負うつもりはない」無責任の露呈をしていることになります。物理学を修めたメルケル首相は、原発は人類の手に余る技術で、責任を負うことが不可能だからと認め「責任を放棄」し、脱原発、となったのです。責任を取る、責任を取らない・・・これも一体何なのでしょうね。言葉は言霊ともいわれ、大きな力を持つ可能性がある分、私たちは美しく響く言葉の「詭弁性」、それを上手に操ることには才能を持っている権力者たちの放つ言葉には本当に注意しなくてはなりません。面倒くさい時代です。でも同時に、こんなに物事や言葉や命の根本に近づいて、真剣に考えて生きること、それこそ、表面的な経済成長や平和が続いた長い時間眠っていた、人間の持つ本来の力を呼び起こす、良いチャンスだともいえると思います。向き合うか、逃げるか、無視するか、、、、、人間が大きく2極化されてもいくでしょう。

話が逸れていきましたが、子供たちとはこの夏「火垂の墓」と「風の谷のナウシカ」を一緒に観たいなあと思っています。
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風の谷のナウシカは、私が生まれて初めて観た本格映画で、小学生の時、近所の公民館で観た時の衝撃を今でも忘れません。内容は難しすぎてよく分からないのに、全ての場面に心が惹き付けられ、そして心に焼き付けられた経験。その後何十回と繰り返し観て、つい最近もまた観ましたが(日本でもTV放映されましたよね!)、3.11以降、この映画の理解がぐんと深まってしまったという皮肉を味わっているのは、私だけではない筈です。日本は「風の谷のナウシカ」の世界になってしまったのです。改めて宮崎駿監督の予知力を含めた人間、アーチストとしての総合力に感嘆、畏敬の念を感じます。おぞましい大人も沢山いますが、こんな世界トップの天才も生み出す国が、日本なのですね。

長くなりましたが、今日の最後のトピック。お勧めの雑誌です。上杉隆氏の著書、番組、また上記のフランクフルト講演を観て頂いた方はもうお分かりと思いますが、今の日本の大きな問題の1つは(一番大きいといっても良いかもしれない)、「メディアの隠蔽体質とシステム」なのです。大きなメディアは大抵原子力村の傘下ですが、それでも、気骨ある小・中堅メディアも存在しています。これらをしっかり見つけて、読んで、買って応援していくこと、これらも立派な脱原発活動で、政治的なことです。新聞では、東京新聞、雑誌では今、180万部を誇る通販生活が、大注目され始めています。ウェブサイトのコンテンツだけでも、御用学者の代表格・山下俊一氏と福島のお母さん達の緊急座談会の記事が載っていたり、チェルノブイリで、長年実際に現地で医療支援に携わってきて、内部被爆の恐ろしさについて警鐘を鳴らし続けている菅谷昭氏の講演録ドイツ平和村の活動など、切り口や内容も素晴らしい充実ぶりです。
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皆さん、是非、早速チェックしてみてください。まだ希望はある!!!
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# by mikiogatawestberg | 2012-06-12 17:26 | 脱原発・No Nukes

IKEBANA

娘たちは、生まれて初めて、日本のIKEBANA(生け花)にもトライしました。ドイツにも、生け花協会(Ikebana-Bundesverband e.V)というのがあり、広く愛されているのです。

まずは、剣山、はさみなどの道具、葉、茎、枝、花などの素材を用意します。
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どこの長さで、切れ目を入れるかも、自分で判断。直感が大事♪
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慣れない形のはさみで、硬い枝を切るのには一苦労ですが、ぱちんっと上手に切れました。
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リードしてくれる、生け花協会のドイツ人のおばちゃん方と一緒に、ああでもない、こうでもない、と、バランスを考えます。ホリスティック思考とセンスが問われます♪
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出来上がり+ポーズ。中々の仕上がりです。
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次は次女の番。最初からクリーム色のバラが気に入り、「う~、いい香り!これを絶対使いたいっ!」という強い要望から、このバラを中心とした少し洋風なイメージをもってのスタート。
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輪をつくった葉で、円をつくります。長細い葉のどこに輪をつくるか、葉で作る円をどのように活けるか、空間感覚、バランス感覚のよさも問われるような・・・♪ 
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墨絵もそうですが、日本の芸術が中国や他の東アジア、また西洋と異なる点は、左右対称につくらないところが、大きな特徴。
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これは日本人、日本伝統文化のもつ「粋」や「自然との関わり、姿勢」に由来しているのかなあと個人的には思います。

ブースの横には、協会の人々の作品が並べられています。竹をモチーフに、沢山のクリエイティブな作品が陳列。
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素材や形式は日本(東洋)の生け花なのですが、作品全体が発されるのは、とても西洋(very west!)といった感じなのです。

私はいつも、西洋人のつくる東洋芸術、アジア人のつくる西洋芸術にとても惹かれます。どちらも、最低限のルールと基礎を押えた上で、作品の内側から滲み出てくる、その人自身の根幹をつくっている文化のエッセンス。東であれば西、西であれば東、意識的に対極の文化形式の中で表現されるほど、元々持っているエッセンス(前者であれば東、後者であれば西)が、より濃縮されて見え隠れするから不思議です。人間でいえば、異文化の中に浸かってはじめて、自国・祖国の文化で形作られている「自分のアイデンティティ」を強く意識する・・・といったところでしょうか。

それにしても生け花は、生活を彩るし、頭と感性と直感を養う練習にもなるしで、良いですね。娘たちもとても楽しんだようです。
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# by mikiogatawestberg | 2012-05-26 05:42 | 芸術・Art・Kunst

書画家・田中太山氏のパフォーマンス

書画家・田中太山氏の、フランクフルト郊外・見本市会場での書画パフォーマンスを、子供たちと楽しみました。

まずスタートのパフォーマンス。
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今日という日の「縁(エン・EN)」、ドイツでの開催、ドイツでの人々との出会い・・・「全ての“縁”」に感謝を込めた作品。
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「EN」という概念・考え方は、西洋にはない、日本独特のもの。書画と共に、日本的なメンタリティー、文化背景も一緒に伝達している訳です。

次の作品は・・・?!
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観客は、注目して、一筆一筆を目で追っていきます。
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同じ列の席に座った息子が、私に、得意げに言ってきた一言。

「ママー!今の“日”の書き順、間違ってたよーーー!!」

「ああ、それはねえ、学校の国語の授業ではなくて“書画”というアートだから良いのよ。太山氏は、間違えたのではなく、意識的に、順番を違えて書いたのよ」

・・・と説明したものの、いつも日本語学習で、漢字の書き順についてガミガミうるさく言っている母の身としては、説得力に欠けるというか、矛盾してるというか、、、。息子は9歳なので、このアートと日本語と書き順についての背景を100%理解できるには少し早いかなあと思ったのですが、一応彼なりに理解できたようです。それでも、いつも自分が指摘されているところを、逆に誰かに指摘する、それも舞台で大勢の前でパフォーマンスをしている人のことを・・・というのは、ちょっと気分が良かったのかもしれません。目が輝いていて、「ぼく、間違いに気付いたよ!」と嬉しそうでした(苦笑)。

完成したのは「日本」。陽(日)がはじめに出ずる国(元・本)というライジングサン(Rising Sun)が、日本国の漢字の意味。多くのドイツ人が憧れを頂く、ネーミングで、マーケティング的にも上手なアプローチ、と感心。
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最後は即興的に観客と共同でつくる、参加型パフォーマンス。すぐに挙手して選ばれたラッキーガールは、うちの長女でした。

筆を持って、好きな場所に、好きな形を描きます。
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右上に円(EN!)を描いた長女に続き、太山氏が仕上げていきます。
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出来上がった作品は、長女のドイツ語名レア(礼愛)。キュート♪気に入りました!
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「右上のまん丸からの展開は、中々難しかったです」

との、太山氏の感想でした。
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# by mikiogatawestberg | 2012-05-25 20:23 | 芸術・Art・Kunst

無人地帯~NIPPON CONNECTION~フランクフルト日本映画祭

5月2~週末日曜日の6日まで、毎年大人気の日本映画祭NIPPON CONNECTIONが、フランクフルトで開催中です。
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沢山の興味深い映画、日本食の屋台も出ていて、週末にはキッズプログラムも用意されているそうです。時間の都合がつく方は、ぜひ足をお運び下さい。

私は昨日の夕方、友人と早速行ってきました。会場は、フランクフルトのゲーテ大学の構内。
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日本の10代後半から20代前半の大学生のように若くはないドイツの大学生たち(平均20~35歳くらいの間)ですが、キャンパスの雰囲気は、やはり万国共通のものが・・・。
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○○年前の学園祭をふと思い出すような、ちょっと懐かしいような、失われた時をふと思い出し、郷愁を誘う光景。
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ここに屋台からの匂いが漂ってくると・・・もう、完全時空を超えてしまいますね(苦笑)。

まずは屋台で腹ごしらえ。
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夕飯を摂らずに来てしまったため・・・久しぶりの美味しい日本のご飯を食べだすと、止まらない・・・結局、ご飯からおかず、うどんまで平らげ、キリンビールまで飲んでしまいました。

今日の目的の映画が始まる前、少し時間があったので、ゲーテ大学の日本学(Japanologie)の学生による「福島の原発事故」についてのプレゼンテーションに参加。

福島の原発のテクニカルな面の研究&発表をした男子学生もいれば・・・
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次に発表した女子学生は、日本の哲学者・梅原猛と原発事故についての考察、研究を発表。
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梅原氏が御用学者として、3.11後の日本で、政府や産業界においてどのような影響力を及ぼしているか?について、戦後の日本の歴史と梅原氏との関わり、歩みにまで遡り説明。ちなみに、「御用学者(goyo gakusha)」という言葉は、ドイツ語にピッタリ相応する言葉がないため、彼女は文章で「goyo gakusha」の定義をし、それを先に聴衆に説明していました。
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つまり、mottainaiとか、shikataganaiとか、kaizenとか、そういう日本語と同類で、日本特有の事象から生まれた言葉、ということです。

プレゼンテーションの後は、メイン目的の映画「無人地帯 NOMAN'S ZONE」を鑑賞。
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Toshi Fujiwara監督も、日本から会場にいらしていました。
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原発で避難地域となった福島の人々のドキュメンタリー映画です。美しい自然と、対照的に津波で変わり果ててしまったふるさとの風景、福島の人々の生の声、インタビューがメインのシンプルで胸を打つ映画。ぜひ観てください。

映画上映後は、監督とのQ&Aもあり、映画製作の裏話も沢山聞くことが出来ました。この映画は、フランスとの共同制作なのですが、最初はナレーション(英語)を仏の有名女優のジュリエット・ビノシュにお願いするはずだったのが、結局現実にならず、他の方になったこと。でも結果的に、この方のナレーションは、とても力強く、心に響くものだったのですが、その理由は、彼女自身、生粋のフランス人ではなく、元々祖国を追われ、フランスに亡命したという背景を持っていて、今移住を余儀なくされている福島の人々の気持ちが、自分の体験と重なり、深く理解できる、ということがありました。これに関してFujiwara監督は、「日本人の殆どが、亡命、移民、という経験を今までに持ったことがないため、日本にいる日本人が、福島の人の気持ちを、本当の意味で理解してあげることができない。それが今の日本の問題だ」と。・・・なるほど。映画製作の資金調達、国際的な配給先などの面でフランスと組んだのかなあとも思っていましたが、敢えて福島の問題について、外国とタグを組んで映画製作する意味の側面も、なんとなく分かった気がします。

週末まで、他にも観たい映画、参加したいプログラムが一杯。上手く時間をつくって、また行きたいと思います。
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# by mikiogatawestberg | 2012-05-04 18:33 | 映画・Film・Filme

女性のちから

今日5月2日は、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に抗議するため、もうすぐ90歳になる作家の瀬戸内寂聴さん、81歳の作家の沢地久枝さん、73歳のルポライターの鎌田慧さんらの、強く、美しく、たくましい女性たちが、東京・霞が関の経済産業省前で座り込み、ハンガーストライキに加わったというニュースが、一番目と心に焼きつきました。

瀬戸内寂聴さんは「90年生きてきて今ほど悪い日本はない。このままでは死ぬに死にきれない」とおっしゃっていたそうです。そして、集まってきた大手メディアの記者たちにも「どうして本当のことを報道できないのか。まるで、大本営発表を垂れ流した戦時下と同じではないか」と叱咤したそうです。NHKのニュースにも今日の模様は、取り上げられていました。これによると、寂聴さんは、「何を考えているのかと思った。これまでにないくらい日本の状態は悪くなっている。私のようなおばあちゃんが訴えることで、多くの人に関心を持ってもらいたい」と話していたとのこと。70歳、80歳、90歳の女性を立たせるばかりでなく、若い人たちが、本当に日本の今置かれている現状の危機に気付き、声を出し、行動していくなど、本腰をあげる時は、本当に今しかない、今を逃したらこの先はない、と思います。

先日も話したように、実際に今日本で起こっている原発、放射能の本質問題が大きなメディアで無視され、除去され、代わりに3.11以前とまるで変らないと錯覚を及ぼすような、低レベルでどうでもよいような番組が依然と流れ続けているのは、政府、東電、マスコミ、産業界を総支配する日本の原子力村、それをサポートする世界に広がる原子力ネットワークの存在があります。

・・・・・こう説明しても、具体的にやはりイメージが湧きにくいと思うので、本気で知ってみたい、と思う方は、ぜひ下記のZDFの3種の動画を、順にご覧になって行ってみて下さい。全て日本語字幕がついていますが、内容的には背景の知識が乏しいと、少し難しい可能性もありますので、長い番組ではないので、「ああ、こういうことだったんだ」と、自分自身で腑に落ちない部分がすと~んと理解できるまで、ぜひ繰り返して観てみてください。そして、ご自分が理解できたら、ぜひ、大切なご家族、ご友人、知人の方にも、教えてあげて下さい。

ご覧になる上でのポイントを、先にいくつかお知らせします。まずは、今や脱原発で、オーラはキラキラ、賞賛と敬意を払われている稀な政治家のドイツのメルケル首相ですが、なあんと、数年前までは「原発は、絶対必要、安全である!」と国会で力説している姿が出てきます。皆さん、ビックリされると思います。他にも、政府、産業界など、色々な人が出てきますが、今日本で起こっていることと、ほぼ同様のことがドイツで数年前まで起こっていたことが、分かると思います。日独を比較しながら、観ていってみてください。そして結局最終的に、日独の決定的な違いは、「ドイツのメディアは、この原子力村の構造に取り込まれていなかったこと」にあります。前にもお伝えしたとおり、厳しくドイツでの原子力村の存在を何年も、ひるまず、諦めず、しつこく追及していたのは、この番組を制作したドイツの国営放送ZDFです。そして、このような番組を観た(=真実を知った)ドイツ国民と、そのからくりをメディアを通して知らされたことのない、情報隠蔽され続けていた(震災後1年以上経った今でも!)日本国民では、「脱原発」についての意識や姿勢が大きく変って来てしまうのは、当然といえば当然でしょう。それほど、大きなメディアの力というのは、どこの国もものすごいものなのです。全て、根本の原因は閉鎖された「メディア」、といって良いほど、日本のメディアの毒され方は、致命的です。先に長々と書いてしまいましたが、最後にもう1点。全て観て頂いた後、戦争の原爆の延長線上で、戦後世界中にネットワークを広げた原子力は、ドイツやヨーロッパだけではなく、今までの人類の歴史で起こってきた数々の革命と同じで、今、福島の事故を契機に、世界中で、後戻り出来ない歴史的な動きとなっています。その「歴史の必然」を、動画から感じると思います。この流れに自ら逆らっていくような今の日本政府がとっている行動は、破滅への道だということが分かると思います。これは絶対に阻止しなければならないし、そして今ならまだ、間に合います。

ドイツ国営ZDF放送:
【福島の嘘 約30分 日本語字幕付】

【大いなるこけおどし・・・原発政策の間違い 約12分30秒 日本語字幕】

【放射能ハンター 約30分 日本語字幕+日本語訳全文付き】

です。

ちょっと視点が変わりますが、ニューヨーク生まれで、現在62歳で、美しさにますます磨きがかかっている、私の大好きな米女優、シガニー・ウィーバーは、やはりフランクフルトルントシャウ新聞のインタビューで、
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「ich bewundere Ihre Kanzlerin/私は、貴方(ドイツ)の首相を崇拝する」

各国が手本とすべき、素晴らしい女性首相であると、賞賛しています。

よく、原発や放射能問題については、専門家以外口出しすべきでない、素人が色々と言うべきではない・・・という人がいますが、本来はその通りだと思います・・・というか、その通りであって欲しかった。。。ですが、残念ながら現実は、その原子力ネットワーク下の御用学者をはじめ「専門家」という方たち、また、どんな状況でも真実を追い求めるのが本来あるべき姿である「ジャーナリズム」が、機能しない、歪められてしまっている、という状況。そこで仕方なく、分野が全く異なっても、いわゆる普通の人たちが、声を上げ始めているのです。そして、注目すべきは、「脱原発は、そんな私たちのような普通の市民の連帯によってのみ実現可能である」という事実。

大切なのは、常に、人生において、自分、他人に正直であれるか?ということ。オープンに構え、生涯学び続け、常に自己改革し続けられるか?という、精神の本当の強さが求められているのです。

自分の間違いを認めると、自分の立場が揺るがされてしまうのではないか?そんな恐怖を持ち、自分達だけの既得権益を守ることのみに必死になっている似非エリートたちが、今、国のトップポジションにいる訳ですが、彼らは、強いのではなく、自分に本当は自信がなく、いつも不安で一杯なのです。

本当に、素の自分に自信を持っている人、今までまっすぐ生きてきた人、そして本物の実力者であれば、自分が間違っていたということを、それに気づいた時に即認めて、すばやく方向転換できるのです。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥・・・・・というのにも似ている。例えば、世界の小澤征爾氏も「原発はずっとクリーンなエネルギーだと思っていた。違ったんだね」と、あっさり自分が長い間間違った知識と見解を持っていたことを告白しています。上記、メルケル首相も然り。スタートから、シガニーウィーバーに、崇拝されるような女性だったわけではありません。その芽や可能性は持っていたわけですが、その都度、自分を試される試練において、正しい方向を自分自身で選択してきた結果ということでしょう。この先も、もっともっと難題が、彼女に課せられていくと思います。(彼女であれば、乗り越え、ますますパワーアップしていくと思いたいですが!)菅直人元首相も、気付きを得たようです。遅いですし、私は個人的に怒りはおさまっていませんが。。。でも、もっと早く気付けばよかった、今までどうして気付かなかったんだろう、、、そんなことも思いがちで、悔しくなりますが、「気づいた時」の今が、これからの未来では「一番早い時」である訳で、怒りや哀しみ、葛藤でぐたぐたしているうちに、刻々と時間は容赦なく過ぎていきます。

じっくり自分の頭で考え、行動していきましょう!出来ることは、何処にいても、何をしていても、たっくさんあります。

例えば、さよなら原発1000万人アクション、もう署名されましたか?来る5月5日「原発ゼロの日」には、東京・芝公園でもう原発の再稼働はさせないことを確認し合う集会が開催されます。東京でなくても、日本全国、お住まいの地域で、デモや地方自治体などに、質問や抗議電話をしたりも可能です。

経産省前のハンストは、5月5日まで続くそうです。
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# by mikiogatawestberg | 2012-05-02 23:57 | 脱原発・No Nukes

欧州のロストジェネレーションのメイデイ

5月1日、もう“メイデイ”という言い方、響きは、世界的にもちょっと現実と合っていない感じがしますが、もちろんヨーロッパも祝日で、各地でデモがありました。

こちら↓は、フランクルントシャウの記事。
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Die abgehaengte Generation(=Lost Generation)というタイトルで、ヨーロッパの若者の失業率の深刻さについて指摘しています。若年層の失業率がどんどん高くなって来ている背景の中、「メイデイは、私たち(若者)にとって、もはや何の意味も持たない。なぜなら、仕事を得るチャンスさえない状況にあるから」・・・と、せっかくの若さやエネルギー、長く持て余したやる気が、もどかしい怒りへと変化してきてしまっています。

先日も、金融危機の煽りを受けているスペインの若者の失業率が50%、という噂を聞いたばかりでしたが、こちら↓
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の若年失業率(15~24歳、2011年12月現在)を見ると、やはり本当に49,3%となっています。同じく厳しいと言われているイタリアも30%超え、フランスの22,6%も、見逃せない。

また、イメージとしては発展途上である旧東欧諸国、例えば、チェコ、スロベニアなどは、それぞれ18,4%、16,4%と、ドイツの8,3%には敵いませんが、欧州の中ではかなり優秀な国に入っています↓。
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対して、EU金融危機の発祥と言われるギリシャは50%を超えていて、福祉国のスウェーデンの23%も見逃せない数字です。ポーランド、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリアは、30%を切り、微妙な数字です。

・・・・・本当にこれから世界はどうなってしまうのだろう、、、一見豊かな国でも、人(特に未来を担う若者)にお金やチャンスが廻っていかないシステムになっているというのは、これから真っ先にメスを入れて、構造改革していかなければならないと思います。とっても、複雑で難しい課題ですが。
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# by mikiogatawestberg | 2012-05-01 23:19 | 経済・Economy

“叫び”のムンク ~2人の人間、孤独の魂~

ずっと行きたかったSchirn Kunsthalle Frankfurtのムンク展に行ってきました。
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日本ではムンクと言えば「叫び」ですが、今回のブログタイトルは、敢えて逆の「“叫び”のムンク」、としてみました。世界的な画家の展覧会をする際は、ただ世界中に散らばっているその画家の作品の有名なものや数だけを集めてくるのではなく、今まで当てた事のなかった角度から、その画家や作品について、スポットライトを当てていく・・・というアプローチがヨーロッパの美術館の魅力、美術プロデューサーの腕とセンスの見せ所であり、またそうすることで、既に美術、芸術慣れしているヨーロッパの訪問者を呼び込み、満足させることが出来ます。

今回のムンクは、「Der moderne Blick(モダンな視点で見たムンク)」がテーマ。ちなみに“叫び”はありませんでしたが、とても興味深い作品ばかりでした。

ムンクの作品には、幾つかお気に入りというか、いつも繰り返されるテーマ(彼のトラウマ?!)というのがあります。同じテーマ、例えば「病気の子供」や「橋の上の女性たち」とか等のテーマで、色彩や構成などが異なった色々なバージョンが、平均1テーマにつき、2~5バージョンくらいあるのです。

私の今回の一番のお気に入り。タイトルは、「Zwei Menschen Die Einsamen(2人の人間、孤独の魂)」

こちら↓が、1905年に描かれたバージョン。
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こちら↓は、1933~35年に描かれたバージョン。
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同じ男女で、立ち位置は変っているけれど、二人の距離感は30年たった後もほぼ同じ、そして、二人は見つめ合っていない(しかも前を見ているけれど、同じところを見ている訳ではなさそう)・・・そんなところに心を動かされました。

キスの2バージョン。どちらが好みですか?!
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「Die weinende Frau(泣く女)」も彼のお気に入りテーマで、幾つものバージョンがあります。嫌な男だ!
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ノルウェー人のムンクが生きた19世紀後半~20世紀前半のヨーロッパは、パリやベルリンに芸術の中心があり、またX-rayやカメラなど技術の開発と急な発展があり、芸術もそれらから影響を大きく受け始めた時代。映画も大好きで、ムンクは足げに映画館に通っていたとのこと。また、カメラの魅力にもとり付かれ、お気に入りのコダックカメラを手に入れてからは、セルフポートレートを生涯取り続けます。その数がとにかくおびただしい。自分の顔ばっかり、色んな角度から何枚も撮っていて、眺めて飾っているなんて・・・
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確かに、ダンディな感じで美男子ですが、自意識過剰だったのですね。現代に生まれていたら、「今日のファッションはこれ!」とか自分の写真ばかり載せる自己顕示欲の強いブロガーになっていたのではないでしょうか?!

「芸術家は自分への執着が人一倍激しいからこそ、そこからの解放を求めるプロセスの中で、苦しみが昇華され、作品が生まれる」

・・・とは、私の芸術に関する考えですが、あまりにも強い自我執着(この強さが才能と比例しているのかもしれませんが)に、自らがやられてしまうことも・・・。

ムンクもやはり、多くの芸術家同様、晩年はうつ症状などで、入退院を繰り返します。

それでも、最後まで「自分」に向かい続け、老いた自分自身も、そのまま描き出しました。
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メッセージの「Write you life」
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は、「Live your life」

とも、聞こえます。

2012年5月3日【追記】偶然にも、今日、時事ドットコムでこんなニュースが!フランクフルトムンク展に不在であった作品「叫び」は、ニューヨークでオークション中だったんですね!・・・7人の入札者間での激しい競り合いで、たった12分で絵画の史上最高落札額「96億円」だったそうです。ヒョエー!!!絵画の価値って一体?お金って一体?人間て一体?色々考えてしまいます。
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# by mikiogatawestberg | 2012-04-30 20:49 | 芸術・Art・Kunst

上杉隆氏のドイツ滞在&今日はチェルノブイリ事故から26年

色々なことが起こり、色々なところに行き、色々な人に出会い、色々なことを考えているうちに、しばらくブログのアップが出来ませんでした。3.11以降、日々、人生観、世界観を少しずつ変えながら(現実がすっかり変わり、自動的に変った部分と、意識的に変えざるを得ない、変えよう、変らないと!と、努力した部分両方ある気がします)生活してきましたが、ここ1ヶ月くらいの間に、また大きく、心にも、物事への見方にも変化が起きた気がします。

まず、ブログでも告知させて頂いていた上杉隆氏のドイツ巡回講演は、大成功。
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上杉氏からは、彼の発する情報、メッセージはもちろん、彼自身の生き方、職業人としての高潔さと、全身全霊をかけた現在の活動、そして、ギリギリのところで頑張っていらっしゃるのに、どんな時にもユーモアと軽快さを忘れない姿。カッコいい本物の男、というのが印象。
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ドイツ人の聴衆も、日本人の聴衆も、彼のその全体像に大きく魅了され、ドイツの新聞、ラジオなど沢山のメディアにも取り上げられ、今、ドイツ社会でも大きな波紋を呼び始めています。種は蒔かれたという感じ。これからどんな芽が出て、新しい流れが出来ていくのか、とても楽しみです。

一方で、私も元々は小さい頃からずっとジャーナリストになるのが夢で、でもその夢は日本では叶わなかったのですが、上杉氏のような本物のジャーナリストが、自らを元ジャーナリスト(ex-Journalist)と名乗らなくてはならないような日本のメディアの実体について(元ジャーナリストとなる・・・これは彼自身の意思であった訳ですが)、前から分かってはいたものの、それでももう一度落胆をせざるを得ない思いがありました。いずれにせよ、上杉氏の今回のドイツ訪問を機会に、停滞気味だったドイツ人の福島に関する関心・意識がまた高まり、より大きな国民、団体、国レベルの活動を活気付け、結びつけ、その大きなダイナミズムと動きが、何倍、何百倍・・・ものポジティブなものとなって日本に還っていき、日本人、日本社会に大きな刺激、ヒント、助けとなり、そしてそこにまた新しい何か、変化が生まれ、それがまた、今度は日本からドイツへ、世界へ広がっていく、そんな世界の好循環が生まれたらと、夢が膨らみます!(かなりドリーマーですが、おゆるしを)

上杉氏の今回のドイツ講演、ドイツでのインタビューなど、ドイツメディアでの記事が、こちらのブログで全て日本語で拝読することが出来ます。素晴らしい仕事をしてくださったことに大感謝。ドイツ語だけに限らず、今ほど、世界各国でされている日本、原発、福島に関する報道を日本語訳して伝えるほど、緊急を要し、意味のある仕事はないのではないでしょうか?日本の大きなメディアでは決して語られることのない衝撃内容ですが、勇気を持って今、日本人、日本が直面している真実を知りたい方は、是非お読みになり、ご家族、友人、知人に広げていってください。ドイツ語バージョンのオリジナルも見れるようになっていますので、ドイツ人の配偶者、家族のいる方等にも、お勧めです。ちなみに、SWRラジオ放送のHPでは、上杉氏のインタビューが生声で聴けます(スタートから15分前後から上杉氏のインタビューが始まります)

ドイツでは、3.11の震災後、日本人の落ち着きや配慮に対する賞賛が起こりましたが、その一方で、その後、原発事故に関する大事な情報を開示しない政府、東電の対応、特に汚染水を、国際社会に予告なしに海へ流してしまったことがあってからは、日本政府と東電(日本人にではありません)に対する、猜疑心、不信感が募ってきていた状況でした。ドイツ人はもっと知りたいのに、海外特派員やフリーランス記者の自由な取材活動と報道を妨げる日本の記者クラブという存在もあり、ドイツでさえ、昨年後半にかけては、だんだんと福島のことがメディアから語れなくなってしまってきていたのです。そこへ、今年になって、ドイツ国営放送のヨハネス・ハーノ記者という素晴らしい記者が、正義感とジャーナリスト魂から立ち上がり、自ら指揮を執った特別番組「ドイツZDF フクシマのうそ」がドイツで放映され、ドイツ人の福島への関心が一気に再燃すると共に、福島の原発事故は収束どころか、最悪な状態で今も進行していること、そして日本政府、東電などの産業界、メディアの信じがたい悪の構造が、全て露となり、大きな波紋を呼びました。番組を視聴していただくと分かりますが、日本人としては、本当に悲しく、恥じらうべき衝撃事実ですが、こんな社会をつくってしまい、支えてきたのも、私たち日本人です。厳しく重い現実ですが、これに向き合わない限り、日本の未来はない、というところまで来ています。

・・・長くなりましたが、是非観て下さい!ということです。ちなみにZDF放送は、ドイツの国営放送で、日本のNHKに相当します。どうして、私たちの国日本、福島のことの番組が、日本の国営放送のNHKでなく、ドイツの国営放送で流されなければならないのか?・・・そうやって疑問を持ち、考えを進めていくだけでも、普通に生活しているだけでは決して見えてこない、日本社会の裏構造が少しずつ見えるようになってきます。疑問を持ったら、とことん自分で調べたりして、頭と心のトレーニングをしていくことが、これからの日本、世界で生き抜くには必須になってくることは確かです。

今回、フランクフルトの前、ベルリンでの講演に関しては、既に詳細をアップされたフリージャーナリスト梶村氏のブログがあります。こちらも大感謝!のお仕事です。

今日、4月26日は、チェルノブイリ事故から26年という特別の日。日本では、今日の日をどう捉え方は、人によって、天と地の開きがあるのではないかと思います。

そして来たるこどもの日、2012年5月5日は、日本の54基の原発が全て止まる特別な日です。一瞬安心しそうになりますが、こちらは残念ながら、政府の目くらまし的パフォーマンス要素が強く、実際に枝野経産大臣も「一瞬停止するだけ」と明言していますし、今、野田内閣は、地方自治体、国民の再稼動反対の声を完全無視して、再稼動に向けて強行している状態です。日本は民主主義国ではない・・・涙が出る悲しい、空しい、まだ信じたくない現実ですが、諦めずに行動していくこと、5月5日以降の私たち皆の動きが、今後の日本の運命、世界の運命を導いていきます。一人ひとりの力は微力すぎて、自分が動いたって・・・と思いがちで、私もあまりの無力感、非力感に打ちひしがれそうになることもしょっちゅうですが、大きな海も一滴の水がなければ存在しないように、私たち小さな人間は、何処にいようが、何をしていようが、どんな立場にいようが、男であろうと女であろうと、何人で何歳であろうと、一滴(ひとり)で、皆同じように大事な存在なのです。もっと自分の力に、自信を持ってよい。そして子供がいる方は、そんな親の考え、行動する後ろ姿を子供たちに見せていくことが責任だと思います。

・・・・・ということで、まず、ママたちは是非、こちらの鯉のぼりキャンペーンで、お子様と一緒に緑の鯉のぼりをつくって、世界中の空に泳がせましょう♪
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# by mikiogatawestberg | 2012-04-26 18:39 | 脱原発・No Nukes