ヒルデガルド「シリアル」+ヒルデガルド「Vision」

オーガニックが確実に定着してきているのは、随分前から実感してきていますが、とうとう“メインストリーム”入りを確信することになった、オーガニックスーパーでの今日の発見!↓
c0156907_2341035.jpg

ヨーロッパのハーブ、オーガニックの世界とも歴史的にとても深い関係を持っている、中世の修道女ヒルデガルド・フォン・ビンゲン長く閉鎖・禁欲的な中世の時代に、既に人間を全体として見ていた、ホリスティック療法・ヒーリングのパイオニアでもあります。沢山の薬草調合や健康食のレシピを発見した実在した伝説の人物としても知られていますが、最近特にヨーロッパで注目を集め始めていて、彼女のオリジナルレシピを再現して作った、スープやハーブティー、シリアルを新製品として出すオーガニックブランドが増加中です。

そして、私の目を引いたのは、このシリアルのパッケージ右下についていた、映画の広告と懸賞を兼ねた小さなおまけメモ。
c0156907_4481974.jpg

c0156907_4483824.jpg

「ヴィジョン」という題で、ヒルデガルド・フォン・ビンゲンが正に主人公の映画が今月24日からドイツで公開するそうなのです!そして、このマーケティング、食物などの製品と同テーマ、或いは類似・結びつきのあるテーマのエンターテイメント製品(多くは映画など)を結びつける手法は「クロスマーケティング」といって、私も以前にこれについてブログで書きましたが、この手法は、いわゆるビックで従来的な、国際的企業(例えばコカコーラとか、マクドナルド、ハリウッド映画とか・・・)な企業が主流のイメージで、「オーガニックの世界も、この手法を利用すれば、もっと売り上げが伸びるのになあ・・・」と当時思いはしたのですが、世界的な大企業に比べると、商業的な野心やアグレッシブさに欠け、マイペースなオーガニック(特にドイツオーガニックブランド)は、きっとしないだろうなあ??・・・するとしても、「オーガニック食品メーカーと、一体どんな種類の映画などのエンターテインメント企業が結びつくのだろう???」と、いまいち具体的なイメージが沸かなかったのです。

ということで、今回、ヒルデガルドのシリアルと、ヒルデガルドの映画のコンビネーションを見て、「ついに・・・来た!」と思ったのでした。

どんどん新しい面白いオーガニック企業や製品が登場してきて、オーガニックの世界が活気付いている中、年々競争が激しくなってきていることは確か。「Allos」というこのシリアルのブランドは、今まで、製品からしてどちらかというと地味目で、クオリティー一遍のブランドというイメージでしたが、そんなクラシックなドイツのオーガニックブランドでさえも(だからこそ?!)、本格的に商業主義化の段階に来ているということでしょう。

あともう一つの背景として、オーガニック製品の興隆に伴って、社会一般の人々のオーガニック、自然療法への関心が更に高まってきていることもあると思います。だから、伝説のハーブ・自然療法家である中世のヒルデガルド・フォン・ビンゲンが、ここへ来て再注目を集めはじめ、採算が取れると見込まれるほど、興味を持つ層が増えているからこそ、映画まで登場し、「実際のヒルデガルドレシピのオーガニック製品・ブランドとのクロスマーケティング・コラボ」という展開に自然に繋がったのだと思います。
類似路線で考えると、このまま世界的に、オーガニックや人智学への人々の関心が益々深まっていけば、例えば、「ルドルフ・シュタイナーの生涯」というシュタイナーの伝記的な映画が制作・公開され、シュタイナー哲学が元になって生まれたオーガニックコスメブランドの「ヴェレダ」や「ドクターハウシュカ」化粧品に、シュタイナー映画の広告&懸賞がついてくる・・・ということも、これから近い将来、あるかもしれません。ひとつの産業が成長・発展する時というのは、その産業と関係を持つ別の物事や産業が同時に刺激され、それらを蜘蛛の巣の様にネットワーク化していくと、全体としてすごい勢いや波になっていくのかもしれない・・・とも感じます。「放って置いても、ゆっくりと進んでいくような自然の社会現象や原理に、ガソリンを注いで最速化させていく」というのが、人間の考え出したクロスマーケティングの凄みかもしれません。

・・・私もとっても気になっているヒルデガルド・フォン・ビンゲンという、中世の只者ではない女性。彼女の本は実は何冊か読んだことはありますが、ゲーテやシュタイナーと同様、一生をかけて大事に読み、理解を深めていく類の深遠な内容です。長い道のりですが、これからオーガニックと連動させて、本格的に研究していきたいと思っています。とりあえず映画・「ヴィジョン」は、絶対観に行かなくては!・・・そういえば、まだ「ココシャネル」も観に行ってない、あと、マルティン・ルター(宗教改革の人物)展もまだ行ってない!!!この3つは、9・10月中に絶対、実現させたいです。何だか、本当にじっくりと、本物を吸収し、知識や知恵を深めていきたい気持ちになってきました。芸術の秋の持つ「吸収力」や「求心力」のパワーってスゴイですね。でも同時に、食欲も、確実に「吸収力」と「求心力」を深めてきてるような・・・。
[PR]
by mikiogatawestberg | 2009-09-22 04:53 | ビジネス・Business
<< 瓶モノ 秋の行事&習い事 >>