最強のチームのつくり方~なでしこジャパン~
世界の頂点に立ったなでしこジャパンに、一週間経った今でも感動で恍惚としていて、今回のことから私が学んだ沢山の素敵なことをまとめてブログに書こう・・・と、資料を集め、考えをまとめようとしていたら、ちょうど忙しさも重なってしまって、なんとなくタイミングを逃してしまったなあ・・・と思っていたところ、今日日経ビジネスで、大変お勧めの記事をみつけました!正に私が感じていたことが、全然もっと整然と、素晴らしくまとまとまっていて、一読の価値ありです。タイトルは→「感動だけではもったいない、なでしこジャパンに学ぶ5つのこと」・・・これからのビジネスで成功するために、最強チームをつくりたいと思っている人は必読だと思います。(最近、今後のメンター、行き先について不安や不透明感を感じてた私に、他のどのビジネス書よりも、沢山のヒントと元気を与えてくれました!)
日本も連日、なでしこフィーバーで、団体への授与は過去にないという、国民栄誉賞も検討されているとのこと。すごい!報道も既に沢山あると思うので、ここでは、ドイツから見たなでしこについての記述にしたいと思います。 まずは、準々決勝で開催国ドイツを破ったなでしこジャパンの日本女性について、ドイツでは、二言、 「Selbbewusst(自信たっぷり) + mutig(勇気溢れる)」 と、絶賛でした。しかもこの、「笑顔とひたむきさと粘り強さと、そしてまだ残る、欧米国にはない、得体のない“分からなさ”と“つかめなさ”」が絶妙にミックスした彼女たちの出で立ちは、ドイツ、スウェーデン、そして最後のUSAという強豪を目の前にしたスタートから、勝利のあとまで、状況に左右されずに、ずっと変わることがなく、そこにいつも、在り続けていた」・・・欧米には男性の2メートル後ろをそそくさと伏し目がちに歩く日本女性のイメージは、既に、ドイツの一般大衆からも遂に雲散霧消(?!)した感じでしょうか。 ドイツのDuisburgで活躍中の安藤選手、Potsdamで活躍で、決勝戦では、ドイツ人の実況中継コメンテーターに、Japanerin(ヤパーナリン・日本女性)といわれるより先に、Potsdamarin(ドイツのポツダムチーム女性)と、自慢げに紹介されていた長里選手も、ドイツ在住としてはとっても気になりますが、、、 私が今回強烈に色々な意味で目を奪われたのは、世代が一番近く(!)、最優秀賞に輝いた沢選手です。 沢選手については、今色々ストーリーが出て来ていますが、18年間も孤独に地道に闘って、遂に王冠に輝いたこと、アメリカ留学で、挫折を経験したり、現地の人と結婚直前までいったけれど、結局サッカーの夢を追ったことなど、ハラハラのストーリーで、ゲームに匹敵するくらい、面白くて、学ぶことが一杯なのです。インタビューでの答え方も、とっても落ち着いていて、淡々とクールでいながら、同時にものすごい秘めた情熱を持っている。かっこよすぎ!・・・でも私が一番気に入ったエピソードは、こんなに完璧な沢選手は、実はPKが苦手で、監督に正直にそれを話したところ、「同点ゴールでチームを救ってくれたから、OK!」ということで、PKの順番は10番目になり、それに対してチームのメンバーが「沢さん、ずるい~」といっていた・・・という、あの、切迫したPK直前での、このチームの、信じられないくらいゆったりした信頼で結ばれた、和やかともいえるムード。 ・・・「自分の弱みを素直に話すことが出来、それを、笑顔でジョーク交じりに、答え、受け止めてくれる環境、人、チームを持つ」・・・これこそ、これからの時代の成功するリーダーモデルだと思うのです。今、ドイツでは、Web2.0に習って、リーダーシップ2.0とか、3.0とか、新時代のリーダー像が盛んに議論されてるのですが、私は、リーダーシップ3.0に、なでしこジャパンを、正に模範例として挙げたい気分で一杯です。・・・というか、聞かれたら、今後そのように答え、説明すると思います。「ドイツもいい線いってると思うのだけどね・・・欠けてるのは、笑顔とeasy goingさかな~ふふふっ」な~んて・・・。・・・あと、こちらの記事も、とてもお勧めです。なでしこジャパンの選手の90%がプロの選手ではなく、パートタイム選手だったり、昼間は工場などで働き、夜にトレーニングをしているなどの、話。ああ、ドイツ人に聞かせたい・・。 震災後に、政府、東電によって、日本の国際性のなさ、グローバルな力のなさが、世界に大きく明るみになってしまいましたが、今まで陽の目を見ることがなかった日本のなでしこ女子サッカーチームは、日本が決して国際性がなく、グローバルに生き抜く力がないどころか、実は、「ヨーロッパやアメリカも達成していず、今、やっと“気付き”というレベルである、新時代のグローバル人材像の条件を、既に悠々クリアしている」・・・という、ものすごい実力を、世界に対して堂々と披露した訳です。本当にうれしくて、誇りです! 観戦席には、メルケル首相(中央:ピンクの上着)、上部中央にはドイツチームのシルビア・ナイド監督(ブロンドショートカット)も。 シルビア・ナイド監督は、完全日本チームを応援していた・・・という雰囲気で、なでしこが1点目の同点ゴールを決めた時から、ガッツポーズで喜んでました(隣に座った選手達も同様)。 ドイツでの今回の女子ワールドカップの締めくくりも、 「政治、経済、色々な観点で、このドイツ開催のワールドカップは、大きな起点、ターニングポイントとなった」 と評価、心配されていた企業や地方公共団体からの投資リターンも、ドイツチームが準々決勝で敗退していたものの、結局プラス(+)で、成功での幕閉となったということです。 いよいよ、女子の世界が幕開け!・・・という感じですね。女子パワー、凄しです♪
by mikiogatawestberg
| 2011-07-25 21:10
| ビジネス・Business
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