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オーダーメイドの子供用食器

お寿司の形をしたUSBメモリーなど、ヒット商品で有名なソリッドアライアンスの河原邦博社長が名づけられたという「ニッチ・マス」という市場。その名のとおり、「ニッチな商品のだけれど、購買層はマスになり得るポテンシャルを持った商品やサービス」・・・という概念が、ここずっと気になっていたところ・・・、フランクフルトルントシャウでこちらの記事↓を発見。
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今年のフランクフルトの起業家賞を獲得した、3児の母・33歳起業家の女性ニコラ・ホーエンスブレヒさんの子供用オーダーメード食器のビジネスモデル。ウェブサイトは→Dein Kindergeschirr。3回のクリックで、好きなデザインや色、テキストを入れ、自分の子供用やギフト用のオリジナル・オーダーメイドの食器がオーダーできるというオンラインショップ。ニコラさんは、自らの子育て経験から、子供用の食器はチープで、ただカラフルなだけのデザイン性の乏しい食器ばかりであるという“ニッチ”を発見。簡単に、おしゃれで個性的で品質の高い食器が一枚17ユーロから出来る・・・というコンセプトを実現させて、今や“マス”市場に働きかけて成功しています。食器はどんな家庭でもあるものであるし、赤ちゃんや子供がいる家庭ももちろん多い(=堂々マス市場)ということになります。

ドイツで生活していて、確かに困るのが、誕生祝いのギフト探し。ドイツは日本のように贈り物習慣が元々ないので、最初からチョイスが少ない。同時に、命の誕生という大きなイベントのギフトは、個性的で心のこもったものにしたいという思いがある。。。でも忙しい毎日、そんなピッタリのプレゼントを探して、お店を廻るほどの時間の余裕もない・・・正に、多くの人のライフスタイルにも矢を射た鋭さがあり、流石。私も学ぶところ、沢山あり、です。起業家賞獲得のインタビューで、彼女はこのビジネスアイディアについて「直感で正しいと感じた」と答えています。

どこの国でも、もはや「女性の視点」だけでなく「女性の直感」が的を得始めていること、完全にこれからのビジネスの潮流だと感じました。
by mikiogatawestberg | 2012-06-13 05:27 | ビジネス・Business
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